朝、「暮らすように滞在」した居心地のいいホテルをチェックアウトして、空港へと向かう。3日目にして初めての快晴。晴れた日も1日くらいは経験したかったと思いつつ、マルタ島を目指す。
ホテルのラウンジで朝食をすませる。朝だというのに、ついついワインを飲んでしまうのも旅の醍醐味。
眼下の移り変わる光景を楽しみつつ、マルタへ着陸……の間際、機体が著しく揺れた。かなり厚い雲をくぐりぬけている。着陸したときにはまだ、小雨模様だったのが、ホテルに到着した途端、豪雨と雷鳴に。なんてこったい! 明日も終日、雨らしい。
ドライヴァー曰く「こんな悪天候は珍しいです。あなたがたはアンラッキーです」を繰り返す。
「お願い。アンラッキーという言葉を使うのは、やめてね」と、最後にはお願いする始末。
確かに幸運ではないが、不運でもない。天候ばかりはどうしようもできない。こういう旅もある。
今回は、フォーラムのメンバー8人が全員集まれず、6人となってしまったが、それでも女性6名が集えば、雨だろうが嵐だろうが、それなりに楽しめるものだ。
ホテルに一番に到着したわたしは、遅いランチをルームサーヴィスで頼む。「タコのサラダ」が気になって頼んだところ、抜群のおいしさ。心地のよい部屋でビールを飲みつつ、マルタ島初の食事をのんびりと楽しむ。
夕刻、ローマ経由で到着した友人と合流し、ホテルのダイニングで軽い夕食。その後、シシリー島を旅していて、船で到着した3人と合流。大雨の中、揺れる船でたどり着くことになるとは想定外だったから、無事の到着にひとまずは安心した。
明日の午後に最後の一人が到着したら、6人での旅が始まる。どうなることやら、楽しみだ!
マルタ共和国については、調べれば調べるほど興味深い事実があり、観光とは歴史を学んでこそ、を改めて思う。「光を観る」と書いて観光。しかし「光」だけでなく「陰/影」をも見てこその観光だと、このごろは切にそう思う。ともあれ、今日のところは早く眠って、明日からの旅に備えよう。