ミューズ・クリエイションを結成して以来、これで8度目のドミニカン・シスターズ訪問。わたしが一人で活動をしていたころに遡って数えれば、ちょうど10回目となる。
ミューズ・クリエイションでは、主にはOWCが支援している20数カ所のチャリティから行き先を選んで、訪問している。団体のバックグラウンドが健全であることが重要だと考えていることもあり、OWCが久しく支援しているところであれば、安心だからだ。
これまで数々の団体を訪問してきたが、「元気な子どもたちと一緒に遊べる」「地の利がよい」「歓迎してもらえる」といった諸条件から、ドミニカン・シスターズへの訪問が、最多である。もっとも、今まで訪れたうち、半数は「先方からの依頼」なのであるが。
4月の夏休み、そして10月ごろのホリデーシーズンのキャンプでは、大勢の子どもたちが集う故、シスターたちは大わらわ。わたしたちが一緒に子どもと遊ぶことを心待ちにしてくれているのだ。
これまでの訪問記録は、ミューズ・クリエイションの活動記録のページからアクセスできるので、関心のある方は、ぜひご覧いただければと思う。
■ミューズ・クリエイションの活動記録 (←Click!)
訪れるたびに、当然ながら新たな出来事、新たな発見がある。毎度ミューズ・クリエイションの参加メンバーも、その顔ぶれが異なるゆえ、それぞれの感じ方も異なる。毎回、訪問後には感想を書いてもらっているが、それを読むたびに、なるほど……と思わせられる。
毎度毎度記していることだが、メンバーが流動的なグループにあっては、「経験を次の訪問に生かす」というのは、簡単なことではない。初めて訪問する人は、まずその状況に自分がなじむことに精一杯なはずで、「こうすべき」「ああすべき」というところまで、気持ちが伴わないのが普通だと思うからだ。
だからといって、わたしが一人でなにもかもを統括し、指揮を執るのは難しい。なるたけメンバーのみなさんそれぞれに、自主的に動いて欲しいと考える。いろいろと、改善したり見直したりすべき点は挙げればきりがないが、まずは過去の活動記録を読んで、それぞれに考えてもらうのが一番だ、と考えている。
なお、ドミニカン・シスターズの活動の主旨について、以下、過去の記録から参考までに抜粋しておく。現在とは事情が異なっている点があるかもしれないが、取り敢えず、概要を。
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◎ドミニカン・シスターズの活動内容:2014年7月の記録より抜粋
ドミニカン・シスターズは、バンガロール市内インディラナガールと呼ばれるエリアにあるスラムに居住する女性と子どもたちを支援する団体である。
◎託児所の運営:朝の7時半から午後5時まで子どもたちを受け入れ。
◎教育支援:小学校に進む子どもたちの学費などをサポート。
◎学童保育:放課後の子どもたちを受け入れる。塾なども開講。
◎子供国会の運営:詳しくは後述。
◎医療支援:スラムを訪れ、女性たちの定期的な健康診断の実施。
◎家計管理プログラム:セルフヘルプ(自助)・グループを構成し、ファイナンシャルに関する指導を行う。
◎職業支援プログラム:女性たちが経済的な自立を果たせるよう、職業訓練などを行うほか、仕事の斡旋も実施。勤務先がインディラナガール界隈であれば、メイドの斡旋も行う。
インドでは、貧困層女性向けのセルフヘルプ関連の活動は非常に一般的だ。州やエリアによって状況は異なるが、行政の一環として指導されているところもある。また、大企業がCSR(企業の社会的責任)の一環として女性支援プログラムを実施しているところも少なくないことから、ある程度のモデルは構築されている。
現在、ドミニカン・シスターズでは1グループが約10人から15人で構成される35のグループをオーガナイズしている。それぞれのグループが、目的別に11冊のノートを管理しているという。メンバーが毎月数百ルピーずつを共同の口座に積み立て、出費がかさむ際に、ここからローンを組むというもの。その方法などについても、きちんとルールが決められている。
