ミューズ・クリエイション3周年を迎えて最初の慈善団体訪問。貧困層が通う公立学校の基盤を整えるべく、教育支援をする慈善団体OBL (One Billion Literates) が支援する学校のひとつを訪れた。
実は、ミューズ・クリエイション創設以前に、個人的に2カ所、そして創設直後の第1回の慈善団体訪問では、別の1カ所を訪問した経緯がある。創始者のアナミカ(現在米国在住)のあとを継ぎ、現在、代表を務めているルビーには、ミューズ・クリエイションのチャリティバザールで毎年出店してもらうなど、継続的に関わっている。
また、夫が数年前、アスペン・インスティテュートのリーダーシップ・フェローに選出され、チャリティ活動をすることになった際、わたしがアナミカの活動を紹介したことで、彼もOBLに関わるようになった。現在は彼も役員の一人として名を連ね、大手銀行のCSR担当者との中継ぎをするなど、ファンド・レイジングにも、かなり貢献している。
更には、ミューズ・クリエイションがNGO登録をするに際して、ルビーに資料を見せてもらったり、会計士を紹介してもらったりなどと助けられた。前々から「ぜひミューズ・クリエイションのメンバーに学校へ来て欲しい」といわれていたこともあって、今回、訪問することにした次第だ。
以前から来訪を打診されていたにも関わらず、これまで訪問を躊躇していたのには理由がある。彼らが支援する学校があるのは、市街南東部のエレクトロニクスシティから、更に数十分南下した村に点在している。渋滞がなければ1時間程度でつくところだが、場合によっては2時間近くかかることもあると聞いていた。
市内の慈善団体であっても、メンバーと示し合わせ、タイミングよく集合するのは簡単ではない。場所によってはたどり着くまでに難しいロケーションもあり、メンバーのドライヴァーが混乱するケースもこれまで、少なくなかった。しかしながら、慈善団体訪問は、2、3カ月に一度のこと。なんとか調整をつけるべきだとも思った。
渋滞を避けるためにも、始業直後の9時から訪問させてもらうべく、7時過ぎには家を出たのだった。
8時10分と、早めに到着したが、すでに別のメンバーも数名、訪れている。日本の人たちとの行動は、概ね時間が守られる点が非常にいい。何かと時間に遅れがちなインドの人々。しかし、校庭には子どもたちの姿も見られた。始業は9時だが、両親が働きに出るため、子供も同じ時間に家を出されるらしく、朝から遊んでいたのだった。
参加メンバーとは、集合して直後に簡単に打ち合わせを……と思っていたのだが、メンバーはそれぞれに、早速、子どもたちに取り囲まれて、いろいろと質問攻めである。始業までの30分以上、子どもたちとのコミュニケーションを図りたいところ。
取り敢えずは、木切れを拾い、地面に線を引いて「ケンケンパ」の遊びを教える。世界各国、似たような遊びはあるようだが、インドも例に漏れず。しかし、ルールはそれぞれに異なるがゆえ、実践してみせる。ケンケンで飛ぶことが、そして片足立ちで石を拾うことが、結構な労力だと気がついて、内心、焦る。
1回見本を見せて、あとは子どもたちにやってもらう。
子どもたちは、どんどんと増えて来て、ケンケンパだけでは飽き足らず。まだ始業までには時間がある。こんなことなら、外での遊びをいくつか考えておくべきだった。毎度、どういう状況が待ち受けているかわからないのが、遍くインド。
臨機応変に、機転を利かせることこそが肝要である。
と、「ラジオ体操は?」とメンバーの一人が提案。それはいい!
