昨夜、久しぶりのデリーに到着した。モンスーンの影響で、このごろは風が強く肌寒い日々が続いているバンガロールから、一転しての蒸し暑さにクラクラする。
今年1月、デリー宅で「京友禅サリー展示会」を実施するために訪れた時は、寒さに震えていたのだが、一転しての夏。今回は、週後半に開催されるカンファレンスに合わせて来たこともあり、7月の蒸し暑さを避ける余地はなかった。
久しく快適な高原気候に甘やかされているので、ちょっと不都合な気候にも心が乱されていけない。思い返せば、7月のデリーを訪れるのは、2001年に結婚式を挙げたとき以来、22年ぶり。このごろは、過去が近い。
さて、5月のムンバイ旅行と同様、今回のフライトも敢えて「VISTARA」を選んだ。バンガロール空港の新ターミナル(ターミナル2)を利用したいがためだ。まだ全面的にオープンしていないので、施設や店舗も完成しておらず中途半端で、乗り入れている航空会社も一部。ゆえに、込み合うことなく、ゆったりとしているのがいい。
ところでVISTARAは、タタ・グループとシンガポール航空との共同出資による運航ブランドで、2015年に就航を開始した。サンスクリット語の「無限の広がり」を意味するVistaarから命名されたという。美しい名前だ。
昨日は、少し早めに空港へ。毎度おなじみ、ラウンジではついつい食べずにはいられないマサラ・ドーサを夫婦揃って食す。注文の決め手は「クリスピー」に焼き上げてもらい、マサラ(スパイス)風味のジャガイモは、ドーサに巻き込まず「サイド(横に添える)」の2点。あくまでも香ばしいドーサが好きな我々なのだ。細かいのだ。
軽食を楽しんだ後、ターミナル内を散策する。まだ未完成の店舗が目立つが、それでも、国内線でこれだけの飲食店やブティックが揃っていることに感じ入る。アーティストたちの作品もまた、シンプルなターミナルに品良く彩りを添えている。
いくつもの飲食店が並ぶなか、懐かしのジョニー・ロケッツの店舗を見て、一気に記憶が20代に遡る。
ロサンゼルス発のこのブランド。わたしが初めての海外旅行でロサンゼルス郊外にホームステイした1985年の翌年にオープン、その後、わたしが就職で上京した1988年の翌年には六本木店がオープンした。
鈴木英人、村上龍、ナイアガラ・トライアングル、大瀧詠一……。我が青春の記憶が芋づる式に蘇る。
やはり上京していた高校時代の男友達と共に、六本木店を訪れてビーフたっぷりビーフバーガーを食べたことを、ついこの間のことのように思い出す。「つなぎ」のほとんどない、ビーフがちの「肉肉しい」ビーフバーガー。日本のバブル経済がピークだったころに誕生して、多分、泡のように消えた。
インドでは、実は10年前にデリーのモールにオープンしていて、そのときも懐かしく思ったが、気づいたら消えていた。今、再びバンガロール空港に「着陸」したようで、インド市場の撤退&再進出の物語も面白いと改めて思う。
ちなみにKFCのインド1号店が開店したのは1995年のバンガロール。しかし当時は、店頭での反対運動や破壊活動が発生して撤退している。鶏肉が化学物質漬けだとか、インドの食の伝統を侵害するといった真偽が定かではない悪評によるものらしい。
しかしながら、10年後の2005年。KFCは再度インドに進出。以来着実に店舗数を増やしてきた。今ではそんなことがあったことが信じられないほどの人気ぶりである。ベンガルール(バンガロール)国際空港のCEOであるHari曰く、同空港ターミナル1のKFCは、アジア最大の売り上げだと話していた。インド市場の変貌ぶりを物語る話だ。
それはそうと、昨日の我がフライト・コーデは、先日ブリゲイドロードのADIDASで、衝動買いした足長効果抜群の上下。ド派手ピンクがかわいすぎる。わたしはスポーツウエアが大好きだ。化繊は苦手だけど、ジャージーだけは例外。たいして運動をしてなくても、死ぬまで体育会系ファッションも貫きたい😆
バンガロール空港では涼しい顔をしていたが、デリーに降り立ち、空港のパーキングロットをウロウロするうちにも、蒸し暑さがこみ上げて来て、顔がテカる。それにしても、かなり目立つピンクだな。色違いも欲しいな。
✈︎数百年先の未来が見える! 再誕する緑の空港で、わたしたちの木を植える。
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