片隅の風景＠インド

年に一度のショッピング

昨今のインドはといえば、あれこれと手に入る。

とはいえ、街歩きを楽しみつつショッピング、

というシチュエーションは皆無。

特にインドではほとんど買い物せぬ夫。

年に一度のショッピング@ニューヨークにつき。

五番街に新しいUNIQLO。

彼の好きなコラボTシャツ。

今年はMoMAポップアート。

２枚買うと、MoMAの入場券１枚。

Great deal!

歳月の流れ、時に痛く。

夫はいくつかミーティング。

妻は気ままに街歩き。

夕刻、アッパーウエストサイドで待ち合わせ。

なじみのエリアは、しかし訪れるたび、

思いでの場所が消えてをり。

今年はことさら、歳月の重なりを実感。

街の鏡に映る自分の姿に打ちのめされ、

老眼鏡、必携。の事実に、なじめず。

ともあれ、これが人生。

街ゆく人々眺めつつ、

ありたい自分の姿、思い描く。

サングリアとタパスの夜。

２年前に見つけたスパニッシュ。

カジュアルな店。なかなかに美味。

サングリアで乾杯し、

ポテトにチョリソー、カリフラワー、

そしてオクトパスのグリル。

今日は早めにホテルへ戻り、

先ほど買い求めたワインを試してみよう。

雨ニモマケテ、風ニモマケテ、

ついには、雨。

気温もぐっと下がって寒く。

傘を片手に、マディソン・アヴェニュー、

フィフス・アヴェニュー歩きつつ、

二人して、

"I miss Bangalore!"

"I miss our garden!"

