毎年この時期、2、3回、「一夜だけ」開花する月下美人。
日没と共に開き出し、深夜には閉じてゆく。
十年ほど前、義姉スジャータから何枚かの葉っぱを譲り受けた。
それを地面に無造作に挿していたのが、徐々に広がった。
毎年、友人らを招いて観賞会をしていた。
パンデミック世界に入った去年はなぜか、数輪しか咲かなかった。
今年も、先月に数輪、咲いたきり。それでおしまいだと思っていた。
ところが再び蕾をつけて、7月1日、昨夜は十数輪が、一気に開花した。
高原の風に乗って、庭が芳しい香りに包まれる。すばらしい情景だ。
インドでは、天地創造の神ブラフマー(梵天)にちなんで、ブラフマー・カマル(ブラフマーの蓮華)とも呼ばれる。
神聖で清浄なる、麗しき花。
一輪を摘み、枕元に置いて寝た。パンデミックになって初めて、8時間ほども、一度も目覚めず熟睡できた。
香りに包まれ、心身が浄化されたようである。
「好転の兆し」を感じた夜。その片鱗を、あなたにも。
*動画も見てね。
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