まだ続いているガネイシャ・フェスティヴァルの、爆竹やら、太鼓やら、なんだか騒ぎが遠くから聞こえて来るが、概ね、平穏な午後である。
先ほど、ようやく、7月末の出張同行から続いているプロジェクトのレポート作りが終わった。今回も長かったが、やはり実りの多い仕事であった。
個人的な社交を通しても、日々、インドの側面を知り得るさまざまな出会いがあるが、仕事を通して積極的にインタヴューすると、異なる視点からみることができ、場合によっては深いものともなる。
毎度のことながら、知るほどに、深さのその深さや、広さのその広さを見せつけられるようでもある。インド。
が、ともかくは一段落。
さて夕方は、久しぶりにGRAND ASHOKのREJUVEへ赴き、アーユルヴェーダのオイルマッサージ&フェイシャルだ。
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金曜日は、久しぶりにBECの集いに参加した。いつもの場所、TAJ RESIDENCYのICE- BARへ行く前に、TAJ RESIDENCY内の新しいレストラン、GRAVEで夕食をとる。上の大きな写真がそれだ。ちなみにこれは、グラスワインのテイスティング。
料理はスープにサラダ、そして野菜のクレープとステーキを頼んでシェアした。オーストラリア産アンガスビーフのリブアイステーキを頼んだのだが、これはかなり、美味であった。インドで食べたビーフの中では一番おいしかった。あくまでも、インドね。
ただ、この味も、いつまで続くかわからない。というのが、途中で合流したコリアンの友達、ヘイリンが、シェフが友達だからとダイニングから電話をしたのだが、シェフはなんと、先週、店を辞めてしまったらしい。まだ開店したばかりなのに。
いろいろと、あるんだろうね。どの世界にも。インドだもの。
ともあれ、おいしいディナーのあとは、バーで人々と語らい過ごした。
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土曜の夜は、ひさしぶりに義姉スジャータ&ラグヴァンがやってきた。このごろはアルヴィンドが出張がちで週末も慌ただしかったから、3週間ぶりといったところか。
今日はスジャータがコロッケを持って来た。中身はインド風味のポテト&豆入りだが、衣は日本のパン粉。ヴァラダラジャン家も、デリーのマルハン家も、カツレツといえば、日本のパン粉なのだ。
いつだったかスジャータが米国のわたしたちの家に来たときに、わたしが出したフライをことのほか気に入り、日本の食料品店でパン粉を買って帰ったのだった。
義父ロメイシュの妻、ウマの娘がシンガポールに住んでいるのだが、彼女は娘に会いにシンガポールに行くたび、やはり日本食料品店でパン粉を仕入れて来る。インスタントみそ汁も仕入れて来る。
料理は、仕事が山場だったこともあり、あまり時間を割きたくなかったので、簡単にすませた。
まずは白菜とナスの煮浸し。インドでも買えるのよ、白菜。
それから、巻いて巻いて〜、手〜巻き寿司〜。
厚焼き卵、茹でたエビ、キュウリ、ツナとネギのマヨネーズ和え。というシンプルな具。
これにマヨネーズ醤油などをそえる。七味などがほしいところだが、贅沢は言うまい。
そして、スジャータのコロッケ。
全体に、地味と言えば地味な食卓だが、ヘルシーと言えばヘルシーだ。しかも自分で巻いて食べるのは、楽しいし、おいしいものである。
刺身がなくても、手巻き寿司ならOK。
そんなものだと思えばOK。
食後はインド人3人衆、クリケット観戦に夢中。日本人は日本茶をいれ、スジャータの差し入れチョコレートケーキを切り分ける。
少し努力して10分ほど試合を見た。ちょっとだけ、雰囲気がつかめた。が、これ以上は、つかみたくない。
アルヴィンドが、香港の空港で買って来たポートワインを振る舞う。わたしは途中から仕事に戻った。
いい夜だった。
※明日の西日本新聞「激変するインド」をお忘れなく!