義父が他界して3週間あまり。わかってはいたことだが、一家の長が亡くなるということは、事務手続きその他諸々が格段に多いことを意味する。夫は仕事の傍ら、各所への連絡その他が絶え間なく。
わたしもまた、協力せねばならぬことが多々あり。週末のジャパン・ハッバを終えたら、来週火曜からまた、1週間ほどデリーへ飛ばねばならない。
二人揃って感情の起伏が激しく、普段からバトル多発系の我々夫婦。しかし今回ばかりは、妻はかなり忍耐しつつの日々であるにも関わらず……!
なんやかんやあって、大噴火を起こした数日前。自らも「溶岩」や「噴石」にまみれて疲労困憊していた昨日午後。
友人とランチに出かけ、少し心穏やかになったらしき夫から、花束のお土産。妻は懐柔できると信じている夫が微笑ましくもあり、うっかり懐柔させられる。さらには季節のイチゴに加え、輸入物の高級チェリーまで。
イノセントに見せかけておきながら、策士なマイハニー。スパークリングワインでも開けて、飲みつつ食べたいところだったが、昨夜は外食の約束あり。
久しぶりに、コンカン料理の老舗レストラン、Karavalliへ赴く。 Konkan Coastとも呼ばれるコンカンとは、南西インドのアラビア海沿岸、即ちマハラーシュトラ州、カルナータカ州、ケララ州の海辺の地域を指す。この店では、ゴアやマンガロール、クールグ、ケララあたりの、地域性豊かで伝統的なシーフードや豚肉料理なども楽しめるのだ。
雰囲気よく、高級感のあるこの店には、初めてバンガロールを訪れた2003年から折に触れて訪れている。ただ、「辛い料理」が苦手な我が夫にとって、ここの料理はちょっと、刺激が強く、彼と来ることはほとんどない。ちなみに、マイルドな料理もある。
昨夜はタイガープラウンのグリルとバナナの葉で包んだ魚のグリルを前菜に、豚肉の煮込み、そしてアッパムとホワイトシチューなどを味わったのだが……。料理の写真はそこそこに、昨夜も昨夜とて、濃厚な男子らとの宴。料理を吟味するという状況ではなく。飲んで食べられれば、もうどんな店でもよかったんじゃあるまいかと思う夜。