今年の8月下旬に、ミューズ・クリエイションの関係者とニューアーク・ミッション (New Ark Mission ~ Home of Hope~」を訪問した。そのときに、同団体が未曾有の危機に陥っていることを知った。
8月31日。折しもわたしの誕生日を祝うべく、旧居からバンガロール北部のナンディ・ヒルのリゾートに向かう途中、ニューアーク・ミッションを訪れ、寄付金を託した。自分の誕生日に社会のために何かをすることは、インドでは珍しいことではない。
創設者のRajaは、今年に入ってから極度のストレスにさらされ続け、心身ともに参っている。そんななかでも、笑顔で誕生日を祝福してくれた。うれしかった。
その後、わたしたち夫婦の働きかけから広がった支援も多くあり、現在に至っている。そのことについては、ブログに経緯を記録し続けているので、関心のある方にはぜひ、ご覧いただきたい。
先週の土曜日。夫の属するサットサンのグループが、ニューアーク・ミッションを訪れた。そのときに、12月2日がRajaの誕生日であることを知り、みなで前倒しの祝福をしたという。
週末を新居で過ごし、旧居に戻る月曜日は、奇しくも12月2日。少し遠回りになるとはいえ、旧居と新居の中間地点に位置するニューアーク・ミッション。この地の利もまた、ご縁だと思う。お祝いに立ち寄ることにした。前日、ネットで花を注文。少しでも気分が明るくなるように、ひまわりを選んだ。
そしていつものように、願いを込めて「希望」の文字。希望の家が、これからも希望の灯に照らされ続けますように。
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一緒に写真に映っているのは、日本から休暇&リモートワークで3週間、バンガロールに滞在しているKanaeさん。彼女は今からちょうど10年前、学生時代に短期インターンシッププログラムでバンガロールを訪れていた。
その数年後、今度は引率のアシスタントとして、学生らとともに、バンガロールを再訪。我が家で開催した若者向けセミナーにも参加された。常々、わたしが若者向けセミナーで話している「裸一貫の自分を思え」という言葉が、彼女の心に残ったという。うれしい。
そしてちょうど1年前、彼女が学生たちを率いてバンガロールを訪れた。当初は年末のセミナーだけを依頼されていたが、わたしは彼らにどうしても、慈善団体訪問を経験してほしく勧めた。結果、新年早々1月3日に、他のミューズ・クリエイション有志にも声をかけて訪問したのだった。
そのときの経験は、学生らだけでなく、Kanaeさんにとっても強い衝撃だったとのことで、同団体の苦境に際し、何らかの形で動きたいという。
先週、彼女と会って話をしたときに、ニューアーク・ミッションを再訪したいとのことだった。前回の訪問に参加した学生たちにも声をかけて集めた寄付金を、自分の手で渡したいという。とても、すばらしいことだと思う。
もしも時間があるのであれば、同団体を何度か訪れて、手伝わせてもらってはどうかと提案した。自分がどんなに微力だと思っていても、動いてみなければわからない。ささやかでも、自分が経験したことが、未来につながるかもしれない。
彼女は月曜日から帰国までの5日間、午後数時間を同団体で過ごすことを決めたという。初日、彼女が訪れるタイミングとわたしの来訪が一致したので、RajaやアシスタントのDivyaに紹介したのだった。
現場に身を置くからこそ、見えてくることは無数にある。そしてその経験は唯一無二のかけがえのない財産になるはずだ。彼らにとって、だけではなく、Kanaeさんの未来にとっても。
奉仕は他者のためだけではない。自分の代わりに行ってくれている人への感謝。そして、自分のためでもあるということを、実感してほしい。
目を配り、気を配り、心を配って、世界を見る。自分自身もまた、鍛錬されるに違いない。その経験を、日本の若者たちに伝えてほしいとも思う。
彼女とは、わたしもまた、今後ご縁があるだろう。彼女が得た経験を、わたし自身もまた、未来、シェアしてもらいたい。
◉New Ark Mission Home of Hopeミューズ・クリエイション専用ブログ
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