今回の旅。動くほどに、大小のトラブルにも直面した。名鉄線では駅員さんから信じがたい対応を受けて、不愉快な思いもした。空港から出発し、いくつもの観光地を結ぶ名鉄の路線で、重いスーツケースを携えた人間に対し、思いやりのかけらもない駅員がいることにも驚いた。
エレベーターもエスカレーターもない犬山遊園駅。重いスーツケースを携え、階段を降りて上って疲労困憊。車内に運び込み、ようやく座った矢先のこと。結論からいうと、ガラガラの車内で、立たされ続けた。「日本の魅力」と、「日本の旅のしにくさ」のせめぎ合いは、一時帰国のたびに発生する。この件については、また別途、記したい。
名古屋駅前に到着後、常滑へ向かう前に、荷物をホテルに預けることにしていた。駅前といえども、実際に歩くとなると遠い!工事中で迂回などもあり、その一つ一つが体力を消耗させる。駅の中にあるホテルを探すべきだったと後悔するも、結果的には、このホテル、悪くなかった。
こんな体力勝負の旅は、あと何年できるだろう……体力は備えておかねばと思いつつ、大小二つのスーツケースをごろごろと押しながら、引っ張りながら、福岡で予約した「リッチモンド・ホテル」に向かう。
そこは、小さいながらも清潔で、使い勝手のいい新しいホテルだった。スタッフの対応も非常にいい。最近のビジネスホテルは、狭い空間を有効利用しての工夫されたレイアウトにつき、昔とは印象が違う。狭いながらも浴槽があるのもよい。
夜は、近所をふらりと歩いて見つけた「焼肉屋」で一人焼肉を楽しんだ。お客は少なく、一人でも焼かせてくれたのはよかった。非常においしい料理と日本酒で至福の夜。
翌朝、ホテルの朝食ブッフェの充実にも驚いた。女性のスタッフたちがきびきびと働いている。名古屋の郷土料理などもさまざまにあり、またしても、朝から食べすぎてしまう。
その場を仕切っていらしたスタッフの方に「お料理、おいしいですね。ここで作っていらっしゃるんですか?」と尋ねたところ、「はい。ここで作っているもののほかに、ロイヤルからも届きます」とのこと。
ロイヤル……?! このリッチモンドホテル、ロイヤルホストでおなじみのロイヤルホールディングスによるホテルチェーンらしい。
ロイヤルといえば福岡が拠点。個人的に思い出の尽きない店だ。高度経済成長期、創業者の江頭匡一氏が、日本で最初にセントラルキッチンをを導入。機内食を作り、ファミリーレストランの黎明期を支えたロイヤル……。実はわたしが初めてアルバイトをしたのもロイヤルホストだった……というわけで、またしても思い出が尽きない。ロイヤルの話題だけでも、バブル時代の外食産業の一端を延々と書けるので大幅割愛。
さて、朝食のあとは、荷物をフロントに預けて、近鉄線に乗り、今度は南方面の有松へ向かったのだった。そして午後、東京へ向かう前に、もう一つ、立ち寄った場所があった。まだ続く名古屋の話題😅
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