ということで、ラジオ体操をすることに。本当は、日本の朝礼的なポジションで並んで欲しかったのだが、広がって〜と声をかけたら、大きな輪ができてしまった。
音楽が流れていないとたちまち順番がわからなくなってしまうラジオ体操。口ずさみながら開始。今日もまた、体育教師のようになりて。
子どもたちも真似をして、身体を動かしている様子がかわいらしい。
さて、ルビーとスタッフ、先生たちも到着。合計100名ほどの子どもたちは、2、3学年別に3つのクラスに大まかに分けられるということだったので、来訪前には、各教室を数十分ずつ訪れて、子どもたちの勉強する様子を見学したり、あるいは歌や遊びを披露したりということになるだろうかと思っていた。
が、ルビー曰く、10時までの1時間、全生徒と一緒に遊んで欲しいとのことである。我々13名に対して100名の子どもたち。ドミニカン・シスターズの洗礼で覚悟はできていたとはいえ、やはり、こう来たか。遊びの材料は一応、あれこれと揃えて来たが、では具体的にどのように分かれて、どのように遊ぶのか。
ともあれ、まずは歌である。キーボードは毎回持参し、「生演奏」をしている。子どもたちの中には、楽器を触れることが初めての子たちも少なくないであろうから、少しでもリアルな音楽に触れて欲しいとの思いもある。
一番広い教室の鍵を持っている先生が不在とかで、やむなく廊下を使用することになったがゆえの、この状況。これまた、インド的である。このぎゅうぎゅう詰めで動けるかどうか、気にはなったが、ともかくは立ち上がって間隔を空けてもらい、身体を動かしつつの HEAD SHOULDER KNEE AND TOESを。
子どもたちは、わたしたちの動きを真似して、楽しげに身体を動かす。
今度は、子どもたちに、歌と踊りを披露してくれるよう頼んだところ、先生が数名の生徒を指名して、前に出るよう促した。
そして、何やら踊り歌う子どもたち。ともかく、元気でかわいらしい。澄んだ瞳と白い歯が、生きる力をほとばしらせている。
さて、歌の後は、子どもたちを大まかに3つのグループに分けてもらう。1つのグループは、廊下でボウリング。前回、玩具店で購入していたこのボウリング。かなり役立つ。
まず一度、子どもたちにやり方を指導する。あとは、投げた人がピンを立て直して次の人にやってもらうというルールを適当に決め、ミューズのメンバーにサポートしてもらいつつ、子どもたちは実践。
一つの教室では、魚釣りを。なにしろ人数に対して教室が狭いから、子どもたちはひしめき合っている。それでも、奪い合うことなく、交代しながら釣りをしている。先生には、「3匹釣れたら次の人と交代するように伝えてください」と、一応現地語のカンナダ語でも伝えてもらう。
こちらも、ボウリング同様、前回、ドミニカンシスターズに持参したゲーム。1つは寄付したが、1つはとっておいてよかった。ルールを理解してもらうのは簡単ではないが、やりはじめると楽しい。
男子だけでなく、女子も参加。スカートがはだけるのを気にしている子もいたようだ。そのことを気遣ってくれているメンバーもいたが、考えようによっては、はだけるのを気にしてまでも、やってみたいということであろう。
机のある教室では、折り紙を。今までは床の上で……というのが常だったが、机でやる方が、子どもたちの動きが安定していて、教えやすいということがわかった。新聞紙を使って折るにはスペースが狭いともいえるが、隣の子と譲り合いつつ……というのも、またいいものだ。
毎度、新聞紙のカブトは子どもたちに喜ばれる。すでに折ったかどうか、大人が一目で判断できるのもよい。3交代で、ほぼ全生徒100名近くに教えることとなったため、正方形に切った新聞紙が足りなくなったようだが、正方形に切ることさえも、子どもたちに教えられれば、とも思った。
なにしろ子どもたちの数が多いので、どこにも参加できていない子供に本を渡す。と、折り紙を手にしているにも関わらず、本を欲しがる子が殺到して、制御するのがたいへんな事態に。新しいものを渡す時には「隔離して」を学ぶ。
カードゲームを持って来ていたが、使い方の説明書を開く間にも子供が殺到する。これはダメだと袋にしまおうとしたところ、4年生くらいの男子が来て、「ゲームを貸して。僕が理解して、みなに教えるから」と言う。
大丈夫かしら、と思いつつも任せることにしたところ、彼が他の児童を仕切りつつ、遊び始めていた。
