今回、京都滞在を長めにしたのには、五感で京都を体験し、京都に対する知見を少しでも深めたいと思ったのが理由だ。インドに暮らし、日印の歴史を「芋づる式」に知るにつれ、京都の存在は切り離せないと実感する。
京都へは、日本でライター&編集者をしていた時代から、公私に亘って幾度か訪れてきた。夫も今回で4度目だ。訪れるたびに、その遥かな歴史と重みを実感する。日本の伝統文化が凝縮された古都の、底知れぬ魅力の片鱗でもいいから、改めて体験したいと思う。
歳月の流れとともに、街は変わる。わたしの経験も視点も変わるから、同じ場所を訪れても、新鮮な発見は尽きない。
昨年は、京都に関わるお仕事を二つ、お受けした。そのことも、今回の京都「長め」滞在を決める契機となった。一つは、昨年9月。日本人起業家ネットワークWAOJEの京都支部メンバー7名、およびバンガロール支部の方々をお招きし、ビジネス環境を整えた新居での、初のセミナー実施や会場提供を行った。
もう一つは、京友禅サリーのプロモーション。すでに過去半年の間に幾度となく記してきたので詳細は割愛。昨年12月にバンガロールの新居で実施した「京友禅サリー展示会」に際し、京友禅サリーの発起人である「京都工芸染匠協同組合」の理事長、竹鼻進氏(タケハナ染匠)と美幸夫人のお二人がバンガロールにいらした。
わずか数日間ながらも、展示会やバンガロール市内巡りなど、お二人とは実り豊かに楽しい時間をご一緒した。そして今回の京都。昨日は、竹鼻さんご夫妻が、わたしたちの滞在する祇園のホテルまで車で来てくださり、竹鼻さんの運転で、京都を案内してくださったのだった。
京都は朝から雨模様だったが、むしろ観光客が少なめで、しっとりとした情趣を味わえた。
今回の日本旅を決めた時から「桜が見たい」「桜が見たい」と言い募っていた夫。今年は開花が早くて間に合わない、むしろ間に合っても観光客が多すぎて大変だと伝えていたのだが、どうにも諦めきれない様子。
仁和寺には遅咲きの桜がある云々、さまざまな情報を仕入れている彼は、竹鼻夫妻への質問も容赦ない。妻は、通訳に疲れる。面倒になる。
仁和寺を巡り、その後、郊外の美山を目指す。仁和寺では、夫の蘊蓄が炸裂し、竹鼻ご夫妻がご存知ない話まで湧き出てくる。この現象、我が日本家族は太宰府でも同じ状況に陥った。むしろ、土地の人はそこまで調べないところを、彼は頭に叩き込んでいるので、実に手強い。途中で通訳放棄。
諸々、書き留めておきたいが、尽きぬ。時間も足りぬ。しかし、写真だけでも、多めに残しておきたい。
🇮🇳🇯🇵Kyoto Yuzen Saree/ Background and Exhibition in Bangalore.
京友禅サリーの背景とバンガロールでの展示会
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