昨日と今日の2日に亘り、パレスグラウンドでイスコン寺院(ISKCON TEMPLE)が主催するクリシュナ聖誕祭の一大イヴェントが開催された。クリシュナ神を祀るイスコン寺院は、何度か拙ブログなどで言及しているところの、世界最大の給食センター「アクシャヤ・パトラ」の母体。そもそも、誰にでも無償で食事を与えてくれる場所でもあった。
先日、アクシャヤ・パトラの広報担当者とイスコン寺院の若い僧侶が、同イヴェントに来て欲しいとわざわざ招待状を持って拙宅に来訪してくださった。これは行かずにはいられまい、ということで、昨日、足を運んだ。セレモニー、パフォーマンス、物品販売などが賑やかに行われている中、イスコン寺院の創始者であるA・C・バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ(長い!)の足跡を辿るコーナーに見入った。
アクシャヤ・パトラを訪れたり、イスコン寺院でパフォーマンスを披露したりと縁があるにもかかわらず、これまで彼のことをきちんと調べなかった自分を反省だ。
インドは1947年に印パ分離独立したあと、欧米志向のメンタリティが主流となり、インドならではの精神世界、宗教観、スピリチャリティが衰退の一途をたどっていた。スワミ・プラブパーダは、そんな趨勢をして、ヒンドゥ教の聖典『バガヴァッド・ギーター』の教えをインドで広めるべく活動するも頓挫。
インドではなく世界に広めようと、1965年、70歳にして初めてニューヨークに飛び、マンハッタンで教えを始めたとのこと。信者はヒッピーを中心に徐々に拡大、ビートルズを始めとするミュージシャンらにも多大な影響を与えた。
ビートルズ、中でもジョージ・ハリスンは極めて深い信者だった。彼がインドの宗教に帰依していたエピソードは知っていたが、それがこの教団であったとは、知らなかった。スティーブ・ジョブズもまた、信者だった時期があったようだ。
将来を模索し、経済的な困難に直面していた若かりしころ、「日曜の夜はいつも7マイル歩いてハレ・クリシュナ寺院へ行き、やっとまともな食事をしていた」(2005年のスピーチより)とのこと。信者というよりは、ただ食事を望んでいたのかもしれないが。
ISKCON (International Society for Krishna Consciousness)は日本語で「クリシュナ意識国際協会」と呼ばれれている。「ハーレー・クリシュナ!」とマントラを唱えることから、ハレ・クリシュナ教団とも言われている。彼は生前、マンハッタンを基点に、世界各地に108つの寺院を建立。現在は800カ所以上にものぼるという。
数多くの関連書籍が販売されているなか、スワミ・プラブパーダの編集による「バガヴァッド・ギーター」を、思わず購入。全然、読める気がしないが、とりあえず。
書きたいことは尽きぬ。ともあれ、お土産にいただいたスイーツ&スナックのおいしさに感動した。