カブトを気にしつつ、説明書を熱心に読む少年。実に頼りがいのあるお兄さんだ。どこの慈善団体を訪れても、このように、面倒見がよい、賢い子供がいる。彼ら、彼女らにサポートしてもらうと、時に先生よりも頼りになる。なにしろ先生の中には、自分も折り紙の練習をしたい……と、子供の世話が二の次になったりする人も少なくないが故。
キーボードは、電源を入れたままにしておいたところ、子供らが代わる代わる、適当に鍵盤を叩いてゆく。音の出る楽器に触れ合えるだけでも、多分、楽しいことである。
今回、改めて感心したのは、男の子たちの機敏さ。たとえば、荷物を運ぶときなど、率先して手伝ってくれるのだ。しかも、運び方が、非常に慣れている。家庭でも、家の仕事を手伝ったりしているに違いない、ということが、彼らの身のこなしを見ていても、よくわかる。
貧困層の中には、学校へ行かせるよりも、仕事をさせたがる親が多数いる。公立学校はほぼ無料で授業が受けられるものの、教育の質が悪いから、行かせても無駄、と考える親も少なくないのだ。かといって、私立に通わせるほどのお金がない。だから、教育を受けられない子どもたちが増えてしまう。
実は訪問を終え、参加メンバーからの感想を読んで気づいたのだが、今回、参加者の半数近くが慈善団体訪問「初参加」であった。だいぶ前からメンバーだった人が、参加できないままだったという人もあり。頻繁に実施しているようでも、なかなか全メンバーが数回の訪問を実現する、というのは難しいことなのだということを実感した。
と同時に、訪問時の経験をシェアしながら、あらかじめの準備をするということも、この流動的なグループにあってはやはり、簡単ではないということを再認識した。訪問前に、わたしが逐一、参加者の経験値を確認し、どうすべきかなどを伝授するというのは、物理的に難しい。
4年目に入るこれからは、わたし自身が取り仕切る場面をなるたけ減らしたいとも考える。
こうして訪問記録などはきちんと残し、各メンバーが事前に下調べをするための資料は提供するにしても、あとは個々人の積極性に委ねるしかないと、思う。あとは、いつものことではあるが、その場でなにができるか、ということを咄嗟に、臨機応変に、判断してもらう。
こればかりは、回数を重ねて経験してもらうしか、ないとも思う。わたしとて、最初は戸惑うことばかりだったが、子どもたちと触れ合う機会が増えるごとに、創造力も増したように感じる。
もっとも、わずか2回ばかりでも訪問した人は、すでに、4、5回くらい訪問したくらいの気分になっていて、「子どもたちって、いつも@@ですよね〜」と、熱く語ったりする人、実は多数。ゆえに2回目からはもう、つまりは「慣れたもの」になるのである。だから、ミューズ・クリエイションのメンバーに在籍されているうちには、最低でも2回は参加して欲しいと思っている。そうすると、いろいろなことが見えてくる。
日本という利便性が最優先される先進国では、「便利=正しい」「不便=正しくない」という思考回路をたどりやすくなる。しかし、日本以外の国に住んでみれば、そのような発想はあくまでも、一つの考え方に過ぎないということがわかる。普遍的なものではない。
不便だからこそ、工夫する創造力が育まれる。
準備が整っていないからこそ、機転を利かせる必要性が出てくる。
お膳立てされていないからこそ、時機を待つ辛抱強さが育まれる。
逆境、というには大げさではあるが、うまくいかないことを逆手にとって、楽しむ方法はいくらでも、見つけられると思うのだ。そういう意味で、諸々学ぶべきは、我々大人である、という思いを新たにしつつ、この点については、今後も新メンバーのみなさんと、シェアしていきたい考え方である。
モノに頼らず、身一つで、自分になにができるのか。裸一貫の自分は、何で勝負をするのか。いや、裸になる必要も、勝負する必要も、ないといえばないのだが、これは、わたしの昔からの「テーマ」でもあるがゆえ、その問いは、あらゆる場面で、自問される。
これは決して「日本的」な発想ではないかもしれないが、囚われないことこそ、グローバル、ダイヴァシティ(多様性)を理解する一歩だとも思うのだ。
というわけで、自分の考えを押し付けるわけではないが、一応、シェアしておく次第である。なお、過去のOBL関連の記録については、しっかりと残しているので、インドの教育の一端について関心のある方は、ぜひ目を通していただければと思う。
なお、今回は同団体にミューズ・クリエイションから3万ルピーを寄付した。どの程度の寄付金の使途について、金額の目安が一覧となっている。こちらをご覧いただければと思う。
また、いつものように、メンバーからの感想も添えている。
みなさん、お疲れさまでした!
