天気予報では、月曜の朝も曇天だった。しかし、せっかくナンディ・ヒルズの麓にいるのだ。山頂からの日の出を見てみたい……というわけで、昨日の朝は5時15分に起床、5時30分にホテルを出て、6時8分の日の出を目指した。
下界は曇天。きっと山頂界隈は雲に覆われているだろう……との予想通り、山道は途中から黄泉の国への道のごとく。こんな状況で日の出を見に来る人はなかろうと思いきや!
月曜日にもかかわらず!
山頂の入場券売り場界隈は、たいへんな人出で驚く。
サンライズ・スポットまでの遊歩道も人々が列をなしている。なんてこったい。賑わう山頂の雰囲気とは裏腹に、世界は靄(雲)に包まれている。下界の様子は、全く見えない……。残念だが、これは「また来なさい」ということであろう。
それにしても、靄の中でなお、写真撮影に余念がない若者ら。楽しそうである。彼らの目には、わたしには見えない何かが映っているに違いないと思わされるほどに、楽しそうだ。
ところで写真にあるNandiniとは、カルナータカ州政府によって創設された乳製品の企業。インドの乳製品に関する物語もまた、宗教も関わって深く、『マルハン家の食卓』ブログに記しているので、ご興味のある方はご一読を。またしても、超長編で読み応えのある内容だ。尤も、すでに3年前と現在とでは状況が変化しており、商品については古い情報も散見される。
……かくなる次第で、山頂の寺院にてしばし過ごしたあと、ホテルへ戻ったのだった。ところで、この山頂には、寺院をはじめ、いくつかの見どころが点在している。休日はかなり人出が多いが、平日などは、そこそこのんびりと散策できるのではないかと思う。
実はわたしは、このナンディ・ヒルズに上るのは3度目だ。忘れもしない11年前。米国のスズキ・バイクがオンライン向けの動画を撮るというので、日本の広告会社から依頼を受けて、撮影することになったのだ。その無茶苦茶な……と言っても過言ではない段取りをコーディネートして、非常に爽やかな動画作りのサポートをした。今、見られないのが残念だ。
しかし、当時の記録は、今、読み返しても、極めて面白い。取材の経緯を克明に残しているので、ぜひお読みいただければと思う。
このとき初めて訪れたナンディ・ヒルズの景観がすばらしかったので、翌月、ミューズ・クリエイションのメンバーと共にピクニックを決行した。そのときの様子も残している。いろいろと、懐かしい……。そして、界隈の情景の変化に、歳月の流れを感じさせられる。
🇯🇵🇮🇳🇺🇸日米印スタッフ共作。バイクCMの撮影@ナンディ・ヒルズを巡って。(2013年3月)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。