一週間ぶりのバンガロールは相変わらず高原の風も爽やかに、毎回毎回書いている気がするが、毎回毎回、家に戻るたびにほっとする。
スーツケースをあけた瞬間、
「うっ。デリー臭い」
と、思わず口をついて出る。デリーの匂いが染み付いている。着なかった服も、洗濯だ。
インドから日本に戻り、スーツケースを開けると、インドでは決して気づかない「インド臭」が立ちこめて驚愕する。つまりは自分もまた、「インド臭い」わけだ。
ムンバイにはムンバイの、デリーにはデリーの、そしてバンガロールにはバンガロールの、それぞれの匂いがある。インド、いずれの都市も、それぞれに匂う。個性的な匂いである。臭いともいう。
本日、デリー実家での最後の昼餐は「ピザ」であった。スイス人一家三世代計6名。一昨日はアグラへタージマハルを見に行ったのだが、長女のタマラがお腹を壊してしまった。
体格のよい妹のアンジェラは、たいそう食べるがお腹は丈夫なようだ。タマラ以外はみな体調はよさそうだが、しかし毎日インド料理というのも飽きるのであろう。
ロメイシュとウマが気を利かせて、ピザハットからデリヴァリーを頼んだのである。
心なしか、ディエター、とてもうれしそうである。
ちなみにディエターは、とても料理が上手だ。
昨年、チューリヒ郊外の彼らの自宅を訪れた際、彼の手料理をごちそうになった。
あの料理のおいしさは、特筆すべきだった。
村で栽培された野菜で作られたサラダ、おいしかったなあ……。
ちなみに彼ら訪問時の記録はこちら↓である。
[Zurich] ファミリーフレンドを訪ねて、電車で郊外の村へ。
彼らはまだしばらくインドに滞在し、金曜日にはジャイプールへ赴くらしい。わたしは一足先に立ち去るため、記念撮影をした。
ディエターと妻のエスターと、わたしは同世代。
子どもたちは十代半ば。
雰囲気も体格もすでに大人っぽいが、とても素直でかわいらしい。
父親とも母親とも、もちろん祖父母とも仲がよく、微笑ましい限りだ。
わたしにも、こんな風に娘たちがいたら、どんな人生だっただろう……などと一瞬思うが、あまり意味のない想像である。
漢字やひらがなで彼女らの名前を書いてあげたり、イアリングをプレゼントしたり、わずか数日の間にも、楽しい時間を共有したのだった。
すでに深夜を過ぎてしまった。一人の夜は静かで、ワインもおいしく、夜更かしをしてしまいがち。明日はOWCコーヒーモーニングのあと、ランチを挟んでホスピス訪問だ。そのあと、「興味深い場所」へも訪問予定。
そんなこんなで、あれこれと綴りたいことあれど、今日はこの辺で寝よう。
ところで「別人格ブログ」に記し始めた「〜すればいいというわけではない」シリーズが、好評で戸惑う。ここで調子に乗ってストレートに書きすぎないようにせねば。強気なマイノリティというのも、美しくはない。
否定的な表現はあまり好まないが、目を引くためにあえて、「〜すればいいというわけではない」という表現を使った。しかしこれが延々と続くと、なにやら鬱陶しい。明日は一旦小休止を入れて、表現を変えてみようかとも思う。がどうなんだろう。
そんな詳細を気にしているのは、結局わたしばかりなのだろう。
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