このブログでも告知してきたBANGALORE EDUCATION TRUSTへの寄付。本日土曜日は「ガンディの生誕日」で祝日だったが、子供たちはプージャー(儀礼)に参加するべく登校するとのことだったので、訪問した。
ともにプージャーの様子を見学した。
3、4歳から16歳までの、約500名もの子供たちが1階のフロアに集合。
ぎゅうぎゅう詰めに座らせられて、しかしみな行儀よく、ガンディ信奉者の男性や、先生方の話を聞いている。
主には「カンナダ語」で語られたため、わたしにはさっぱりわからない。
しかし、
「ヒンドゥー教徒もイスラム教徒もキリスト教徒も、どんな宗教の人たちも仲良くしましょう」
というようなことを言っている箇所だけは、わかった。
年端のいかない子供たちが、どこま話を理解しているのかは定かではない。しかし、一生懸命に話を聞いている姿に打たれた。
左上のおじさんが、学校を運営しているナガラジ氏。プージャーの祭壇に火を灯しているところだ。今日は祝日ということもあってか、先日よりも元気であった。
左上の写真は、ガンディ信奉者のおじさんによるレクチャーが行われているところ。
わたしたち日本人に対しては、「日本は戦争を放棄した平和主義の国であり、非常にすばらしい」とコメントをくれるのだが、さまざまに思いを馳せれば、素直に喜べないところが哀しい。
異国に暮らしていると、否応なく、祖国を抱える。自分の行いのひとつひとつが「日本人の**」というふうに、日本人が冠される。
このような慈善活動においてはまた、わたし個人としてではなく、日本人として動きたいと思っている。ゆえに、「インド人の伴侶として」入り込むのではなく、「日本人として」関わっている。
周囲のインド人に対してではなく、敢えて日本の方々にお声をおかけしていることにも、それなりの思いがあってのことだ。さておき、少なからず賛同してくださる方々が存在するだけ、うれしいことだと思っている。
右上の写真は、奇しくも今日、ガンディと同じく誕生日を迎えた少年。
インドでは誕生日の人本人が、周囲の人々にごちそうをするなど「もてなす」習慣があることから、彼がわたしたちゲストにキャンディを配ってくれているところだ。
プージャーのあとはしばらく、ガンディ信奉者のおじさんにつかまって、あれこれと話を聞かされていた夫。
その後は「基本、苦手」な子供たちとも触れ合い、ナガラジ氏とも学校についてあれこれと語り合っていたようだった。
他の同行者のみなさんも、子供たちと言葉を交わしたり、校内を見学させてもらったりした。
授業の様子を見られなかったのは残念だが、しかし子供たちとしっかりと触れ合えたという点においては、とても意義深い時間だったのではないかと思う。
クレヨンなどの文房具を持参して来てくれた友人は、先生たちからの依頼で、子供たちに数本ずつ手渡していた。子供たちは使いかけのクレヨンを、しかし大切そうに受け取って、うれしそうに持ち帰っていた。
「アンティ! アンティ!」「What is your name?」と叫びつつ、わらわらと近寄って来る小さな子供たちからは、「握手しまくり攻撃」を受けるのだが、大きな子供たちは隅っこで固まっている。
すでに顔なじみの彼らに近寄って声をかける。見た目、おっさんだが、話し始めるとまだあどけない14、5歳の彼ら。それにしても、大きい!
「僕たち、バレーボールをやってるから、大きいんです」
と誇らしげだ。身長は高いが、顔がちっちゃい! 足が長い!
こうして写真を載せるのが憚られるほど、「異人種」を痛感させられる容姿である。
ついでに言えば、このガールズたちの均整の取れた体型。
自分の顔が目立ちすぎて、怖い。
遠近法が狂ってる。
という感じである。
こんなにすんなりとした子供たちが、しかし成長し、結婚して30歳も過ぎると、急激過激に肥満して、見る影もなくなるから、また不思議なものである。などと、そんなことはどうでもいいのである。
「写真を撮ってくれ攻撃」もしばし続き、なにがなんだかわからない状況だ。それでも、多くの子供たちの力いっぱい元気な笑顔を大量に見られて、本当によかった。
前回、チャリティ・ティーパーティで集められた寄付金をお渡ししたとき、「この次は、もう1つゼロが欲しい」と率直に言っていたナガラジ氏。
今日は、その言葉通り、合計55,000ルピーを寄付することができた。日本円にして約11万円。先生方の月給が1万5000円程度であることを思えば、決して小さい額ではない。
ナガラジ氏だけでなく、先生方も、感謝の意を表してくれた。こうして、自分たちが寄付したお金が、確実に誰かの役に立っていることを見届けられることは、とても意義深いことだと思う。
今回、学校訪問に参加できなかったものの、寄付金を託してくれた方々に対して、改めてこの場で、学校関係者にかわり、感謝したい。
* * *
学校の状況については、以下の記録をご覧ください。