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■ミューズ・クリエイション、NGO支援の公立学校訪問。 2012年8月
■貧困層の子らに英語とコンピュータ教育を。 2012年2月
■西日本新聞に連載していたコラム『激変するインド』での記事 2012年3月
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【感想 01】
OBL参加のみなさま、お疲れ様でした。私個人は初めての慈善訪問でした。少々緊張しましたが、子供達の笑顔でそれもどこかに吹っ飛んでしまいました。懐かしの「ケンケンパ」に始まりラジオ体操、みんな楽しそうにやっていましたね。道具をつかわなくてもあんなに楽しんでくれたので、「ゴム跳び」や「縄跳び」などもやってみては?と思いました。私達が歌い、子供達も歌い(可愛い振り付き)、その後折り紙やピアノ、ゲームも楽しんでいました。
私はボーリング係りでしたが、盛り上がっていました。先生もストライク!を出してみんな大喜び。子供達は片付けもお手伝いしてくれました。あっという間の1時間でした。まだ1回目なので、訪問先により取り組み方も様々だと思いましすが、次回の参加も楽しみです。
【感想 02】
今日は予定されていた教室の鍵が開かないというアクシデントがありましたが、廊下での歌の披露や開いている教室での折り紙やつりのゲーム。模擬店を開いていた様でとても楽しかったです。いつもながら、子供たちの素直で活発、明るい姿にこちらが元気をもらいました(*^^*) 本日歌の後は折り紙の教室を担当していました。
今回皆さんそれぞれに新聞紙を持ってきて下さっていたのですが、かぶとを作るには小さい新聞紙があったので大きい新聞紙で、欲を言えば正方形に切っておいてもらえると助かるなーと思いました。あとは、何となくですが、子供たちが名前を覚えようとしてくれていたのでアルファベットで書かれた可愛い自分たちの名札を作って持っていってもいいなーと思いました(^^)
【感想 03】
初めての慈善団体訪問ということで、かなり構えていましたが学校に着いて早々「名前は何?」と子供達に囲まれ、素直に嬉しかったです。折り紙を中心に教えていましたが、「折って折って」と食い気味に来る子に押され、年齢を聞いても答えられないくらい恥ずかしがり屋でこちらを見ていた女の子には見本として私が折っていたものをあげると笑顔になってくれた姿がとても印象的でした。
あまり小さい子供と接することのない私にとって色んな子がいて、その子その子に合わせて接していくことを覚えました。自分がいるだけで、彼らと遊ぶだけですが、彼らがとても楽しそうにしていることがこちらに伝わり、難しいことも、特別なこともいらないことを感じました。またぜひ今後も参加していけたらと思います。
【感想 04】
今日は朝早くからお疲れさまでした。久しぶりに低学年の子どもたちと遊んで(遊んでもらって)心地よい疲れを感じています。毎回感じますが、私たちから見ればほんの些細なことにも驚くほどの興味を示し、目を輝かせながら喜んでくれる姿は、物が豊かなところで育つ子どもたちが忘れてしまったものを思い出させてくれます。かぶとや折り紙のパクパクにあんなに喜んでもらえて、私の方が心を豊かにしてもらいました。今回は場所が遠くて遅れることが心配でしたが、参加できて本当によかったと思っています。改めてありがとうございました。
気づいたことを1つ2つ・・・
◎「ふるさと」は低学年の子どもたちの前で歌うには地味なのでは?と思っていましたが、歌ってみると、いい曲ですね。子どもたちも真剣に聞いていた気がします。
◎かぶと用の新聞紙、正方形に切ったものをもっと用意しておくべきでした。それでもその場で切ってくれた方々のおかげで、多くの子どもたちができたかぶとを自慢げにかぶり、眩しいほどの笑顔を見せていました。
