先日来、庭の一画をタイル貼りにする。いや、出来上がっていたタイル貼りがどういう訳か、家の方向へ水が流れ込み、また一からやりなおしになる。
タイルをはがし、もう一度きちんと地ならしをすませ、傾斜をつけて、タイルを貼っていけばいいと、素人のわたしでさえ思うことが、どうにも理解できない様子。
娘は何度も何度も、説明する。最後には鬼の如く怒鳴っている。そばにいるのも耐えられず、聞こえない部屋でわたしはくつろぐ。
これがインドだから、と娘は笑う。数日後、やっと完成。
そして本日。ガーデナーのお兄さんたちが朝から4人も来る。昨日注文していた植木を植え込むらしい。大の男が4人もいて、仕事は午後まで3時近くまでかかる。
一人は監督。一人は指示係。一人は穴を掘る。一人はぼーっとしている。いったい君らはなにをしているのか〜と、このわたしでも笑いを通り越して、怒りたくなる。
メイドさんにいたっても、決して慌てず、マイペースで、自分の出来ることのみして、時間になったらバイバーイと帰って行く。
この状態で、本当に娘の家は無事に完成したものだ。どれほどお金を積まれても、インドで内装工事の請負いは嫌だと言っていた意味が、本当に本当に、よくわかる。大変だったろうねー。
壁塗り、カーテン取り付け、タイルはり、家具作り、数えればきりがないほどの行程。言葉もろくに通じず、完成したことが夢のように思われる。我が娘ながら、あっぱれである。
日本とインドの国の文化の違いを十分に感じる。あと2カ月の間、どんなことがあるのか。まあ、楽しみながら暮らして行こう。