それは、確かにラッセルマーケットで大量買いをしたから、とも言えるが、「肉類がないから」とも言える。
バンガロールじゃ、そこいらのスーパーマーケットでは「安心な肉」が手に入らない。
だから気軽に肉が買えない。
食材は、特に肉類は、安全な物を口にしたい。
となると、今のところ最寄り店はBAMBURIESくらいしか思い当たらない。最寄り店とはいえ、そこへ行くには、クルマで30分はかかる。
このごろは、外出を控えていたので、BAMBURIES界隈のショッピングモールに行くこともなく、従っては肉購入の機も失っていた。近々、行こうと思う。
さて、今日の夕飯はエビとイカが主流である。料理に時間をかけたくはない昨今ではあるが、自分の作る料理を食べたい。野菜は茹でたホウレンソウやナス、タマネギなどを適当に炒めたもの。
エビ&イカは地中海風にしようと思う。
タマネギとニンニクをみじん切りにし、オリーヴオイルとバターでゆっくりと炒める。そこに、イカとエビを入れて共に炒め、粗挽き胡椒に岩塩をふりかけ、最後に白ワインを多めにさ〜っと……白ワインを、……白ワインを、……白ワインが、ない!!
やだもう、ワインも品切れている。ワインを料理に使いつつ、料理をしながら自らも、よく冷えた白ワインを飲むひとときが、幸せなのに。
仕方ない。日本の料理酒を使おう。これは、飲まんぞ。
日本酒をかけた途端、「地中海風」が「日本海風」になってしまった。仕方ない。いっそ醤油も垂らそう。
そんなわけで、急に「日本海風魚介類」となったが、これはこれで、美味である。それから、インドのイカ。これはやっぱり、おいしい。身が厚く、適度な歯ごたえ、ほんのりとした甘み。
ところでエビ。いつもは自分で一尾ずつ選ぶのだが、今回は、店のおっちゃんに任せて、どさどさとビニル袋に入れてもらっていた。案の定、小振りなエビが多く混じっていた。
まったく、気が抜けないインド暮らしだ。
今後は面倒でも、一つずつ自分で選ぼうと思う。