今は4月27日の朝。今日の午後の日本航空直航便で、遂にはバンガロール(ベンガルール)に帰る。4月7日に始まった旅。なんと実り多い旅だったことか。夫と旅をすると、ひとり旅よりもはるかに心身のエネルギーを要する。今回、改めて異邦人にとっての日本旅の困難さを痛感した。それでも多くの旅行者が訪れるのは、不便を補ってあまりある魅力が、この国にはあるのだということも、強く認識した。
福岡7泊。京都6泊。東京2泊。白馬村2泊。再び東京で3泊。体調管理を最優先で旅をしたおかげで、二人とも元気だ。夫は毎朝、ジョギングしている。実家の福岡市東区名島では、多々良川の河畔を。京都では祇園の建仁寺や八坂神社を。白馬では宿周辺の風光明媚すぎる田舎道を。そして今、皇居周辺や日比谷公園を走っているはずだ。昨日は雨天だったものの、今日は一転して快晴。張り切って出かけた。
夫がジョギングや瞑想をしている間、妻は荷造りをしたり、こうして書き物をしたり、束の間の一人の時間を過ごす。そもそも、「絶対的に」自分自身のひとりの時間を尊んでいるわたしにとって、四六時中、誰かと一緒に過ごすのはストレスが溜まる。とはいえ、一人旅では決して知り得なかった「夫の視点」や「夫の経験」をつぶさに感じて、学ぶところは少なくない。
東京では、夫は急遽、いくつかの仕事のミーティングを入れたこともあり、別行動の時間も多かった。わたしは友人に会ったり、買い物をしたりと、一度も地下鉄に乗ることなく、銀座界隈で過ごした。一時帰国時には、多くの人と会いたいと思う一方、時間が限られている。今回は夫も一緒だったので、せっかくお声をかけていただいても、会えない方々がいらした。
秋にまた、一人で帰ってきます。あるいは、バンガロールへ遊びに来てください!
パンデミック前は、「4月はニューヨーク旅、10月は日本旅」という旅の2本立てを10年以上続けてきた。しかし、2019年を最後に、ニューヨークへの年に一度の里帰りが途絶した。その分、今年は日本への一時帰国を2回にしようと思っている。これもまた、人生における、潮流の変化なのだろう。無理にしがみつかず、拘泥せず、ニューヨークは脳裏の片隅にとどめおき、今は流れに任せよう。
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