久しぶりに、夕餉の写真など。たとえ手抜きでも、たとえワンプレートでも、日々、自分で作る。他人の手を介さず、自分の「手」で素材を切り、自分の「手」で調理し、自分の「手」で盛りつけた料理には、たとえザザッと大ざっぱでも、気持ちが入るような気がするのだ。
自分にとってやりやすく、続くことをすることが大切だから、無理をしない。なにしろ食は日々の積み重ねゆえに。
この日は、インディアンサーモンのムニエル。大きめを1匹買っておいた、残りの部分。頭の方の半分は、先日、煮付けにした。そして残りのシッポ側の半分を、フィレにして冷凍しておいたのだった。
我が家のグルメ猫、たまにチキンやビーフなど、味をつけていない部位をやるのだが、「お口に合わない」と、見向きもしない。
そんな彼女が今までで一番、我々の食卓に関心を寄せたのは、その、先日の煮付けだった。わが夫もまた、この頭の煮付けの部分が大好物。「おいしそ!」と言いながら、料理を食卓に運ぶ。
普段はお行儀のいいNORA。なにかいい匂いがしたとしても、テーブルの脇に座ってこちらを見上げ、「味見させて」と「猫なで声」で鳴くだけである。
ところがこの日は違った。わたしたちが自分たちの食事に夢中になっていると、なんとテーブルにジャンプして来たのだ!
今までこんなことはなかったので、びっくりして「NORA!」と怒鳴ってしまった。もちろん彼女は驚いて、テーブルから下りたけれど。かわいそうになって、少し魚を与えたら、たいそう満足そうに食べていた。贅沢ものめ。
この日もまた、魚が焼き上がるころ、寝ていたはずの彼女が台所までやってきた。台所は基本、出入り禁止ゆえ、彼女も少し、遠慮がちに、こちらを見ている。
これは、あなたのではありませんからね。と、さとしたら……
しょぼ〜ん。
ところで最近、オンライン・ショッピングの利用率が高い。たいてい、まとめて注文するので、配送のお知らせなどが、携帯電話のSMSで次々に届く。
ざ〜っと目を通していたところ、気になるメッセージが!
「ランボルギーニは、配送されました」
ラ、ランボルギーニ?! 着払い?! そんな高級車、買ったっけ? 一瞬、何のことやら戸惑ったが、すぐに思い出した。慈善団体へのクリスマスプレゼントを購入するのに、FLIPKARTを利用したのだが、これはランボルギーニをモデルにした自動車のおもちゃの配送案内だったのだ。
絵本やお菓子、そして玩具もすべて揃った。今日のサロン・ド・ミューズにて、参加メンバーの手を借りて、ラッピングなどをする予定である。
来週には、サンタクロースになって、数カ所のクリスチャン系慈善団体を訪れる予定。楽しみだ。
こちらは水曜日、ティーハウスのInfiniteaにて実施した「インドの紅茶講座とティーテイスティング」のときの一枚。この日の記録は、ミューズ・クリエイション専用のブログに記しているので、ぜひご覧いただければと思う。
ティーテイスティングのあと、急ぎ帰宅して着替え、夫とともにお出かけ。インド大使およびバンガロールの領事からのお招きを受け、天皇誕生日のお祝いレセプションに赴いた。この催しは、毎年、TAJ WEST ENDで開催されている。
昨年は、畏れ多くも天皇皇后両陛下にお目にかかることができた直後で、バンガロールに戻り、このレセプションに参加した時でさえも、気持ちがフワフワとしていたことを思い出す。
この一年間というもの、折に触れて、皇后陛下におかけいただいたお言葉を思い出しつつ、過ごして来た。
自分が間違っていないと思うことは、人の言葉に惑わされることなく、「きちんと、やらねば」と思えるようになった。自分を欺くようなことだけは、してはならない、といったことさえも、心に敢えて、深く刻みこむことができた。
目には見えないけれど、確実に強い支え、のようなものを、与えていただいたように思う。
