●緑色は公平と騎士道、そしてイスラム教を表す。
●白は平和と真理、そして他の宗教を含む異宗教の和合を表す。
●中央は、古代インドのアショカ王(仏教徒)の記念塔からとった法輪(チャクラ)。その青色は空と海を、法輪の中の24本の線は1日24時間を表す。
●全体で多宗教・多民族の団結を象徴する。
今日のランチは、久しぶりにサリーを着て、久しぶりのタージ・ウエストエンドにて。英国統治時代の125年余り前に建てられた、バンガロールで最も古いホテル。わたしにとって、バンガロール移住直後、住まいを決めるまでの期間、滞在していたなじみの場所でもあり、インド生活の原点のようなホテルだ。
本日深夜、日本へと帰国される梅光学院大学関係者の方々とご一緒するのに、お気に入りの場所にご案内したく、ここを選んだ。
樋口学長が、テキスタイルや刺繍に興味がおありだとのことで、パールシー(ゾロアスター教)の女性たちを象徴してきた伝統的な刺繍のサリーを着ていく。インド移住後まもない、10年以上前にムンバイで購入したお気に入りの1枚。何度となく着用している。他のサリーの着用頻度が低いことを考えると「本当に好きだ」と思えるものを厳選して購入すべきだと、今さらながら思う。
スパークリングワインで乾杯し、ブッフェを楽しみ、サウスインディアン・コーヒーのデコクションで締めくくる。昔ながらの淹れ方で抽出されたフィルターコーヒーを、ミルクポットと別々に用意してもらい、目の前で、好みの濃さに調整して注いでもらうのがポイント。個人的には、カフェラテやカプチーノよりも、コーヒーの旨味が楽しめて、好きな飲み方だ。
食事のあと、ホテルの裏の、緑豊かな庭園を歩く。鬱蒼と茂るさまざまな種類の木々や葉が、雨後の潤いを漂わせて麗しい。バンガロールが「ガーデン・シティ」と呼ばれた昔日を偲ばせる、本当に、いい場所。
大学を卒業後、30年以上を経て、異郷の地に在りながらも、こうして母校との繋がりを得られるご縁を思う。あのとき、教職の道を選ばなかったけれど、ぐる〜っと遠回りをして、間接的にでも、若者たちに自分の体験を通して得てきたことを、伝えられる立場にたどり着いたことを、大切にしよう。