今回、個人的に感銘を受けたのは、最近、取り組み始めたばかりだというChildren’s Parliament(子供国会)のプログラム。スラムの子どもたちに「自治独立」の意識を育て、責任感や協調性、問題解決などのスキルを育むことなどが目的とされている。
オフィスに貼られた一覧表には、名前と年齢(日本の中学生に相当)、そして役割、連絡先が記されている。「総理大臣」を筆頭に、教育大臣、健康大臣……といった役割が明記されている。たとえば、教育大臣は、同じコミュニティに不登校の子供がいたら、様子を見に行き、登校を促すなどが、その仕事だという。
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スラムに暮らす低所得層の家庭の、1カ月あたりの世帯収入は平均5000ルピー程度だと察せられる。ちなみにインド都市で最もスラムが多いのはムンバイで、人口の50%ほどらしいが、バンガロールも3割以上を占める。電気や水道などの基本的な生活インフラストラクチャーが整っていない住居に暮らしている人が非常に多い。
地方から出稼ぎの日雇い人夫などは、月収が5000ルピーに満たない人も多い。子どもたちを養うには、あまりにも少ない。もちろん妻もメイドなどの仕事で収入を得る必要がある。妻が安心して働けるよう、子どもたちを預かることがまた、ドミニカン・シスターズの大切な存在意義でもある。
低所得層においては、夫がアルコール中毒で仕事をせず、暴力をふるうなどのケースも少なくない。このドミニカン・シスターズがサポートしている女性たちの多くも、そのような環境下にある。初めてここを訪問した際、スラムの女性たちが集まって意見交換をしていたのだが、どの女性も夫への不満が募っているようだった。
課題は尽きない。
今回の訪問では、新しいシスターが赴任してきていた。お茶の時間にお聞きしたところによると、彼女は久しく韓国のドミニカン・シスターズの教会で、同様の活動をしてきたとのこと。ミューズ・クリエイションの活動については、シスター・アンやシスター・ジャシンタを通してご存知で、今日の我々の訪問を楽しみにしてくれていた様子。
その彼女曰く、貧困層の子どもたちは、親が教育を施す時間的にも精神的にも環境が整っていない。もちろん、経済的な理由で、大学などへ進学する子はおらず、平均して10年生が終わったあと、社会に出ることになる。
その際に、社会に適応できるような "discipline"を身につけるよう教育しているという。規律を守る、挨拶をさせるなど、基本的な「しつけ」を施すことを第一の目的として、子どもたちに対応しているという。
我々のような異国の部外者と交流を図ることも、彼らにとっては遊びであると同時に、修練のひとつになっているのかもしれない、とも思う。
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さて、今回。わたしからのレポートは写真のキャプションに留め、詳細は、参加メンバーのコメントを読んでいただければと思う。
ホールに入るや否や、子どもたちが大歓声で迎えてくれた。シスター・アンが、子どもたちが数日前からわたしたちの来訪を楽しみにしていたと教えてくれる。うれしいことである。
サマーキャンプについては、子どもが100名ほど、ということはわかっているものの、当日にならなければ、どのような年齢層の子どもたちがやってくるかはわからない。というわけで、遊び道具は絞り込まず、いつものように、複数の遊びを用意して、いくつかのグループに分かれて遊ぶことにした。
