今日の重要事項は銀行行き。先日、銀行口座の開設はすませておいたが、遅ればせながらATMカードとチェックブック(小切手帳)を受け取けとるのが目的だ。夫も銀行に別の用事があり、ともに出かける。
土曜日の銀行は普段に増して込み合うらしく、担当者は次々に訪れる来客に大忙し。それでも30分以内に、小切手帳を受け取り、ATMカード(デビットカード)のアクティベイト(稼働)が完了した。
銀行で順番を待っている間、バンガロア(バンガロール)のシティガイド(無料の情報誌)をぱらぱらとめくっていたところ、噂の日本料理店「播磨」の広告を見つけた。早速電話を入れて営業時間を確認。土曜日もランチをやっているとのこと。夫も日本食が食べたいというので、出かけることにした。
一見、廃屋的古びたビルディングの外観にたじろきつつも、これがインド。がたがたと動きの悪いエレベータで4階へ。入り口の扉を開けば、そこは別天地。清潔で爽やかな、日本の小料理屋的世界が広がっていた。このギャップがたまらんね。と思いつつ、窓辺のテーブルへ。
すかさずキングフィッシャービアを注文し、乾杯。メニューの豊かさに目を見張る。先日のデリーの「たむら」で日本食を口にしたばかりで、さほど久しぶりというわけでもないが、妙に心が高揚する。なにしろ、ランチメニューが安い。もちろん、インドの他の物価に比べれば高いけれど。上の写真(みそ汁、ご飯付き)のランチセットが300ルピー。7ドルもしないのである。
短期間の旅行ならば、日本食がなくても平気だが、長期滞在となると、米味噌醤油は必須である。精神的なものではなく、身体が欲するのである。すでに、醤油、みりんは入手済みで、「限りなくスティッキーな米」も昨日買うには買ったが、どんな味だか、未知の世界。ちょっぴり不安であった。
そんな矢先のこのメニュー。もう、料理が届く前から、ほくほくとした気分である。
定食(エビマヨ&カキフライ)と、白身魚の照り焼きを注文。盛りつけも美しく、テーブルに届いた料理に感嘆す。どれどれ……。味もいい! ちゃんとした、日本の味だ! バンガロアにはあと1軒、老舗の天竺牡丹(DAHLIA)という日本料理店があるほか、ホテルなどのアジア料理店で一部日本料理を食べることができるが、まだ開店したばかりと言う「播磨」の存在は、非常に心強い。
「わたし、ここで週に1回でも、このランチが食べられたら、食生活、全然、問題ないな」
「ぼくも!」
……。
なにはともあれ、よかったよかった。
●レジデンシーロード、Devatha Plazaの4階にある播磨。ちなみに2階にはスペイン料理の店があった。今度試してみようと思う。●ランチメニューは、このみのおかずを2種類選べる。豚肉の生姜焼きとか、野菜の天ぷらとか、鶏の唐揚げとか、あれこれある。ふふふ。