1872年(明治5年)、京都で博覧会が開催されたのを機に、毎年4月、祇園で開催されている舞踏公演「都をどり」。バンガロールで旅の下調べをしていた夫が見つけ、どうしても見に行きたいということで予約を入れていた。
会場は、ホテルから徒歩数分という利便性のよさ。祇園に滞在するのは今回が初めてだが、非常に便利だ。
さて、都をどりを主催するのは「祇󠄀園甲部」。京都の伝統伎芸を振興する団体だという。春の「都をどり」や、秋の「温習会」がその代表のようだ。
京都の四季を描いた華やかに絵画的な舞台。艶やかな着物をまとった芸妓さん、舞妓さんたちの舞いは、見目麗しく、娯楽性も高く、伝統芸能に精通していないわたしたちにも、十分に楽しめる。
踊りもさることながら、わたしは「京友禅サリー」に関わったことで、個人的には着物や帯などにも強く惹かれた。間近で見たいものである。
春夏秋冬をたどる演目の一つに「織姫彦星七夕語(おりひめひこぼしたなばたがたり)」があったのは、非常によかった。わたしたち夫婦の出会いは1996年7月7日の夜だったので、なにかにつけて、夫には七夕の話をしていたのだが、「ミルキーウェイ」のキーワード以外は、ほぼわかっていなかった様子。舞台を見て、ようやく理解できた模様だ。
今回、わたしも初めて知ったのは、織姫と彦星が天の川を渡るに際し「カササギが、羽を連ねて作る橋」を渡ったのだということ。天の川が描かれた舞台の前に、カササギが連なる橋が現れ、壮観であった。カササギがいなければ、織姫と彦星は出会えていなかったというわけなので、わたしたちはカササギに感謝せねばならないようだ。😄
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。