ほぼ毎週火曜日の午前中に開催される女性たちの勉強会。このメンバーになって早くも1年以上が過ぎた。昨日は、メンバー宅で開催されたディワリ・ランチに参加した。
北インドの伝統的な楽器、シタール(弦楽器)とタブラ(太鼓)による古典音楽の演奏。捉えどころなく浮遊するような音階。独特の旋律。その「音」には、季節や時間帯など我々を取り巻く環境、また喜怒哀楽などの感情が反映されているとのこと。
試しにシタールの奏者が、短い旋律を奏で、それが表現する感情や時間帯を「当てさせる」というゲームのようなことをしてくれた。わたしにとっては、「期待」「不安」「焦燥」といった緊張の音に聞こえるのだが、皆が一斉に「喜び!」と答えたのには驚いた。面白い。
ところで、京友禅サリーのプロモーターになったばかりだった去年のディワリ・ランチでは、白地に赤い芍薬が麗しい京友禅サリーを着用して参加した。今年は、着物デビューを果たそうか……と思っていたが、どうにも帯結びを特訓する時間的余裕がなく、断念。お気に入りのパールシー刺繍のサリーを久しぶりに着用したのだった。
思い返せばこのサリーを購入したのは、ムンバイとバンガロールの二都市生活をしていたころ。ムンバイのKala Niketanという老舗サリー店で、2009年に購入したもので、すでに14年も経っている。このサリーを着たときの思い出もまた無数にあるが、中でもYPO主催のジャイプール旅で経験したロイヤルファミリーとの晩餐会が記憶に鮮やかだ。
多くのテーブルが並ぶ中、我々のテーブルには、プリンセスの母君であるラジマタ (Rajmata)、即ち日本語で皇太后に相当する、現在のパレスで最も地位の高いお方がおかけになった。そのときの記録もまた、ブログにて克明に残している。
わたしのパールシー刺繍に対する思い入れの強さについては幾度となく記してきたが、関心のある方にはぜひ、坂田の「衣と美のブログ」である「不易流行 〜インドのファッション&ビューティ〜をご覧いただきたい。ここにも記録が無尽蔵だ。
ちなみに持参したバッグは、すばらしいパールシー刺繍のファッションを生み出しているAshdeenのムンバイ店で購入したもの。刺繍のクオリティが、わたしの着ているサリーよりも遥かに緻密で美しいことがおわかりいただけるかと思う。
👘今朝は早朝起床。2007年より15年以上、毎月インドをレポートしている「FM熊本」にて、「日本一時帰国の際の着物との出会い」や、来月中旬に新居で開催予定の「着物とサリーの比較展示会」についてを、熱く語った。去年の12月にバンガロールで、今年の1月にデリー宅にて「京友禅サリー展示会」を実施した経験をもとに、「ウォームアップとしての展示会」を開催することにしたのだ。
その前に、着物の着付けの特訓だ。Youtubeを参考に、がんばろう!
[ラジャスターン旅 01@ジャイプル] ロイヤルファミリーとの晩餐会。皇太后と同席の幸運(2017/12/20)
https://museindia.typepad.jp/2017/2017/12/jaipur.html