寒さと雨には弱い我々。

夕刻は、ホテルにて。

悪天候を利用して、旅の間の骨休め。

夕刻からは、ホテルで過ごす。

ついでに今夜は胃袋にもやさしく。

なにしろ寒いと言いながら、

ついつい「かつ濱」に立ち寄って、

がっつりトンカツ食した昼餉。

夕べ買って置いたワイン２本。

1本開けて、クラッカーやフルーツと共に軽い夜。

今夜は部屋で、映画でも見よう。

ささやかなこと。

ジムで夫の足下に目が留まる。

左右、異なるソックス。

妻が指摘すれば夫。

「そんな小さなこと、ノープロブレム」

そうですね。そうですね。

今日も夫はいくつかのミーティング。

勤務先のニューヨーク本社など。

スーツ姿がお似合いです。

いってらっしゃい！

友と過ごす午後。

1996年。渡米したばかりのころ、

つかの間、「同僚」だったミナコさんとランチ。

昼間からワインで乾杯、焼き肉食べて。

わが愛用のインドものお土産を渡し。

彼女のお気に入りは、Himalayaの歯磨き粉。

その後はカフェでおしゃべりの続き。

更には夫も合流して、

アイリッシュパブでビール飲みつつ、

語る語る、楽しき午後。

迷った挙げ句。

夕べはパブでほろ酔いのあと、

「やっぱり買う！iPad!」と、夫。

グランドセントラル駅の、

広大な、すてきアップルストア。

インドで速やかに使用できるのか。

アフターケアはどうなのか。

あれこれ気になる点を確認しつつ、

購入して説明を聞いて、

やれやれ数時間経過。

なかなかにエネルギー使うお買い物でありました。

青空もどった朝。

早起きの朝。カーテンを開けば快晴！

出社前の友人と、8:15amに待ち合わせ、

ブレックファストミーティング。

１年ぶりに再会し、

「また来年！」と、手を振り別れ、

こうして何年にも亘って、

年に一度は会える、

これもまた、ご縁。

今日も夫はビジネスデーにつき、

すませておくべき小さな買い物や、

諸々の用事を片付ける。

望むもの多かりしころは。

希望より焦燥、

期待より不安、

楽観より悲観、

勝ること多く、

自らを、鼓舞して、鼓舞して、

乗り切っていたものだ。

一生懸命、働いてきた。

仕事に対して誠実であろうと、

心がけてきた。

失敗し、窮地に立たされたり、

人に迷惑をかけたり、

思いもよらぬ形で裏切られたり。

思いがけない幸運に出合ったり。

数え切れぬほどの、

かけがえのない経験。

30歳から36歳までの５年半。

この街でわたしは、

本当に、よくやっていたな。

ここを離れて十年がたち、

しみじみと、過去の自分を慈しむ。

そして、描くべきは、未来。

変化する嗜好。

今年は買い物の内訳、微妙に変化。

Whole Foods Market で

お気に入りの歯ブラシのほか、

自然派の口紅やファウンデーション。

髪の色、変えてみたくて自然派ヘアカラー。

インドのヘナは、今ひとつ合わないので。

サンライズマートで、いつもの田牧米。

そして良質の醤油、ゴマ油など。

ホテルに配達してもらえるのが助かる。

紀伊國屋に寄るも、本に対する関心、激減。

今日はわずか２冊の購入。

源吉兆庵でどら焼き買って、

ホテルに戻る。

打ち合わせ終えた夫と共に、

夕刻のコーヒーブレイク。

週末みたいな水曜日。

夕べは「酒蔵」にて、エミ、ショーン、そしてコウタと再会。

バンガロールで出会って以来、渡米時には必ず会う家族。

募る話、おいしいお酒。おいしい料理。

さて、今日は夫と二人で過ごす一日。

件のEatalyでシーフードランチ。

そのあとはユニオンスクエアのマーケット。

さらにはダウンタウンへ降りてゆき…。

ダウンタウン散策。

寿司を巡る映画など。

「僕、日本料理は、もう十分だから」

そういう夫が見たいという映画は、

ミシュラン三つ星の寿司店、「次郎」を巡るドキュメンタリー。

味わい深い映画だった。

映画館を出るなり、

「寿司、食べる？」

と夫。どの口が言う！？

結局、「一風堂に行きたい！ 」と夫。

わけわからん。

本場、博多よりも旨い！

と、福岡市出身の我思う。

数年前にオープン以来、いつも人気のこの店舗。

まずはバーカウンターでハッピーアワーな半額ビール。

オーソドックスなトンコツラーメン、各自。

微妙にスープが甘く感じたが、ともあれうまい。

替え玉シェアして完食！

ごちそうさまでした！！

Night Life@East Village

小さなライヴハウスで坂本龍一のコンサート。

「早いもの勝ち」という前時代的入場条件。

長蛇の列の後尾。惜しくも入れず。

1996年。

やはりこの街で、彼のライヴを訪れた。

一番前の席。数メートル先に世界のサカモト。

幸せだった。

あのころ、矢野顕子のライヴへも行った。

マネジメントしていた女性と面識があったので、

わが著書『街の灯』（まちのひ）を託した。

彼女の曲にインスパイアされて記した章があったのだ。

「さすらい」

もっともその曲は、奥田民生によるものだったのだが、ともあれ。

その後、彼女から手書きのカードが届いたときには、本当に感激した。

筆舌に尽くし難い、人の心の、機微。

ともあれ、ライヴハウスには入れなかったゆえ、音楽はあきらめて、

懐かしのTemple Barで、クラシック・マティーニを。

初対面のような再会。

夫はシリアスにランチミーティング。

妻は楽しくランチミーティング。

ニューヨーク在住のミュージシャン、ユウコさん。

妹の高校時代の友人。

妹の結婚式のときに会ったらしいけれど、

最早20年ほども前。記憶になく。

Facebookでつながって、今回の再会。

新しいご縁、うれしく。

夕刻は、夫と合流して、MoMAへ。

瞬く間に過ぎ行く時間。

休息日のゴリラ。

思えば十日以上、休みなく遊び回り、歩き回り。

胃腸も身体も疲労困憊。

明日はD.C.へドライヴ。

気分爽快で旅立つために、

今日はゆっくりホテルで過ごした。

もっとも夫はお元気で、

ひとりであちこちお出かけで。

またしてもUNIQLOへ。

広告で見つけ、欲しがっていたTシャツ。

発売開始されていたらしく、

喜んで買ってきた。

Go! Go! Curry!

ゴリラのイラストが好きらしい。

Go! Go! South!

十日間のマンハッタン滞在を経て、

いよいよワシントンD.C.へ。

2005年６月にこの街を離れ、

アメリカ大陸横断ドライヴを経て、西海岸に移った。

その数カ月後、インドへ移住。

以来７年ぶりの訪問だ。

ステアリングを握るのも３年ぶり。

あれこれ、どきどきしながらも、

街へ出て、数分も走れば、

徐々に心と身体がなじむ。

思いがけず、ニュージャージーターンパイクで工事渋滞に巻き込まれ、

１時間ほどもロスしたけれど、

あとは速やかに走り抜け、午後８時、無事に到着！

ホテルはかつての住まいのすぐ近所。

ジョージタウンのSavoy Suites。

またしても、眺めのいい部屋！

 

快晴ありがとう！

夕べの雨から一転。

目覚めてカーテンを開けば、まばゆい日差し。

目前に広がるは、懐かしくも見慣れた景色。

このホテルを選んだのは、かつての住まいから徒歩数分。

なじみのエリアにあったから。

見慣れた光景を望める方角の、

部屋を選ばせてもらった。

キャピトル……連邦議会議事堂や、

ワシントンモニュメント……ワシントン記念塔。

この街に暮らしていた３年余りの間におこった、

さまざまな出来事、

さまざまな決断。

夕べはわたしも夫も、記憶と感情が交錯し、

なんとも言えぬ気持ちだった。

あれから、７年もたっている。

インド、という国で。

「あなたは夢を見ていたのですよ」

と言われても、納得してしまいそうな、

朝の、あのころと同じ、光景。