ちなみに、遊び道具などについては、種類が多ければよいと考えているわけではない。日本をはじめ、先進国のこどもたちの多くは、たくさんの玩具に囲まれ、「飽きたら別の遊び」という習慣がついてしまいがちだが、「一つの遊びに集中する」ことは、とても大切なことだと思うのだ。
飽きたようにみえても、取り敢えずは続けさせる。そのことで、集中力や達成する力を養うことにもなる。
こちらも、定番の新聞紙かぶと。これは簡単に折れるので、子どもたちもすぐに自分で作れるところがよい。
「ねえ、何色の魚が欲しい?」と尋ねてくれる子らが数名。今回は新たな展開だ。「黄色!」と答えたら、ちゃんと黄色い魚を釣ってくれた。うれしい。
折り紙チームは、今回、駒を制作。3つのパーツからなる駒、なかなかに高度な技を要する。大勢の子どもたちに囲まれて、担当のメンバーはひたすら黙々と、折り続けていた。途中で助っ人を配備したが、それでも人出不足の様子であった。
でき上がると、とてもうれしい。色の組み合わせにも個性が出て、楽しい。
静かに自分で折る子もいれば、途中で放棄して「折って!」とせがむ子もいて、時には厳しく接する必要があることも。
それぞれに、子どもらは、集中して作業に没頭しているように見える。
今回は、塗り絵の素材を多めに準備しておいた。というのも、子ども100名に対して、参加メンバーは17名と、決して多い人数ではない。塗り絵ならば、紙とクレヨンなどを渡せば、まずは自分の世界に没頭してくれると思ったからだ。
ネットを駆使して、塗り絵の画像を探し出し、あれこれとプリントアウトする。選んだ基準は、「自分も塗ってみたいと思うもの」。
ヒンドゥー教の神様のひとり、クリシュナ。クリシュナは青い肌をしているのだ。
こちらの女子は、なぜか3人とも同じクリシュナを選び、まったく同じ色遣いで塗っていた。ずいぶんと、仲良しのようである。友だちと全く一緒、というのは、今回、この3人が初めてだ。
彼女は、ブルーやパープルが好きなのだろうか。自分の服の色と同じような色でまとめていた。
猿の神様、ハニュマーンも人気。山を抱えているはずだが、こうしてみると、おにぎりのように見える。花の塗り絵は、女子よりも男子に人気があった。
象の神様、ガネイシャを選ぶ子どもも多かった。小さな子どもにとっても、神様は身近なのだなということを、実感する。
今回は「大人の塗り絵」というのも選んで何枚か印刷しておいた。これがまた、男子に好評だった。これはクレヨンで塗るのは難しいだろうと、クローゼットの奥にしまい込まれていた色鉛筆を取り出し、持っていくことに。
思い返せばこのドイツ製スタビロの色鉛筆豪華60色セット。日本で編集の仕事をしているときに購入したものだ。まだデスクトップ・パブリッシングが一般化していなかった時代。
紙面の色味をイメージするのに、色鉛筆で色合いを確かめたりしていたのである。懐かしすぎる。そして、古すぎる。
20数年も、大事に保管していたとは……と、自分でも呆れたので、いい加減、活用しようと持参した次第。予想以上に、子どもたちには大人気の様子。特に高学年の子どもたち。
中には色鉛筆が劣化して、芯がぼろぼろになってしまったものもあったが、大半は使えた。よかった、使えるうちに、発掘して。
色鉛筆を丁寧に扱いながら、美しく塗り上げていく少年。のファンキーなヘアスタイルが気になる。
ヘアスタイル、クールだね! と声をかけたら、たいそう、照れていた。かわいい。
塗り絵のガールズと、どことなく雰囲気が似ている女子。おしゃれさんな印象。
去年、寄付していたレゴを、シスターに出してきてもらった。担当のメンバーが「お家を作りましょう」と言ったところ、この女子は最初から、猛スピードで次々と、自分の世界を構築。他の追随を許さぬひたむきさ、である。
超高層ビルディング一棟! バンガロールは地震がないから、いいようなものの、ちょっと怖いぞ。
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1時間半余り、子どもたちと遊んだ。シスターとしては、もっと長い時間、遊んで欲しかったようであるが、暑さもあって、なかなかの体力消耗ぶりである。
