パンデミックの影響で、不自由だった過去2年。しかし今年はもう、インド世間は従来に増して、ホリデー気分が盛り上がっている気がする。実際のところ、先ほど確認するまで、本当のディワリーの日程を把握していなかった😅
ヒンドゥー教における新年のお祝いであり、美や富、豊穣を司るラクシュミーという女神を崇める祝祭、ディワリー。5日間に亘るお祭りの詳細は割愛。
女神を家に招き入れるため、部屋を掃除し、光を灯す。花火を打ち上げ、爆竹を鳴らしまくる最も賑々しい「ラクシュミー・プージャー」は、明日24日らしい。しかしすでに、世間はうるさい。
昨夜は新居のご近所さん宅で開催されたパーティに招かれた。200余のヴィラが建築される予定のゲーテッド・コミュニティだが、現在、居住しているのは約20世帯。その大半が、フェーズ1というエリアに暮らしている。我が家のあるフェーズ2の周辺は、絶賛工事中。ゆえに当面は平日を旧居、週末を新居で過ごす体制をとっている。
さて、昨夜もまたサリーに着替えて出陣。普段は閑静な住宅の一隅から、轟音が響き渡る。通りと駐車場スペースが見事なパーティ会場となっている。
WhatsAppのグループでやりとりはしていたものの、実際にお会いする人が大半。グラス片手に、大音響の中、自己紹介をし合う。本当に、喉がやられる。
類は友を呼ぶ……とは異なるが、我が周辺。毎度、日本と関わりのある人が多くて驚く。昨日もまた高確率だった。自社と日本企業が合併した人、日本にクライアントがいて年に数回訪れる人、家族揃って日本が大好きで何度も旅に出たことがある人、寿司が好きすぎる息子がいる人、日本のアニメが好きだったけど最近はK-POPが好きで、しかしわたしに会いたいという娘がいる人……。
ムンバイでご近所に住んでいたらしき人もいれば、わたしたちの旧居と同じアパートメント・ビルディングに、かつて暮らしていて、拙宅で開催していた「ミューズ・チャリティバザール」に来たことがあると言う人もいる。びっくりだ。
さらには、このコミュニティの開発会社Total EnvironmentのCEOであるKamal。数年前、彼と会った時に、建築様式やライフスタイルの嗜好に共通点を見出し、話が弾んだ。その彼が子ども時代に住んでいた、ムンバイのカフパレードのビルディングは、わたしたちが2008年から2年間住んでいたビルディングと同じだと、ムンバイでのご近所さんに聞かされた時には、驚いた。
ご縁がある人とは、とことんご縁がある。会話をしなければ知ることのない、しかし互いを紐解けば、世界は、共通項にあふれている。それは多分、偶然ではない。定められたレールの上に広がる、あらかじめ決められた情景なのだということを、このごろは、切に思う。
さて、昨日は「カンボジアの伝統技法によって織られたアンドラ・プラデーシュ産の絣(かすり)」のサリーを着用した。これは昨年、Mrinaliniの展示会で購入したもの。Mrinaliniのオーナーはご近所さんのYasho。ちなみに彼女の夫が、空港のHariだ。
展示会では、Yashoが厳選した、職人の技が光るサリーが数多く展示されていた。欲しいものが多数あったが、その中の2枚を購入。1枚目は、新居のプージャーで着用し、2枚目は、今回初めて着た。思えば、新居のプージャーに立ち会ってくれたのは、YashoとHariだった。インドの伝統や文化に関しても、非常に博学なYasho。彼女から学ぶことは多く、ありがたいご縁だと、つくづく思う。
動きやすいように、パルーの部分を折り曲げ、最近のトレンドである「ベルト」を使用。ブラウスは、ボートネックに仕立て、背中は隠している。それだけで、従来のサリーとは雰囲気がガラリと変わるから楽しい。
語って、踊って、飲んで、食べて……。毎度体力勝負だが、無理は禁物。日付が変わってまもなく、妻は退散。徒歩で帰宅できる気軽さが心地よく、夜風もまた心地よく……いい夜だった。
🇮🇳インドはお祭りシーズン序章。またしてもサリーの海へ。(19/09/2021)
Mrinalini. A platform to help handloom weavers across the country.
https://museindia.typepad.jp/fashion/2021/09/saree-1.html
🏡結婚式を思い出す。炎に祈り、煙で清めるPooja(プージャー/儀礼)
https://museindia.typepad.jp/fashion/2022/05/puja.html
🥻1985年の夏。米国西海岸での1カ月のホームステイが変えた我が人生。ゆえに。
https://museindia.typepad.jp/2022/2022/09/hs.html
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