今年は早めに、本日が仕事納め。今年中に仕上げるべき仕事を、すべて終えたところだ。
今週の土曜日から年末恒例のアーユルヴェーダグラムへ赴く。年の瀬、あるいは年末年始の約1週間を、アーユルヴェーダの診療施設であるアーユルヴェーダグラムで過ごすようになって、これで4度目だ。
一年の終わりに、一年の疲れを落としながら、身体を清め、心を清める。
バンガロールには、他にも「リゾート色」の濃いアーユルヴェーダの施設、ホテルがある。
しかし、わたしたちは、簡素な設備で、決して優雅とは言い難い施設ながらも、アーユルヴェーダの本格的な治療を受けられるこのアーユルヴェーダグラムを、気に入っている。
さて、22日から28日までをアーユルヴェーダグラムで過ごし、その後、夫の実家のあるデリーへ赴き3泊。大晦日にバンガロールへ戻って来る予定だ。
ところで今日は、先週土曜日に拙宅で開いたクリスマス会の写真を残しておこうと思う。
今年は、ミューズ・クリエイションのメンバーとその伴侶を招いてパーティをしようと考えていた。夫は仕事が立て込んでいたこともあり、今年は(今年も)わたしの仕切りで行うつもりでいたのだ。
ところが、パーティの数日前になり「僕も、友達を呼ぶ!」と急に張り切る夫。「どうせ、直前だし、年末の週末だし、みんな忙しいだろうから、多めに送るよ」
結局、予想以上に「都合の合う人たち」が多く、40名を超えるゲストとなった。今回は、最初から料理の半分はケータリングを頼む予定だったので、準備はむしろ、すべて作るよりは楽だった。
前日のうちに、菓子類を焼き、翌日は簡単ながらも見栄えのするチキンの丸焼きなどを用意したのだった。
と言うと、日本人はたいてい(インド化されている人を除き)、7時半ごろまでには集まる。しかし、インド人の場合、仕事はさておき、パーティとなると、1時間、2時間遅れは当たり前。
ここでも幾度となく記したが、インドでのパーティとは、そもそも時間の指定がない。書くのも面倒なので、詳細はこちらをご覧いただければと思う。
■夫婦で、家族で、積極的に社交のシーンへ飛び込もう (←Click!)
というわけで、宴は二部構成になることが予測された。その予測通り、最初に集まったのは日本人、すなわちミューズ・クリエイションのメンバーとその伴侶のみ!
それにしても、女子が多いのは、ご主人が仕事の都合などでご同伴できない方が多数だったため。
「なぜ、日本のゲストは女性ばかりなの?」
「彼女たち、独身? そんなわけないよね。駐在員の奥さんだもんね」
「土曜の夜に仕事? そんなわけないでしょ?」
と、夫がうるさい。わたしとしては、夫婦揃って参加していただきたいと思うのだが、ジャパニーズビジネスマンは、仕事や仕事関係のおつきあいで、お忙しいようである。
写真だといまいちな庭の照明。実際は、もっときれいだったのだが……。右上は「お手伝いしに早めに行きます」と申し出てくれた二人。が、なぜか一足先に、飲む!
ハロウィーンですか? なゲストも登場。ドレスコードの指定はなかったのだが、「趣向を凝らした」出で立ちの方もいらっしゃり、無闇に、沸く。
被り物は、数年前に購入したものを毎年、使い回し。このリボンも、何度被ったことか。
夜のパーティといえば、ミューズ・バー。8時も過ぎると、非日本人ゲストも次々に来訪し、ママは最早、対応できない。
人数が多い場合、準備は問題なくとも、パーティの際に、ゲストとゆっくり話をできないというのは難である。多くの人と交流の場を持ちたいと思うが、短時間の軽い会話しかできない。
もう2、3人、自分が欲しいと思いつつ……。
お子様ゲストも来訪。まもなく帰任される方も数名で、名残惜しい夜である。
このブログは、帰任された方々が、ときどきインドを懐かしみつつご覧になることも多いと聞く。というわけで、思い出に、写真を多めに載せておこうと思う。
またしても、「チーム歌」による合唱。あいにくチーム歌のメンバーが少なめだったので、他のメンバーにも参加してもらい、熱唱である。
またしても、ウーパールーパー、いやウーピー・ゴールドバーグ降臨!
またしても、酔っぱらっていても確実にワンダフルな演奏!
また来年は、次なるイヴェントへ向けて、「チーム歌」の特訓が始まるのである。そもそも、慈善団体を訪れてがっつり歌う、というのが当初の目的だった気がするが、今年は実現しなかった。
来年早々、どこかの慈善団体で、頼まれなくても、張り切って歌うべし。
さて、インド的には早めに、9時を回ったころ、夕食である。ケイタリングに選んだのは、我が家のお気に入りのレストランの一つ、DADDY'S DELI。パルシー料理の店だ。
ローカルフード探検隊も番外編で訪れた店である。一応、ここにリンクをはっておく。
写真にはないが、DADDY'S DELIからは、前菜に、エビや魚、豆などのカツレツ(コロッケ風)を頼み、そのほか、パルシーの代表的な料理、DHANSAK(マトン入りとヴェジの二種類)、野菜煮込みなどを注文しておいたのだった。
米国在住時のオーヴンであれば、一気に軽く6羽は焼けたであろう鶏の丸焼き。しかし、インドの我が家のオーヴンは小さめだ。
というわけで、大小2つのオーヴンを使い、合計3羽を焼く。右上は、豚肉とナス、玉ねぎの味噌煮込み。妙な取り合わせ。と思われるだろうが、これがもう、全体的に不思議な調和を生み出していたのだ。いや、本当に。
パーティ食で不可欠な野菜。毎度人気のホウレンソウ。茹でたホウレンソウを、軽くマヨネーズと醤油で和え、すりごまを散らしたもの。今回は10束も茹でたが、あっというまになくなった。なにしろ40人だもの。
トマトは、厚めに切って、塩胡椒。オリーヴオイルで焼いただけ。
どちらも超簡単で短時間で作ることができ、しかも冷めてもおいしいところがパーティ向けだ。
そして左上がマトン入りのダンサク。このカレーが日本風の味わいで、日本人に人気なのである。初めて召し上がる日本の殿方。「これはおいしい!」と、何度もおかわりをされていた。
そしてこれは、前日に仕込んでおいた焼き菓子類。左はドライフルーツにコアントロー&ラム酒たっぷりのクリスマスケーキ。右はタルトタタン。タルト生地の下には、甘酸っぱくて風味豊かなリンゴが眠っている。
クリスマスケーキの方は、1カ月以上持つのでかなり多めに焼いた。金曜日、サロン・ド・ミューズのときに、焼きたてを試食したのだが、それはそれで美味だった。
しかし、数日たったあとの方が、しっとりと熟成した感じで、異なる味わい。甘みが増し、リキュールの香りも強く、味わい深いのだ。
ちなみにこれは、マーサ・スチュワートのレシピをもとに初めて焼いたもの。レーズン、イチジク、アンズなどのドライフルーツのほか、クルミや干しショウガの砂糖がけなど、「具だくさん」である。
インドはドライフルーツが手頃な値段で入手できる。このケーキはまさにインドで焼くに好適な菓子だと実感した。
そんな次第で、瞬く間に夜は更けて、宴の幕を下ろしたのだった。いい夜だった。