最後にステージに上がってご挨拶。シスターが子どもたちに、お礼を言うよう、促すと、みな声を揃えて挨拶をしてくれる。
そのあと、子どもたちが踊りを披露してくれた。
わたしたちも、かわいいお姉さん先生の踊りを真似しながら、一緒に踊った。
1曲で終わるかと思いきや、2曲目。3曲目と続く。
子どもたち、元気である。お世話をする大人たち、本当にたいへんだ。
子どもたちに別れを継げたあと、いつものようにダイニングルームに通されて、お茶とお菓子のおもてなしを受けた。
ココナッツと砂糖を巻いたクレープ状のものは、ケララのおやつで、シスターたちが作ってくれたのだという。とてもおいしかった。
おやつとチャイをいただきつつ、ここでしばらくシスターと話をしたり、メンバー同士で語り合ったり……。家へ帰る前に、こうしてひととき、経験をシェアし、消化するのは、大切なことのように思う。
毎回、こういう機会を与えてもらえることに感謝しつつ、また近いうちに、遊びに来たいと思う。
以下、参加メンバーからのコメントを転載する。ぜひ、目を通していただければと思う。
【参加メンバーのコメント】
●わたしはドミニカンシスターズに訪問したのは二度目ですが、サマーキャンプは初参加でした。部屋に向かうと子どもたちが歓声とともに笑顔で迎え入れてくれてとても嬉しかったです。シスターの問いかけに答えるときの「オー、イェス!!」がとっても可愛かった!今回は希望していたレゴ係をさせてもらいました。わたしは幼い頃からレゴブロックで遊んでいたので、インドの子どもたちがどんな風に遊ぶのかとても興味がありました。レゴを部屋に持ってきてもらうまでは、カブトを折りました。カブトを一通り折ったあと、レゴで「家」を作ろうと伝えて個々で作ってもらいました。
一人の女の子は物凄いスピードで作っていき自分だけの世界を作り上げていました。人の作ったものがその中に入ると「入ってこないで!」と。もう少し歳上のお姉さんは、きれいな宮殿のようなものを作り上げていました。終わりの時間になった時、後片付けもみんなで協力することができ、あっという間に片付きました。わたしは子どもの頃レゴで出来上がったものを壊して片付けることが苦手だったのですが、みんな終わりとわかると、さっきまで一所懸命だったレゴをパッと崩して片付けてくれました。
そのあと少し時間があったのでボウリングの方に行きましたが、投げたボールをキャッチした人が次に投げることができる…というようなルールができていて、ボールをキャッチしたい子たちがピンに接近してボールを奪いあい…つい、こら!と言ってしまいました。なかなか運営の難しい遊びですね。最後に子どもたちが踊ってくれたものを真似して踊ってみましたが一緒に出来るって楽しいなと思いました!暑さもあってか、クッタクタになりましたがとても楽しかったですし、子どもたちにとってちょっとした楽しい時間になっていたらなぁと思います。
●二回目のドミニカンシスターズの訪問でしたが、実はなんとなく前回も今回も心にモヤモヤしたものが残りました。前回はそれが何なのかピンと来なかったのですが、今回訪問してみて、子供達の自由さにどう対処していいか分からない自分がいると気付きました。遊びに真っ直ぐ集中する子もいますが、折り紙が出来ないからやって欲しいとだだをこねる、たくさん色鉛筆が欲しいと言う、全部時間内に塗れないけれども全部の塗り絵コピーが欲しいと言う、ハイタッチをしようとしてわざと避けて面白がる子、折り紙に飽きたからと折っている途中の物を放り出して他の遊びに行く子、こういった子供達を、私は恥ずかしながら、何故他人にこんなに感情的になるのだろう、何故からかうのだろうと無意識に思いながら接していたのだと思います。
