アーユルヴェーダの集中トリートメント(都合12日間)を受けていることもあり、外出は控えている昨今。極力、安静に……と言われても、それが結構、難しい。わたしは、アーユルヴェーダで定義されるところの「ヴァータ(風)」や「ピッタ(火)」の要素が強い体質でもあり、何かと熱く動きがち。敢えて意識せねば「安静」できない。
予定をいれず、デスクワークやオンライン・ミーティング、読書などをして過ごしているが、集中が続かず、庭を散歩したり猫らと遊んだり……。無理なく快適に「安静」を目指している。
50歳を過ぎたころから「身体の不調は神様からの信号(合図)」だと考えるようになった。「スケジュールに余白を!」などと言いつつも、腰痛がなかったら、ついつい予定を入れていただろう新年1月。ここで無理をすると、月末からの旅行に差し支えるところであった。ゆえに、大人しく神の声(自分の心身の内なる声)に、耳を傾けるべし。
この1年、日本からの問い合わせや来訪者、学生たちからの問い合わせが増え、日本人と話す機会が増えている。そんな中、それぞれのテーマに基づいた関連情報をシェアするに際し、過去の記録を都度、引っ張り出して送信してきた。その頻度が高まっている今、オンライン上に残っている過去24年の記録から、読み返すに役立つ「坂田マルハン美穂の発信してきた情報リンク集」をエクセルでテーマ別に作ることにした。
インドの概要にはじまり、バンガロール生活、日印関係、歴史、文化、食、旅、宗教、若者、教育、スタートアップ、フィランソロピー、富裕層、アカデミック層、芸術、スポーツ、住環境、サステナビリティ……と、シートは次々に増えていき……。現在、エンドレス状態。しかし、これがあれば、打ち合わせの前後にファイルをシェアし、予習をしてもらうこともできる。復習にも役立つ。ホームページにコンテンツを作るよりも、むしろこのプリミティブなエクセルファイルが検索しやすいと思っている。
このファイル作りは、自分の仕事の便宜上、役立つということもあるが、ミューズ・クリエイションが昨年より、1年間のインターン大学生(トビタテJAPAN留学)を受け入れていることも一つの理由。彼女はじめ、関わる学生たちに伝える際にも使える。入り口さえ用意しておけば、わたしも自分の経験を有効利用してもらえる可能性は高まる。
過去の記録を紐解きつつ、わたし自身も自分の記録に触発される。当たり前だが、自分が書いたことを全て覚えているわけではなく、「なるほど、こういうことがあったんだよな」「このときは、たいへんだった」などと、回想する。
さて、昨夜は夫の卒業校であるMIT(マサチューセッツ工科大学)の集まりがあった。MITの学生4名がバンガロールへ短期インターンに来ているということで、同窓会が催されたのだ。当初は我が家でホストをしようかとも思ったが、わたしの負担が大きくなるので、今回は外で。以前も紹介した4P’Sにて、20数名分のテーブルを予約した。まるで「学食」さながらにテーブルをつないでもらっての、楽しいひととき。
夫がボストンのMITを卒業したのは1995年。我々はその翌年、1996年にニューヨークで出会った。そして結婚前の2000年、わたしは初めてボストンを訪れ、数日間に亘って行われたMIT同窓会のイヴェントに参加した。そのときの経験は、当時のわたしにとっては何もかもが新鮮で衝撃的で、米国の名門校とはこういうものなのか……と感動したものだ。
バンガロールのMITクラブは、2011年に我が夫によって立ち上げられた。最初の会合は、我が家(旧居)で開催した。1年前に急逝されたトヨタ・キルロスカのヴィクラム・キルロスカ氏もMITの卒業生だということもあり、彼の邸宅で、優雅にアカデミックなパーティが催されたこともある。
高名な歴史家であり作家であるラマチャンドラ・グハ氏や、元宇宙飛行士のラケーシュ・シャルマ氏とお会いし、言葉を交わしたのも、キルロスカ邸においてだった。ラマチャンドラ・グハ著『インド現代史』をめぐっては、わたしはセミナーをする上で、どれほど勉強になったかわからない。
書き始めれば尽きず。
情報リンク集は、もう少し整理をしたあと、誰もがアクセスできるような場所にアップロードしようと思っている。
◉マサチューセッツ工科大学の同窓会に同席して(2000年6月執筆のメールマガジン)
http://museny.com/essay%26diary/060300.htm
◉MITの学長招いて月下の宴@キルロスカ邸。作家ラマチャンドラ・グハや元宇宙飛行士のラケーシュ・シャルマ氏とお会いする(2007)
https://museindia.typepad.jp/blog/2007/11/mit_55ae.html
◉MITクラブ結成。我が家で第1回会合を開催。夫と出会って広がりゆく我が人生。(2011)
https://museindia.typepad.jp/2011/2011/03/mit.html
◉無常と効率の祖国/夫が創設したバンガロールMITクラブと、キルロスカ邸でのパーティ(2011)
https://museindia.typepad.jp/library/2011/06/611.html
◉インターンでインド滞在中のMIT学生らと語る夜。(2013)
http://www.museindia.info/.../27_intandeindo_zhi_zai...
◉MIT同窓会の夜。七夕、出会い18周年記念の夜。(2014)
http://www.museindia.info/.../7_MIT_tong_chuang_huino...
◉ヴィクラム・キルロスカ氏、急逝。🙏(2022)
https://museindia.typepad.jp/2022/2022/11/pray.html
★バンガロール 元在住者の座談会②
バンガロール駐在を経て、ハーバード・ビジネススクール (MBA)へ。タフで有意義な経験を重ねた米国での2年間と、アフリカを見据えた今後の展望
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