さて、これはデスクの一隅。デスクワークの日々に欠かせないのは、おいしいチョコレート。たくさんを食べるわけではない。小さめのおいしいものを、淹れたてのコーヒーや、煎れたてのお茶とともに、大切と味わう。
先日米国へ訪れていた夫がお土産に買って来てくれたGHIRARDELLIのチョコレート。カリフォルニア在住時には、よく買っていたが、久しぶり。
この商品は、初めて食べる。これがかなり、おいしい。クリーミーなカラメルがトロリとして、1個でもかなりの満足感だ。これはインドでは買えないなあ。
久々に、山ほどのいちご。ふぞろいな、いちごたち。
2年半前にミューズ・クリエイションを立ち上げて以来、金曜日のサロン・ド・ミューズでは、毎週のように、手づくりのお菓子を用意して来た。
無理をするつもりはないのだが、習慣になると、作らずにはいられなくなる。徐々に手際もよくなり、やがてはさほど、手間もかからなくなってきた。
各種タルトにカステラ、ロールケーキ、バナナケーキにパンナコッタ、パウンドケーキ、クッキーと、20名以上分をなるたけ一気に用意できるものを、作ってきた。
ところが11月に日本から戻って以来、デリー出張と続き、さらには諸々、立て込んでおり、このところは作らずにいた。昨日、店頭に並ぶいちごを見て、「久しぶりにタルトを焼こう」と思い立ち、準備をしたのだった。
新鮮な牛乳と、オーガニックの卵や砂糖、ヴァニラシードで作ったカスタードクリーム。その傍らで、いちごを、軽く煮る。
旨味のある無精製の砂糖と、レモン汁を少々加え、軽く煮込むと、それはもう、たまらなくいい香りが立ちこめて、いちごも甘酸っぱくかぐわしく、おいしく生まれ変わるのだ。
キッチンがいい香りの渦に巻き込まれているころ、「ピンポ〜ン」と夫が帰宅。
タルトの生地は、冷蔵庫で寝かしていて、食べる数時間前に焼くつもりにしているので、まずは「具」だけをテイスティング。ほかほかのカスタードクリームをスプーンですくい、その上にやはり、温かく煮込まれたいちごを載せて一口どうぞ。
出来たての、醍醐味。温かな甘酸っぱさが口の中に広がって、夫もたいそう、幸せそうである。
「明日、僕の分も、ちゃんととっておいてよ!」と、強く念を押されるのだった。この2年半の間、一度だけ、ほんとうにたったの一度だけ、参加人数が急に増えたこともあり、夫の分を残しておけなかった。
帰宅し、お菓子がないことがわかったときの、夫の落胆といったら! まだメンバーも残っていたというのに、たちまち不機嫌に。一瞬にして、顔から笑みが消え、「楽しみにしてたのに……」。
こどもかよ。
そんなわけで、忘れません。もう二度と忘れませんとも、あなたのおやつ。
夕べは、オーガニック・ファームからの野菜の残りを使った料理。牛肉とインゲンの炒め物。そしてエアフライヤーによるフライドポテト。小ぶりのジャガイモは、オーガニックなら皮のままでも気にならない。ガシガシと洗ったあと、櫛切りにして水にさらし、ザルにあげて乾燥させ、軽くオリーヴオイルをふりかけて、エアフライヤーにかける。いい具合に仕上がるのがうれしい。
7月初旬に我が家にやってきて以来、5カ月がたとうとしているNORA。多分誕生日は1月だから、まもなく1歳だ。このごろは大人の顔になってきたものの、やることは実に子供っぽい。が、猫とはこういうものなのか?
庭のベンジャミンによじ上り、うれしそうである。
いや、うれしそうなのは、わが夫である。
相変わらず「半野良」だけれど、確実に、我々への「懐き度」は高まっている。いろいろと楽しませてくれるお方である。
↓ティーテイスティングの記録は、どうぞこちらをご覧ください。バンガロール在住の方、ぜひインフィニティへ。ダージリンティーとモモの組み合わせも、かなりいけますよ。
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