長旅のはずなのに、瞬く間に時間が過ぎる。京都には、一人で1カ月くらい暮らしてみたいとの衝動に駆られる。
昨日、わたしは再びサリーを着用。2008年にムンバイで購入して以来、最も着用頻度の高いお気に入りだ。その姿で午前中、京友禅サリーに関わる京都の方々とミーティングに参上。その後、京友禅の「引き染め」の工房を、見学させていただいた。
1枚目の写真は、京都府庁の旧本館前にて。1904年(明治37年)に竣工したというこのルネサンス様式の建築物は、国の重要文化財に指定されているという。
1904年といえば、日露戦争が開戦した年であり、神戸にインドクラブの前身が誕生した年であり、タタ財閥のジャムシェトジー・タタが他界した年であり、彼がボンベイにタージマハル・パレスホテルを完成させた翌年のことでもある。……と、無理矢理インドの歴史と結びつけてみる。
夫はといえば、滞在しているホテルの真向かいにある建仁寺の両足院で座禅を体験。これは旅行の前から予約をしていた。夫の下調べたるや「研究家ですか?」の次元にて、各方面で禅についても語る語る。詳細を記したいところだが、今のわたしには余力がない。
夫はその後、一人で妙心寺の退蔵院を訪れている。江戸時代前期の臨済宗の僧「盤珪永琢(ばんけいようたく)」の本を読んでいる彼は、盤珪ゆかりの禅寺を訪れたかった模様。
その後、彼は友人の柴田氏と合流して伏見の月桂冠の酒蔵を見学。わたしも伏見で合流し、伏見の酒18種類のテイスティングを楽しむ。どれもこれも、それぞれにおいしく、速やかに飲み干せてしまうから危険。話しながら飲むうちにも、途中から、何がなんだかわからなくなる。
夜は再び、初日に訪れた祇園関屋で夕食。やっぱり、ここのお料理は、おいしい! 今回は、湯葉や麩、銀鱈の西京焼きなど、前回とは異なるメニューを注文。お通しも見目麗しく、視覚的にも楽しめる。お勧めのお店だ。
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