今日は、マンゴー祭りの話題を、と思っていたのだが、先ほどのインターネットのニュースを見て、話題を変えることにした。
上の写真。
数日前訪れた、レストランのテーブルに置かれていたもの。こんな形で、「日本」の文字を見ることのやりきれなさ。
グリーンピースの活動を、全面的に支援していたわけでも、特に強い関心を持っていたわけでもなかった。しかし、どこの誰が発する情報を信頼すべきなのか、さっぱりわからない昨今。
基本的には、イデオロギーの偏りなく、さまざまな情報に触れたいと、思っている。
その結果、どう楽観的に考えようとしても、なんら楽観的になれない、原発と放射能汚染の実態について。
またその話題か。
と思われても構わない。決して一時的ではすまないこの件については、いつまでも、折に触れて、書き続けることになるだろう。
たとえ、同じことの繰り返しになったとしても。
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下記、ネットのニュースを勝手ながら転載する。
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■高濃度汚染水の放射能量、72万テラ・ベクレル
福島原発:東京電力は3日、福島第一原子力発電所の原子炉建屋などにたまった計10万5100トンの高濃度汚染水について、含まれる放射能量が約72万テラ・ベクレル(テラは1兆倍)に上ると発表した。
同原発で1年間に放出が許されている量の約300万倍にあたる。
東電では、1~3号機の原子炉に現在のペースで注水し続けると、こうした汚染水の水位が上昇して、20日にも地表へあふれ出す恐れがあると推測した。
15日までに汚染水処理施設を稼働させて流出を防ぐ方針だが、大雨が降ると、あふれる時期が早まる可能性がある。梅雨の季節を迎え、汚染水処理問題は、時間との勝負という様相を強めている。
(2011年6月3日21時53分 読売新聞)
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浄化間に合わず漏出の恐れ 高濃度汚染水、福島第1原発
東京電力は3日、福島第1原発の原子炉建屋などにたまっている高濃度の放射性物質を含む汚染水の総量は5月末現在、推定10万5100トンと発表した。1~3号機の原子炉へ注入している水が建屋に漏れていると想定し、大雨が降った場合は高濃度の汚染水が6月15日までに外部に漏れ出る恐れがあるとしている。
東電は、汚染水の放射性物質を除去するなどして浄化するシステムを15日以降に稼働させる計画だが、間に合わない可能性がある。東電によると、5月末には100ミリを超える雨が降り、その影響で水位が50ミリ以上上がったという。
一方、東電は、雨が降らない場合は漏れ出るのは最も早くて20日と予測し、「汚染水の漏洩(ろうえい)を防ぐことができる」としている。
東電は、水の流出防止策として立て坑などをふさいでいるが、立て坑にひびがあれば地面に染み出る恐れもある。
(2011.6.3 12:56 産經新聞)
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世の中には、身体に悪いもの、自然界に悪影響を与えるものに満ちている。それは、自然界が生み出した天然物もあれば、人間が造り出した人工物もある。
人を傷つけるものは、武器、凶器に限らない。飛行機だって自動車だって、ナイフだって、針だって、人の素手だって、なんだって、無数にある。
そういう危険を孕んだものに囲まれて、わたしたちは、均衡を保ちながら、調和しながら、生命をつないでいる。
放射能が身体に悪影響を与える。という事実を前にして。携帯電話の電磁波が危ない、電子レンジもよくない、電気ひげ剃りだってだめらしいぞ、じゃ、タバコや酒も論外で……と、さまざまが引き合いに出されたりするけれど。
次元が違いすぎる。
匂いもなく、色もなく、形もなく、感じることができないまま、水に空に風に土に溶け込み、少しずつ、少しずつ、堆積しながら、生命体を蝕んでゆく。正常な存在の形を破壊しながら、確実に突き進んで行く。
漁業、農業は、どうなってしまうのだろう。
途方に暮れるこの思いの源は、たとえば、わたしが年老いて死ぬころにも、少しも解決されてはいないだろう。
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