様々な子供がいて、育った国も違って、家庭環境も違うのに素直に向かって来てくれる子を可愛いと思い、そうではない子を難しいと無意識に思っていた自分を反省しました。子供達のお行儀のことばかりを気にするのではなく、子供達が笑顔で思いっきり遊べるようにする、そして様々な子供達の感情を個性として受け止め、少しでも寄り添えるようになりたいと思った訪問でした。
●建物やお庭もステキな所でした。早く着き過ぎたのですが、直ぐにスタッフの方々が対応して下さって、事務所で待たせて下さいました。その間、数名の子供達が笑顔で近寄って来てくれ、現地語のわからない私に興味を示してくれてたも のの、どうするか困ったので「頭を揺らす」?という、インドの人々がYes・OKという時にされる仕草を真似したら、喜んでくれた様でした。
スタッフの方は、たくさんの子供達をコントロールするのが大変だとおっしゃっていました。一緒に遊ぶボランティアをする所は、建物の中の広い講堂の様なお部屋でしたが、たくさんの子供達で狭く感じました。一段高くなっている前方へ子供達の間を進む時に、子供達のすごい声と握手やタッチで歓迎してくれて嬉しかったです。
子供達は、シスターのいう事をよく聞けて、お行儀良くできる子達だと思いました。家庭環境を聞く限りでは、大変であると思われるので、もっと大人に対して反抗的でもおかしくないのに、私には素直な子達に見えました。シスターやスタッフの方々が、厳しく教える部分と、一緒になってダンス等をしたりして楽しむ時とのバランスがとれているのではないかと思います。
2~3人、握手をしそうでしない遊び?をする子がいて面白かったのですが、私がとった対応とは違って、Kさんがそれを遊びにつなげてらしたのを見て、彼女の感覚の柔軟さを学ばせて頂きました。遊びに関してですが、このキャンプでは、年齢に幅があり子供の人数も多いので、もう少し遊びの種類があるともっと良いのかなと思いました。どんなことが良いのか、アイディアを出し合ってみるのも如何でしょう?
数人の大きい男の子 が、作ったコマを見せに来てくれたり、名前を聞いてくれたり、女の子が、覚えた日本語を言いに来てくれたり、褒められるのが嬉しいのは、どこの国の子供(大人も)も同じなんだと実感しました。遊び終了後に、シスターお手製のスィーツやtea、フルーツ等でおもてなしをして頂き、嬉しい驚きでした♪
今日も子供達と楽しく遊ばせて頂きましたが、慈善団体への訪問は、なぜか自分の自信につながる様です。言葉や習慣・文化が違い過ぎて、外出したりインドの方々とお会いするのも恐れていたのですが、今では、言葉が通じないインドの人々にも好意的に接することができ、一人での外出もストレスなく出来るようになりましたので、慈善団体でのボランティアを経験さ せて頂けて感謝です。また、屈託なく受け入れてくれた子供達やスタッフの方々にも感謝です。ありがとうございました。
●初の慈善団体訪問でした。1対多で子供と遊ぶのは初めてで、しかも相手はインド人かぁと不安でした(夢にまで見た…)が、まぁなるようにしかならないだろうと思い参加しました。ジャパンハッバで折り紙デモを経験してから、私のインドの子供に対するイメージが少し変わり、未知な生物から、日本の子供と変わりないんだなと思ったのも参加の動機です。
が。ドミニカンシスターズでの子供たちは、日本の子よりも更にエネルギッシュだと感じました。最初の歓迎ムードなど、皆が手を伸ばしてきて、まるで芸能人扱い…また、遊びの最中でも皆が私!私!という感じで、戸惑いはしましたが、懐いてくれるのは嬉しかったですね。冷めたような子はいなくて、皆そのときできる遊びを精一杯楽しむという感じでした。私はボーリングの係でしたが、自発的にピン立てをしてくれる子や、友達にボールの持ち方をレクチャーしている子もいてとても助かりました。