【感想 05】
今回の訪問、比較的小さな学校でしたが、みんなパワフルでとてもかわいかったです。英語教育も進めているとのことで、英語を普通に使い、理解してくれていました。訪問前の情報が少なく、臨機応変に対応しましょう!!とのことでしたが、何度か訪問しているからなのか、心の準備ができていたからなのか、比較的スムーズにみんなと遊べたと気がします。
自己主張が強い子が多いので、できないことははっきり伝えること、なるべくひとりひとりに目を向けるように、遠慮がちの子にも声をかけること、何かを見せてくれたときには少し大き目にリアクションすること、この3点が自分なりにうまくできるようになり、子どもたちとも楽しく交流できるようになってきました。こういった子たちのパワーが、教育水準の向上によってよりいい方向に行ってくれたらなと改めて実感しました。
【感想 06】
個人的に久しぶりの慈善団体の訪問でした。現地へ着くと外国人が珍しいのか、「名前は何~?」「どこの村から来たの~?」とたくさんの子供たちに囲まれ、質問攻めに合いました。毎度ながら兜が大変人気でした。今回、正方形に切ってある新聞が足りず、その場で切って、兜を折って…と大慌てでした。今後、予め用意しておくべきだと思いました。
また、今回、市街地から離れているということ、校舎も非常に小さく、シンプルな見た目の為、最低限の基礎教育ぐらいかな…と思っていたのですが、校舎の壁には私が中学生のときに習ったと思われる、すっかり忘れていた数式が。更には絵本を渡すと英語も読めることに驚くと同時に、勝手な偏見を持ち、接していた自分がいたことを反省しました。今回も純粋で元気いっぱいな子どもたちと接し、私自身とても元気付けられました。
【感想 07】
毎回思いますが、子供達のパワーに圧倒されます。一時間という短い時間でしたが、終わるとどっと疲れました。皆きちんと挨拶をして、先生の言う事を聞く良い子達でしたね。私がこのくらいの年齢だったころはこんなにキラキラしてなかったなあと思い出し、人のつながりの濃いインドならではの健やかな環境?風紀?を感じました。私は魚釣りを担当しました。
ドミニカンシスターズの所よりも大きな子が多かったからか、釣り竿の取り合いで喧嘩になるようなことはありませんでした。反省点としては、狭いスペースだったのになるべく多くの子に遊んでもらおうと思い、いつもよりも多く釣り竿を出した事です。糸同士がからまってしまい、ほどくのに非常に手間取りました。裏目に出てしまい、残念です。次回気を付けます。
【感想 08】
今回の訪問先は郊外にあるガバメントスクールでした。想像していたよりもこぢんまりとした学校でしたが、子供たちはエネルギーに満ち溢れ、珍しい来客に興味津々だった様子でした。とにかく皆、私たちとコミュニケーションを取ろうと必死で、一生懸命身振り手振りを交えながら意志を伝えようとする真っ直ぐな姿がとても印象的でした。また、日本では昔の遊びになってしまった「ケンパ」やラジオ体操でさえ、とても楽しみながら真剣に遊んでいるのを見て、子供たちの純粋で豊かな心に惹きつけられました。
遊びの中で使ったおもちゃについてですが、「ツイスター」は低学年の子供には少し難しかったようです。また上級生の女子生徒は、足を伸ばすと素足が露わになってしまうため、スカートで足を隠しながらぎこちなくゲームをしていました。このゲームは、予め対象の子供を設定しておいた方がいいのではないかと思います。最後になりましたが、通常では行く機会のないこのような場所に身を置くことができたことを嬉しく思います。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
【感想 09】
