先日、マンハッタンの紀伊國屋を訪れた折、バーゲン対象となっていた山積みの本の中から、「環」(藤原書店)という名の学芸総合誌を買った。「占領期再考」という特集が目にとまったのだ。
非常に興味深い原稿が連なる中、「竹内浩三、遺作新発見」という記事に吸い寄せられた。最初、彼の人となりを知らぬまま、一部掲載されている、彼の詩、短編などに目を通し、深い共感と感嘆を覚えて後、彼の略歴を知って驚いた。太平洋戦争にて、23歳の若さで他界したとのこと。
「ある老人の独白」という短編小説などは、ほんとうにおかしみがあって、すばらしい。もっと彼の作品を読みたいと思う。今度amazonで取り寄せたい。
ところで60年前。1946年の今日、東京裁判(極東国際軍事裁判)が開廷した。そうして翌47年の今日、日本国憲法が施行された。