あれこれ書きたいことが溜まっていたのだが、なによりも驚きのニュースが届いたので、今日はその話題を。
夫アルヴィンドの親戚には、グローバルスタンダードにおいて、優秀且つインパクトの強い人々が非常に多い。ひとりひとりを尋ね歩いて、取材をさせてもらいたいほどに。
チャンドリカ叔母もまた、そのひとりだ。
アルヴィンドの叔父の妻ゆえ、血はつながっていないが、しかし取り敢えずは親戚である。
チェンナイに生まれ育った彼女は、アーメダバードのIIMに進み、その後米国へ。マッケンジー・カンパニーで史上最年少のエグゼクティヴとなったあと、自分で会社を興し、「超」成功。米国では確固たる地位を築いた。
ここ数年はビジネス界からは退き、非営利団体の仕事などを行っていた。同時に、音楽が好きだということで、インドの音楽をレコーディングしたりもしていた。
2年前にニューヨークへ訪れた際、彼らの家に招かれ、彼女の歌を聴かせてもらった。
ちなみに叔父である夫のランジャンも、優れた実業家。二人はマンハッタンのアッパーイーストサイドにある邸宅で、娘と三人で暮らしている。
アルヴィンドが幼い頃からランジャンは近い親戚だったこともあり、わたしもことあるごとに、彼らとは顔を合わせてきた。
ちなみにチャンドリカの妹は、米ペプシコのCEO、インディラ・ヌーイ。これまた強烈なほどに「できる女」である。彼女ともわたしは、サンクスギヴィングデーの際に、何度か会った。
彼女たちの夫とて、ビジネス界では名だたる成功者であるにも関わらず、強烈姉妹な妻らを前にして、その温厚さが際立ち、子煩悩なパパにしか見えないところが不思議。
そのチャンドリカが、歌手でもないのに、グラミー賞のBest Contemporary World Music Album categoryにノミネートされたらしい。彼女が出した2枚目のCD、サンスクリット語による唱歌のアルバムだとのこと。
よくわからんが、すごい。
ちなみに彼女は、美術品の審美眼も高く、インドで最も有名な画家のひとりであるM.F.フセインの作品があまり売れていない頃から、オリジナルを買い付けており、彼らの家の壁は、彼の作品で覆われている。
夫の家族親戚自慢。
と言われればそれまでだが、たまたま親戚というだけで、基本は他人。そんな人たちが身近にいて、影響力を与えてくれるというのは、非常に有り難い。強烈にインスパイアされる。
ところで一番上の写真は、2年前に彼らの家を訪れたときのこと。このときのパーティで、チャンドリカは歌の師匠を招いていた。写真は、師匠が歌っているときのもの。
彼女の左側、頬杖をついているのがチャンドリカ。このあと彼女は、「わたしは素人だから……」と恥ずかしそうに一曲を歌ってくれたのだった。
そんな彼女が2年後に、グラミー賞にノミネートされるとは、誰が思っただろう。
すごいな。とひたすらに感嘆する夜である。
【チャンドリカのノミネートに関する記事の一つ】
Two US-based Indians in Grammy nomination list
【過去、ブログに記したチャンドリカ&インディラのこと】
■ペプシコのCEOに。出色のインド人女性、インドラのこと (2006/08/14)
■インド親戚の邸宅でディナーパーティー (2007/11/01)
■マンハッタン最終日。親戚と共に夕食。届かない場所。 (2008/05/11)
■友人夫婦と再会/叔父と寿司/待望ステーキの週末/絆 (2009/09/20)
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