インドのCOVID-19ワクチンに関して、日本はじめ各国のメディアでも報道されている。あらゆることが流動的な中、中途半端な情報シェアは控えてきたが、先日、ワクチン研究の権威である義兄ラグヴァン・ヴァラダラジャン(アルヴィンドの姉スジャータの夫)から話を聞き、また関連動画や記事など紹介されたことから、個人的に信頼度が高いと感じるためシェアしておきたい。
インドでは、現時点では、以下の2種類が使用を承認されている。
①COVISHIELDコヴィシールド
英オックスフォード大学と英アストラゼネカが開発し、ワクチン生産世界大手の印セラム・インスティチュート・オブ・インディアが製造。
②COVAXINコヴァクシン
インド企業バーラト・バイオテックがインド政府系機関と共同開発した純国産。
ラグヴァンによると、接種するならば、すでに世間でも言われているように、②の国産は避け、①COVISHIELDコヴィシールドを接種した方がよいとのこと。
インドはそもそも、ワクチンを大量生産できる大規模な製造ラインを持っている。ワクチン研究の開発着手も極めて早い。添付の動画は、CNN-News18によって、セラム・インスティチュート・オブ・インディアの工場内が取材された動画だ。
取材者の的確な質問に対し、CEOやドクターなど関係者らが、ワクチンの背景について、わかりやすく説明している。(CEOのアダールがハンサムすぎるのが気になる😸)
同社の歴史的背景も興味深い。1966年、プネに創業。当初は破傷風や毒ヘビの血清を作るところから始まった。当時、印中戦争、印パ戦争によって傷を負った兵士たちが多く、需要が高かったようだ。また、動物のワクチンも手がけていた模様。
ここバンガロールにあるインド科学大学院(IISc)の教授で、久しくHIVやSARSワクチン開発に携わってきたラグヴァンもまた、1年前、ロックダウンに入ったころから、COVID-19向けワクチンの研究を始めている。
セラム・インスティチュート・オブ・インディアと共同で、別の種類のワクチン開発にも携わっている旨、18:00のあたりで言及されている。
https://en.wikipedia.org/wiki/Raghavan_Varadarajan
ラグヴァンが研究開発中のワクチンに関する記事も参考までに。
●Mynvax’s “warm COVID-19 vaccine” is ready for safety tests and human clinical trials
*添付の新聞記事は、昨年12月のもの。ワクチンに関する流言飛語に対し、ラグヴァンが回答している。
🙏先日、セラム・インスティチュート・オブ・インディアで火災が発生、5人の従業員が焼死したとのニュースが流れた。とても残念な出来事だ。
コメント
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