Today, for the first time in a year and a half, I visited the New Ark Mission, a charitable organization. The New Ark Mission was started in 1997 by Raja, an autorickshaw driver. He began by taking people who were dying on the streets into his home and caring for them.
Currently, there are about 750 people living there, including children. Most of them have amnesia or mental illness. Every day, someone is picked up and every day, someone dies. It is a place where people live and die everyday. There is no government support, and everything is made up of individual and corporate support.
It is one of the charities I have visited most often since my first visit 10 years ago. I keep a record of all my visits on my blog, so you can see the history.
昨年のロックダウン直前の3月、寄付金を託しに一人で赴いたニューアーク・ミッション。マハトマ・ガンディの生誕日である今日は、近々バンガロールを離れるミューズ・クリエイションのメンバーと二人で、1年半ぶりに足を運んだ。
ニューアーク・ミッションは、オートリクショーのドライヴァーだったラジャという男性が、路上で瀕死の状態の人々を自宅に引き取り、世話をしはじめたのがはじまり。1997年、マザーテレサが亡くなった年のことだ。
彼自身、ストリートチルドレンの出自で、盗みなどをして生きていた時期があり、投獄されたこともあった。そんな彼が改心し、世の中で虐げられた人々を救済すべく自ら活動を始めた。以来、無数の命を引き受け、手当てし、最期の時を過ごす場を提供し続けている。
現在、路上に打ち捨てられ、記憶を失った、半ば恍惚の人々が、子供達を含め750名ほど暮らしている。毎日、誰かが拾われてきて、毎日、誰かが死んでいる。人間の生き死にが日常の場所だ。毎日の食事の準備、入居者の入浴、掃除などだけでも、大変な労働力が要されるが、行政支援はなく、すべてが個人あるいは企業の支援から成り立っている。
わたしがここを初めて訪れたのは、ミューズ・クリエイションを立ち上げる前年の2011年。ちょうど10年前だ。訪れるたびに収容施設が増え、当時の様子は見る影もない。ミューズ・クリエイションの訪問記録ブログを紐解けば、変遷が見て取れる。
今回、日系企業のCSR活動のサポートとして、AMADA INDIAから再び、支援先とのコーディネーションの依頼をお受けした。CSR法などが微妙に変更されていることもあり、寄付金は直接、同社から慈善団体へ振り込まれる。
2度目となる今年度は、NEW ARK MISSIONに50万ルピー、OBLFに50万ルピーが寄付された。オンラインでのやりとりで手続きは終了したが、任せていただいた以上は、自分の目で最新の状況を確認しておきたい。
COVID-19の感染状況も落ち着いていることから、今日、訪れた次第だ。AMADA INDIAからの寄付金は、収容施設の屋根の建築に使われるとのことで、現在工事中の様子も見せてもらった。
ラジャはかつて、「ここにいる人はみな、僕の家族だ。みんなに、清潔で心地よいベッドで寝てほしい」と口にしていた。現在、その願いが叶いつつある。
一方、パンデミック下で、寄付金は劇的に減り、ゆえに常に寄付金が望まれている。なお、今年5、6月の第二波の際には約750人中、約250人が感染、男性棟を隔離施設にして、医療設備を整えたという。幸い、ほとんどの人が軽症ですんだとのこと。ワクチン接種も1回目はみな終了しているようだ。
子どもたちにお菓子を渡し、しかしまだ一緒に遊ぶという状況ではなかったので、歌を歌うことにした。スピーカーとマイクを持参していたのだが、しばらく使わないうちに不調で途中で音が出なくなったので、マイクなしで「エーデルワイス」と「アヴェ ・マリア」を披露。子どもたちも、賛美歌を歌ってくれた。
これまではやんちゃだった子どもたちは、今日は参加者が少ないせいだろうか、とても静か。歌にも、真剣に聞き入ってくれて、ちょっと照れた。さすがに踊りはしなかったが、慈善団体訪問時には、歌ったり踊ったり、演奏したりできると、本当にいい。
過去のメンバーはほとんどが帰任されたが、新たにバンガロールへいらした方々から、少しずつ、ミューズ・クリエイションの活動に参加したいとの連絡が入り始めている。個人的にも周囲がさまざまに動き出し、為すべきが増えつつあるが、近い将来、参加者を募って慈善団体訪問や、ライフスタイル・ツアーなどを実施しようと思っている。
◉ニューアーク・ミッションの概要と過去の訪問記録など
➡︎https://museindia.typepad.jp/mss/2021/10/newark.html