ただ皆積極的すぎて、順番に遊ぶということがあまりできず、私もそれを制御できなかったのが残念でした。その後ほとんどの子が塗り絵に移りましたが、奇抜な色使いで意表をつく子、細かいところまで丁寧に塗りこむ子など、個性が見えて面白かったです。皆一様に、完成品を見せてくれて、楽しいひと時を過ごしました。しかし、積極的に絡んでくれるのが嬉しかった反面、強引すぎる一面もあり、「遊んでもらう」ということに飢えているのだろうかとも感じさせられました。後で美穂さんから伺ったインド貧困層の家庭事情を考えると、やはりと思ってしまいます。同時にそういう裏事情を子供を預かるという形で支えているドミニカンシスターズの方々には頭が下がります。
私は主人のインド赴任の帯同で今ここに滞在しており、恒久的に、かつ大々的に何か支援ができるわけではありませんが、やらない善よりやる偽善、をモットーに関わっていけたらいいなと思いました。今回の訪問がドミニカンシスターズの方々の一助になったのなら幸いだと思います。
● ここへは初めての訪問でした。じゃんけん遊びを担当しました。大きな子が多いので、身体を使ったジャンケン、顔ジャンケンなど英語の出来ない私の少ない説明でも理解か真似をして遊んでもらえました。また、二人でジャンケンをして勝った子には、カードを胸に貼るアイデアをもう一人の担当の方が前日に作って持って来て下さり、その遊びも子ども達は喜んでカード欲しさにチャレンジしていました。
急遽、折り紙に行きましたが、残り時間が少なかったのでコマの作り方の途中で出来る、二艘船から帆掛船に変えその帆先を持ってもらい、目を閉じ目を開けると船の先端になるマジックをして見せたり、またそれを風車にして見せるなどして一つの折でいくつも変化させて見せました。折り紙の楽しさを感じてもらえていたら嬉しいです。遊びは言葉がなくても出来るのだと実感しました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
●題名の100名と遊ぶという言葉に、多すぎてイメージがつかず。当日入り口で聞いた地鳴りのような叫び声で、すごい人数の子供がいるんだな!と少しビックリしましたが。。。どの子もすごく人懐っこくて、可愛いかったです。お母さんが安心して子供を預けて働くことの出来る環境を提供しているシスターや、スタッフの方々をただただ尊敬するだけでしたが、、、微力ですがまた、このような機会があって参加できたら嬉しく思います。
●会場に着く前から子ども達の待ちきれない!という熱気・歓声が聞こえてきて、ミューズの訪問がどれだけ喜ばれていたかを察する事が出来ました。ミューズ先輩方に感謝です! 担当の塗り絵に関して、子ども達はとても一生懸命、楽しく取り組んでいるようでした。特に年上の男の子達が一心不乱に細かい塗り絵に取り組む姿に嬉しい驚きを感じました。
今回の子供たちは難しい花柄やガネーシュの塗り絵をやりたい子が多く品切れ状態でした。多くの子供達がクレヨンでなく色鉛筆を使って細かいところまで上手に仕上げることが出来ていたので、次回も色鉛筆、鉛筆削りを用意しておくと良いと思います。とても貴重な経験をさせて頂きありがとうございました!
●まずは韓流スター出待ち級の子供達の歓迎パワーに驚きました。今回ぬり絵を担当したのですが、意外にも男の子が色使いにこだわりながら、丁寧に楽しく取り組んでいたのが印象深く感じました。後半ぬり絵の貼り付け作業のため子供達の様子があまり良く見られませんでしたが、貼り付けを自分でやりたい子、そうでない子、いつの時代も何処の国でも子供達の基本は変わらないことを実感しました。
そして何より小さな子供から大きな子供まで最初から最後まで楽しそうにしている姿に感動しました。インドでボランティアのお手伝いが出来るとは全く想像していなかったので心配でしたが、一時間半がとても短く感じました。シスター達の手作りのアフタヌーンティーも、とても美味しくボランティアの後に、おまけがあるとは! 又、参加させて頂きたいと、横シマな気持ちが湧いてきたのは私だけでしょうか!
