久々に、青空が広がる日曜日だった。空気は軽く爽やかで、鳥がさえずり、蝶が舞い、なんとも心地のよい一日。夫はこのところ出張が多いのに加え、わたしも平日はなにかと作業がある。
何処に出かけるでもなく、ゆっくりと家で過ごし、疲れを癒して来週に備えている。
さて、上の写真。つい先日「発見」した美味なるビールだ。先日ホテルのバーで、最近お気に入りのKINGFISHER ULTRAを注文したところ、品切れだという。
インドでは、日常的なことである。
同行していたデリー在住のクライアント女史は、
「今日はどのビールがあるの?」
と、メニューを見ずに尋ねている。
賢明だ。
わたしはといえば、
「え〜、ないの〜? ウルトラ……」
と、不満を表しつつ、メニューに目を走らせる。……と、インド産のビールのところに、飲んだことのないビールの名があるのを見つけた。
INDUS PRIDE。
「これはおいしいの?」とウエイターに問えば「おいしい」と言う。まあ、「まずい」とも言えんのだろうが、ともあれこれを頼んだ。
と、これが意外にもおいしい! ほどよいコクと、ほのかな苦み。しかし爽やかな喉越しだ。
100%モルト(大麦)、と書いてある。100%モルトだと何がいいのかよくわからんが、まあ、おいしいのでうれしい。
早速、近所で購入し、昨日義姉夫妻が訪れた時に一緒に飲んだのだった。
みな、気に入った様子。何よりである。
以前も記したが、インドではアンドラ・プラデシュ州のハイダラバード近辺に、海外ブランドのビール醸造所があり、バドワイザーやカールスバーグなどが製造されている。
ちなみにこのINDUS PRIDEは、SAB MILLERという醸造会社のもの。バックグラウンドがややこしいので詳細を知りたい方は、こちらを参照されたい。
インドへは2000年に進出(合弁)したらしく、マイソール界隈に工場があるようだ。ともあれ、これまではビールと言えば、キングフィッシャーで満足していたが、個人的には、今後はこちらも頻繁に飲みそうである。
ちなみに値段は、キングフィッシャーULTRAが大瓶1本100ルピーなのに対し、INDUS PRIDEは71ルピー。140円程度と安い。いい発見をした。
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ところで、キレイなブログでもしばしば紹介しているが、このところマニプール産石粉製の黒鍋が超マイブームだ。オーガニック野菜とこの鍋との相性が非常によく、ともかく野菜がおいしく味わえる。
左上は、夫の大好物であるインド産カボチャの煮付け。比較的水っぽい和カボチャ風だが、ほくほくと喉に詰まる物よりも彼はこちらが好きらしい。ヘルシーなので週に1度は食卓に上がる。
右上はインゲン。小さく切ると中の豆が飛び出すので、大きいままを焼く。少量の油で蒸し焼く。火を止めた後も余熱がかなり続くので、なかなか火が通りにくいインドの野菜に好適だ。
左下は、夕べ好評だった和風ブイヤベース。いや、ブイヤベースと呼ぶ必要はまったくなく、単なる味噌仕立ての海鮮鍋だ。インディアンサーモンと大振りのエビがメイン。玉ねぎとマッシュルームが入っている。
本当はネギとか白菜とかを入れたかったのだが、なかったので、ありあわせだ。ショウガを入れることでさっぱり風味を演出。見た目は今ひとつだが、ノープロブレム。涼しくも寒いバンガロールの気候に好適の鍋であった。
右下の写真は、別の日に作ったもの。インドの豚肉は、日本のそれのように柔らかくない。従っては、たいてい調理の前にマリネする。醤油などのほかに、ショウガ、あるいはりんごのすりおろし、赤ワイン、パパイヤなど、そのときあるものを使用。
薄切りにしたい時には、半解凍状態でゆっくりと切ればOK。しかし、日本の「豚しゃぶ」のような豚肉は、インドでは手に入らない。あんなにも柔らかい豚肉は、世界広しといえども、存在するのはごく限られた国だけであろう。
インドではキャベツも「我が強い」ので、千切りにしてじっくり炒める。なかなか火が通らないので、先に野菜を炒めて最後に肉を加える。ちなみに、この時は、最初に玉ねぎをじっくりと炒め、キャベツ、ピーマンを加えた。
肉の表面の色が変わった時点で火を止め、蓋をしておけば、ゆっくりと中まで火が通るのも黒鍋の魅力。すっかり、虜となっている我。
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