新居向けの家具店にはすでに何箇所か訪れ、現在、実店舗4店、オンライン1店に絞り込んでいるのだが、もう少し選択肢を広げようと、一昨日の夜、ネットで検索。バンガロール郊外で手造りの家具を製造している工房を見つけた。あとでじっくり見ようと、インスタグラムのアカウントをフォローして寝た。
すると翌朝、工房のオーナーからメッセージが届き、フォローへの感謝といつでも来てくださいとのメッセージ。昨日は外出予定がなかったので、即、赴くことにした。
場所はバンガロール市街南西部、JPナガールと呼ばれるエリア。我が家からは市街中心部を横切って対角線上の向こうのこの界隈。車で1時間以上かけて赴いた。同じ街ながら、5年以上ぶりだ。
作業場の情景を見るのは心が躍る。木の個性を生かしながら、丁寧に作られている様子が伝わってくる。書斎の机は大きめの、机らしからぬシンプルな天然木素材をイメージしていた。理想に近い大きさと質感の木がある。
コーヒーテーブルにもよさそうな2枚も。異なる意匠の家具を、一つの家の中でうまく調和させることが、目下の課題。それを脳内でイメージするのに、少しずつ慣れてきた。
帰路、バンガロール・クラブに立ち寄り、サウスインディアン・コーヒーを飲みながら、揚げたてのワダを食べる。バンガロールは曇天続きで、日々、肌寒い。温かい飲み物や食べ物が心地よい。
昨年1月に急逝したロメイシュ・パパ。我々夫婦がインド移住を決めた時、真っ先にこのクラブの会員になれるよう、諸々の簡単ではない手配をしてくれた。そうして、バンガロールにくるたび、我が家と、義姉スジャータ宅と、このバンガロールクラブ内のホテルに滞在した。
わたしが初めてここを訪れたのは2003年12月。あれから18年。当時から変わらぬ「英国統治時代の面影」を残し続けるこの場所に、わたしも自分の歴史を刻み込んでいるのだなと、しみじみと思う夕暮れ。歳月は、流れる。
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