ゆうべ、20輪が、一斉に開いた。
甘く優しい芳香を漂わせながら、風にゆらり、ゆらり、と揺れながら、
夕闇に、ぼわん、ぼわんと白く浮かび上がる優美。
みなで食べ、飲み、語り、笑い、ときどき庭へ様子を見に行く。
そんなことを繰り返しているうちにも、気がつけば深夜。
5時間ほどが、瞬く間に。
日曜の夜。新しい人、まもなく去る人、こうして集うもご縁。
花のおかげで、また、忘れ得ぬ夜。
◎夢と現の狭間で揺れる。幽けき月下美人の宵。(2010年)
◎上弦の月、夢一夜。月下美人囲み、杯傾ける。(2011年)
◎今年も忘れ得ぬ夜。月下美人を囲み幸運の宴。(2012年)
◎年に一度、一夜の宴。夕闇に浮かぶ大輪の花、囲みて。(2013年)
◎サリー講座に月下美人鑑賞会。キッチンで「瞑想三昧」。(2014年)