今朝、Facebookを開いたら「8年前の今日」の記録が出てきた。バンガロールの千葉県人会に参加したあと、過去、千葉県に住んでいたころの写真を引っ張り出して、投稿していた。
昭和63年4月18日。1988年。社会人になって2週間あまりの坂田美穂。当時は、千葉県柏市に住み、新宿区神楽坂のオフィスまで通勤していた。思い返すに、過酷な日々。
思えば今年で、社会人になって35年。
フリーランスになって30年。
ニューヨークで起業し、独立して25年。
思いがけず、節目の年であることに気づいた。
写真を見ながらしみじみと、思う。こんなに長い間、わたしを、わたしたらしめてくれているこの身体を、大切にしなければ、と。
わたしたち夫婦が、もう15年ほども信頼しているアーユルヴェーダの先生、ドクター・マンモハン。彼は、わたしたちに、あるいは我が友人や知人たちに、ライフスタイルを指南し、心の在り方を提言し、示唆に富んだ言葉をかけてくれる。
「自分の身体を、大切な楽器のように扱いなさい」
これもまた、わたしの心に深く刻まれている言葉。
若いころは、不摂生の連続だった。10代のころは、常に空腹、男子並みに底抜けの食欲。20代のころは、貧乏で、ろくなものは食べられず。そのくせタバコは吸う。慢性的な睡眠不足。仕事のし過ぎで、常時イカれ気味だった。
30代になり、ニューヨークへ渡った。タバコをやめ、少しまともな食生活になったかと思いきや。食事の量はアメリカンサイズ。自分までもアメリカンサイズに増量した。
36歳で結婚して、ようやくしっかり食生活を見直すようになった。質のよい素材を買い、自分で調理することの大切さを身を以って学んだ。
40歳でインドに移ってからは、尚更に。食品添加物は極力避けた、素材重視の食生活。
「インドでの食生活と健康管理」のセミナーでは、「健康第一!」「食生活を重視せよ!」「睡眠を十分に!」「自炊せよ!」を強調してきた。日本から大量に送られてくるインスタント食品や加工食品に頼る人たちが多いからこその、切なる提言。
インスタント食品はあくまでも非常食。毎日食べてたら、身も心も萎えてしまう。
これは27歳以来、後ろ盾のないフリーランスの仕事をしてきたわたしが、試行錯誤しつつ学んだ生きる知恵のひとつ。
元気でなくては、頭が働かない。元気でなくては、仕事はできない。元気でなくては、笑えない。元気でなくては、つまらない。元気でなくては、人を思いやれない。
30代。不定期に襲ってきた激しい腰痛や、激しい咳にさいなまれていたころは、どこまでもどんよりと、沈んだ。わたしはこの先、どうなるのだろうと懸念した。
インドに来てから、アーユルヴェーダに出合い、自分の身体を慈しむよう努力し始めて、徐々に元気になった。それでも、更年期障害やらもあるし、折に触れては働きすぎて暴走し、体調を崩して来たけれど。
昔の写真をこうして眺めれば、もう本当に長いこと、この身体は、わたしの「魂」を宿らせてくれている。まだまだこの先も、速やかに走り続けられるよう、良質の燃料を与え、メンテナンスを怠らず、大切に扱おうと思う朝。
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