今朝は月に一度のFM熊本の収録で早朝起床。初心に返って、ふだんの食生活について語る。2008年1月から語り続けて、今日で204回目。インドのことは、どんなテーマの何を話しても、「意外だ」と思われることも少なくなく、話題は尽きない。食生活の話にしても、15年前、10年前、5年前、そして現在とでは、状況が著しく変わる。尽きぬ。
さて、バースデーな週末の滞在先のことも、書き残しておく。オープンして1年余りのこのリゾート。旅行者はもちろんのこと、バンガロールに暮らす人が、「あまり遠出はしたくないけれど、日常生活から脱して気分転換をしたい」というときにも好適な場所だ。数泊のバンガロール滞在ならば、最後の1泊をここで過ごすのもいいかもしれない。
今回は週末だったこともあり、子ども連れの家族も多く、ファミリー向けの印象を受けた。とはいえ、ヴィラやコテージは適度な空間を保ちつつ配されているので、全体に静かで落ち着いた印象だ。わたしの大好きな「トラベラーズ・パーム/旅人の木」が随所に配されているのが、個人的にとてもうれしい。
23歳、駆け出しの編集者だったころ。取材先のシンガポールで初めて目にした旅人の木。今でもこの木を眺めると、あのころ抱いた果てしない旅情が蘇る。その名の由来は、葉の付け根の部分(葉柄)に雨水を溜めるため、旅人の喉を潤すからという説と、葉が東西方向へ扇状に広がるためコンパスの役割を果たすからという説がある。
さて、わたしは2日目の夕刻、スパでマッサージを受けた。快適で心地よいひとときだった。初日の夕食は既述の通り、車で最寄りのPrestige GolfshireにあるダイニングEASTで夕食をとった。2日目の夜は、偶然にもわたしの誕生日、つまり前日の8月31日にオープンしたばかりのオリエンタル料理店でチャイニーズを楽しんだ。朝食ほか、各国料理が楽しめるTerraに比べると、シンプルでこぢんまりとした店内ではあるが、落ち着いた雰囲気だ。
夫と二人で写っているのは、ダージリン出身のシェフ。カリブのホテルなどで経験を積んだ後、EASTを経て、この店に至ったという。好みの味付けを伝えたところ、素材の味わいや風味が生かされた、いい塩梅の料理が供されて大満足。二日連続でチャイニーズだったものの、異なる味覚を味わえた。写真を撮っていないが、1皿のポーションが少なめかつリーズナブルなので、2人でも複数の料理を楽しめたのがよい。
北バンガロールはこれから益々、開発が進むだろうから、空港から更に北部の、このナンディ・ヒルズ界隈の様子も変化することだろう。
我々の新居は、まだコミュニティが拡張中で周辺の工事が続いていることもあり、旧居との二拠点生活はこの先しばらく続くであろう。この都市の変貌を眺めつつ……。11年前に新居を購入すべく物件巡りをした際の記録を発掘。10年前の起工式の記録には、当時「荒野」だった周辺の写真を載せている。
2001年の結婚式を端緒に、インド関連の記録を残し始めて23年。目まぐるしい変遷を遂げているこの国の歴史を紐解けば、現在、そして未来も見える。参考までに「深海ライブラリ」ブログにまとめた家情報をシェアする。
🏡家探し/早送りで観る劇場。途轍もない速度で変貌する街。(2013/03/28)
🏡起工式/新しく生まれる、もう一つの家のための儀式。(2014/06/26)
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