●元気いっぱいの子供達に圧倒されましたが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。途中、色鉛筆を取り合う子供達が出てきてヒヤっとしましたが、シェアして使うように言うと、すぐにおさまりました。私たちやシスターの言うことはしっかり聞く子供達が多かったように思いました。また、出来上がった作品や、釣り上げた魚を見せに来てくれる子供達の嬉しそうな笑顔に心癒されました。前回同様、子供達に私自身が元気をもらえた気がします。またこのような機会があればぜひ参加させていただきたいです。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
●前から行きたいと思っていた場所に行けて楽しい時間を過ごせた事に感謝します。ありがとうございました。お魚釣りのお手伝いをさせて頂きました。紐の長さを自分で調整してみたり、お魚を1つだけではなく幾つ一緒に釣ることが出来るかチャレンジしたり。私もトライしましたが3つ取るのはなかなか大変で、すごいでしょう?と誇らし気に見せてくれる子の可愛らしい事、ありませんでした。みなさんそれぞれに楽しんでくれていたように思います。
最初は全然釣れなかったのにちょっとした会話からたくさんのお魚をどんどん釣れるようになった女の子から好きな色は?その色のお魚をとってあげる、と言われとても嬉しくなりました。何も考えずブループリーズ!と答えたのですが青色のお魚は実はとても少なくて1つしか見つからなかった、と釣ったお魚を残念そうに見せてくれました。申し訳ないやら、たまらなく嬉しいやら。釣竿を女の子から奪う男の子、小さな男の子から奪うちょっとだけ大きな男の子。それをちゃんと見ていて制止出来る子供達は頼もしいなあ、と見ていました。(時々一緒に注意もしました。)子供達との会話、遊び、そしてスキンシップ。どれもとっても楽しませて貰いました。
最後にみなさんからご披露して貰ったダンスなど、私達もこのような機会に一緒に出来るようにスタンバイしておくのも良いかもしれませんね。またの機会があれば是非参加させて下さい。シスター方からのお茶のご用意にも感謝致します。お茶の時に美穂さんから伺った給食センターのお話にも大変興味があります。記事などお知らせ下さると嬉しいです。
●今回の訪問では折り紙を担当しました。以前CISの訪問の際に折り紙を教えたので、きっと楽だろうなぁっと思ってました。が、今回は人数も多く、教えている途中にも他のブースから次から次へと子供たちが来るので、折り紙は進まないし、わがままな子がいたりで、かなり疲れました。何度駒を折ったかわかりません。でも、子供たちは人懐こく、元気で、何事にも一生懸命で楽しんでくれているのがすごく伝わりました。達成感でいっぱいです。ありがとうございました。
●今回は2回目でしたので、気持ちの余裕を持って臨めました。今回は、レゴを担当。レゴが用意されるまでは新聞紙で兜作り。始めは「hat」と説明しましたが、大きい男子に「Japanese old army’s helmet」と説明すると、喜んで被っていました。
レゴが届くと、こども達が一斉に飛びついてきたので、少しづつ出しました。「House」を作ろうと言いましたが、途中「Your house」というと、「No」と言われました。一言で「House」と言っても、私のイメージする物と彼らの思いつくものは全然違うんだろうな。と思いました。自由にレゴで遊んでもらいながら、私もいくつか作って見せると、すぐに欲しがる子もいました。ブロックの取り合いはありましたが、制止すればすぐそれぞれのペースで遊べました。
片付けのために箱を出すと、即、ばらばらにしながら片づけてくれました。いつまでもだらだらと遊べない環境がうかがえます。
次に子供たちに引っ張られて、ボーリングをやることになりました。みんなのやりたい気持ちが強く、制止、声掛けをしながらでしたが、普段できない遊びをする機会を作れてよかったです。最後の退室時、握手の嵐の中、小さく丸くなって下を向いている子たちの頭を撫でてあげると、嬉しそうに手を伸ばしてきました。どこの国にも、シャイで声を掛けてもらえるのを待っている子がいるんだな、と思いました。
●ドミニカンシスターズは私にとって2回目の訪問でした。初めて訪れた時は初めての慈善団体訪問でしたので、それに比べて落ち着いて取り組むことができました。今回釣りゲームを担当しました。釣り上げては嬉しそうに見せてくれる子どもたちがとてもかわいかったです。
反省点としては、釣竿や魚が壊れた時に直せるよう、テープなどの文具も持っていくとよいと思いました。元気な子どもたちと接して、子どもたちは可能性のかたまりなんだなと感じました。そして、将来の国を担っていく存在であるということ。生まれた国、環境を選んで生まれてくることはできません。子どもたちが希望を持って生きていける環境を大人は作っていく責任があるんだと、当たり前のことですが感じました。