CHANDARAPURA SCHOOLを訪問しました。私は今回初めての学校訪問でしたので、少し緊張しながら門を入っていくと、早速子供達が駆け寄って来て挨拶してくれました。そしてまず私達がふるさとを歌うと皆しっかり聞いてくれて、数名の子供達の歌とダンスもとても可愛くて、だいぶほぐれました。その後、私は魚釣りの担当をしましたが、ブルーシートの海を子供達が隙間なく取り囲み、時々釣竿を取り合ったりからまったりしながらも、とても楽しんでいたので嬉しくなりました。
みんな笑顔がとても可愛くて、釣った魚を渡してくれたり、色々話しかけてくれたり私達にもすごく興味を持ってくれて私も自然とずっと笑顔で過ごすことができました。好奇心旺盛で元気いっぱいの子供達、しっかり教育を受けて色々な経験をするチャンスを得ればたくさんの可能性が広がるかと思うと、微力ながら応援したい気持ちが強まりました。良い経験をありがとうございました
【感想 10】
ミューズに参加するようになって、なかなか予定が合わず、学校訪問初参加でした。人懐っこい子供達が多く、子供達の方から、名前は?どこの国?と聞かれ、一緒の時間を共有することが出来ました。短い時間でしたが遊びを通して感じたことは、結構積極的に活動する子供が多い中、やりたいけどなかなか自分からアピールできない子、譲り合える子、そうでない子、いろんなタイプの子がいることは、日本でもインドでも一緒だなと感じました。
自分が出来た事を見て欲しくアピールするように、自分をみて欲しい、認められたいという行動が多くみられました。キーボードに興味を持った子供も多く、音楽を通して、今後リズム遊びなどができるといいなと思いました。子供達のきらきらした瞳は、すがすがしいし生きるエネルギーを感じます。彼ら彼女達が、今日の一時を楽しかったと感じてくれていたら嬉しいです。
【感想 11】
今回初めての慈善団体訪問でドキドキしながら参加させていただきました。しかし、そのドキドキ感はスクールに着いた瞬間吹っ飛びました。子供たちの笑顔と元気な「good morninng!]の声で… まずみんなでラジオ体操をして体をほぐし、私達は歌を披露しました。その後、子供たちが歌とダンスで歓迎してくれて、とても可愛らしかったです。見よう見まねで一緒に身体を動かし楽しみました。
いよいよ各部屋でゲームの始まりです。私は魚釣りを担当しました。部屋が狭かったため、ブルーシートを1枚だけ敷き魚と竿を準備。一斉に子供たちが群がり楽しそうに魚釣りを始めました。狭いうえに竿が多かったせいか磁石のくっつきと糸の絡まりが多く大変でした。何か対策案があればいいのですが…(*_*; すみません。どの子供も前のめりで、たくさん釣っているのになかなか代らない子も中にはいましたが、何度か「Change to friend]というと、素直に聞いてくれました。人数を決めて順番に交代させた方が良かったのかなと少し反省しました。
最近は日本でも小さい子供と触れ合うことが少なくなったので、とても楽しく貴重な時間を過ごすことができとても良かったです。有難うございました。また次回も都合が合えばぜひ参加したいと思います。みなさん、お疲れさまでした。
【感想 12】
今回が初めての慈善団体訪問でした。行く前はどのように子供達と接すれば良いのか、など不安と緊張でいっぱいでしたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。前半はツイスターゲーム、後半は折り紙を担当しました。英語力不足もありますが、ゲームはなかなか子供達にルールを分かってもらえずに苦労しました。
また女の子はスカートがめくれるためか、脚を広げるような姿勢になることを嫌がる様子が見られました。折り紙はカブトの折り方がやっと分かる程度の知識しかなく、子供達に違うものをせがまれても教えてあげられることが出来ず、申し訳なかったです。次回からは訪問前にいくつか簡単なものをマスターしていこうと思いました。またこのような機会がありましたら、積極的に参加していきたいと思います。今回はこのような機会を作って頂き、ありがとうございました。