ここ数日、北インドは「祝祭日モード」である。明日の独立記念日を控えた本日14日はクリシュナ・ジャナム・アシュタミー (Krishna Janam Ashtami) という祝祭日。
ヒンドゥー教の神々のひとりである「クリシュナ神(青い肌のハンサムな男性神)」の誕生を祝う日だとのこと。
夜、今は亡きダディマの部屋の一隅にあるプジャー(儀礼)コーナーにて、お香を焚き、家族揃ってお祈りをした。
今朝は、ドバイ在住のロメイシュ・パパの従妹が娘を連れて遊びに来た。彼らはそもそもデリー出身だが、夫の仕事の都合で、ドイツ、モスクワ、ドバイと数年ごとに住処を移している。
二人に会うのは6年ぶり。
12歳だった長女が今や18歳ですっかり大人。
その変身ぶり(育ちぶり)に驚くばかりだ。
アルヴィンドと並んだら、カップル状態。
インド人に限らず、欧米人もそうだが、18歳ともなるとすっかり大人のムードで貫禄があり、会話も巧みで、こちらの方が圧倒される。
来年は、英国の大学に進むべく進路を考えているのだとか。
今回、毎日のように、親戚の人と顔を合わせている。結婚式以来、疎遠にしていた人もあり、今回、こうしてデリーに滞在することになったのは、それなりに意味があったのかもしれないと思う。
ランチタイムは、GK-IIと呼ばれるエリアにあるレストラン、Smokehouse Grillを訪れた。デリー在住の友人、K子さんとランチをとる約束をしていたのだ。
すると、アルヴィンドも米国MBA時代の友人がデリーに戻って来ており、ランチタイムに会うという。
彼はGK-IIに住んでいて、食後、飛行機でムンバイに飛ぶことから、地理的にも便利だしと、同じ店で食事をしたいという。喧嘩をしているわりに、密着する夫婦である。
K子さんの了承を得て、なぜか4人でランチの状態となる。
K子さんに会うのは1年半ぶり。以前彼女はバンガロールに住んでいたのだが、ご主人の転勤でデリー赴任となっている。こちらでの生活にもすっかり慣れているようだ。
さて、料理はシーザーサラダとサーロインの料理を頼んだ。夫の体調に合わせて、日々、ヘルシーなヴェジタリアン料理を食べているせいか、牛肉の「塊肉」、つまりはステーキ的なものをがっつりと食べたいところだった。
しかし、本日のランチには、スライス肉の料理しかなく、ともあれ、それを注文した。
シーザーサラダ、そして肉料理。なかなかにおいしかったが、どちらもかなり「インド外食色」が強く、ドレッシングやらソースが多すぎて、味が濃すぎたのが惜しかった。
米国でも、インドでも、レストランでサラダを注文する際には、「ドレッシングは少なめに」と頼むのだが、頼み忘れたのが敗因だった。
ともあれ、会話も楽しく、食後のコーヒーもおいしく、アルヴィンドの友人が空港へ赴くべく去った後も、ずいぶんと長居をしてしまった。
病み上がりの笑顔が、微妙に痛ましい。
しかし食欲は旺盛。
チキンのグリルを平らげていたので、問題はない。
ところで、昨日の記録を読んだ福岡の母から、早速、夫婦喧嘩を戒めるメールが!
やっぱり、夫婦喧嘩は水面下で行うべし。(反省の色、伺えず)
さて、これから西日本新聞の原稿の最終校正である。
ブログはこのへんにして、仕事である。
ちなみに先月より引き続き、今回も食事情の話題である。
先日、ディリ・ハートでナヴダニヤ (Navdanya)の存在を知ったことは、非常に意義深いことだった。今回、ナヴダニヤについて言及することで、若干の広がり、深みを持たせることができそうだ。
ナヴダニヤでもらった資料を通して、なぜ日本の野菜の多くが、ここ数十年のうちに、味が薄く、力の弱いものに変わってしまったのかについてを察することができた。
そしてインドの野菜もまた、遺伝子組み換えの種やハイブリッドの種によって、昔ながらの味わいが損なわれているという現状を知ることができた。
インドの野菜に使われる農薬や化学肥料の現状について、知りたいと思っていたことの一端を知ることができ、非常にうれしく思っている。
ということは、また改めて記すとして、仕事である。