買い物の用事があるので、午後、家を出た。ちょっと環境を変えて仕事をするのもいいだろうと、ついでにラップトップも携えて。
買い物の前に、OBEROI(ホテル)へ立ち寄ることにした。
パイナップルとココナツミルクのジュースを頼む。150ルピー。
けれど、以前のようにフレッシュではなく、缶ジュースのような味になっていた。
がっかりしたが、1時間半ほど、ここで仕事をした。
庭の緑が目に心地よいし、吹く風もさわやかだし、とても気持ちがよい。
作業が一段落したところで、ホテルを出る。
そして、ブリゲイドロードで食料品などの買い物をしたあと、MGロード沿いの眼鏡店で、予約しておいた使い捨てコンタクトレンズを買う。
MGロードの、ちょっと奥まったところに商店街のような一画がある。そこを歩く。ここには、ポンディチェリの工芸店がある。その店に置いてある革製品のバッグなどが、訪れるたびにお洒落になっている。
今日は鮮やかなピンクや赤やオレンジの、質のよい柔らかな皮革のバッグが売られていた。
クルマに戻る前に、その近くにあるコーヒーハウスに入った。古くからある店のようだ。商店街や市場で、男衆に紛れて立ち飲みするよりは、ずっと落ち着く。女性客もいるし。なんだか「恋路」なカップルもいるし(上の写真参照)。
南インドに位置するバンガロールは、ニルギリ高原などコーヒーの産地が近いこともあり、古くからコーヒーがよく飲まれている。バンガロールにはインド・コーヒー協会もある。
チャイ同様、砂糖とミルクをたっぷりといれたミルクコーヒーが一般的だ。かつても書いたが、インド的エスプレッソコーヒー、デコクション(抽出)コーヒーにたっぷりのミルクを入れて飲むのがとてもおいしい。
ちなみに我が家の毎朝のコーヒー(これはブラックで飲む)は、いつも南インドのコーヒーだ。まろやかで、風味豊かなコーヒーが多いのだ。注意すべきは、「チコリー」が入っていない物を買うこと。
なんだか、昔書いたことを、また書いている気がする。より南インドコーヒーを知りたい向きは、こちらの記録を参照されたし。
ちょっとお腹が空いていたので、コーヒーとドサを頼む。コーヒーは7ルピー。先ほどのジュースに比べると過激に安く感じる。ドサは15ルピー。ドサは今ひとつ香ばしさに欠け、好みではなかったが、コーヒーは甘くまろやかで、おいしかった。
日本時代、米国時代は、決して砂糖を入れて飲んだりはしていなかったのに、インドではなぜか、コーヒーも紅茶も、外で飲むときは、特にミルクを入れた場合は、砂糖をいれたくなってしまう。そして、それがとてもおいしいと思う。
それにしても。
この国に住んでいると、ときに時間旅行をさえしているような気分にさせられるのだ。
暮らし始めて一年が過ぎた今でも、まだ、長い旅をしている途中のような心持ちで。