陽光が心地よい午後。豊かな会話に彩られたティータイムを、我が家で過ごした。
バンガロールに暮らす日本人女性、Sさんからのご紹介で、慈善活動に関わる二人の女性と出会った。
一人は、One Billion LiterateというNPOの理事をつとめるインド人女性、サミータ。英語教師として教鞭もとっている。かつては、エンジニアや金融アナリストとしても活躍されていたようだ。
2010年に立ち上げられた団体で、貧しい子供たちや女性たちへの教育支援、特にコンピュータスキルの伝授などを目的としている。
インド、特にカルナタカ州では、その杜撰さから敬遠されている州政府運営の学校(Government schools)。
建物があっても、まともな教師がいないといった現状を、しかし彼女たちは絶望視して除外するのではなく、その器を活用して、教育環境を整えようともしている。
■One Billion Literates Foundation (←Click!)
もう一人は、ジュエリーアーティストの米国人女性グレチェン。米国では数々の展示会などに出展、金(ゴールド)の加工も手がけるGoldsmith(金細工人)だ。
とあるNGOの主催者との出会いを契機に、渡印。貧しい女性たちにジュエリー作りを伝授し、彼女たちの経済的自立を促すことを目的として、現在、さまざまな活動を行っている。
インドのNGO団体の現状をよく知るお二人の話を交互に聞きながら、納得すること、新たに知ること、さまざまにあり、実に興味深い。
グレチェンは、半年前にインドに来たばかりだというのに、バンガロール中のNGOを巡っており、その現状をつぶさに体験している。
スラムの人たちと同じ環境で暮らしてこそ、わかる。という彼女の行動力には敬服する。
今から構築する彼女のプロジェクトが発展するよう、わたしも微力ながら、協力したいと感じた。
■GRETCHEN MCLAREN (←Click!)
わたしが行っている突発的な慈善活動とは比べるまでもなく、彼女たちは自分たちの人生、暮らし、即ちライフを、この国の子供たち、この国の未来に託すべく試行錯誤をしている。
わずか2時間の、我が家でのティータイム。
その2時間に交わされた会話の濃密さは有り難く、わたし自身が試行錯誤しながら続けている地味な活動に、新風を吹き込んでくれるかのようだった。
彼女たちとの関わりは、これから始まるであろうから、折に触れて、ここでも記していきたいと思う。
2月には、久々にチャリティ・ティーパーティを開催する。レクチャー以外に、以前やっていた、慈善団体が手がけている手工芸品などの販売代行も、再開しようと思う。
というわけで、SALON DE MUSEは、部屋の一隅にショーケースを配し、常設のブティックコーナーを持つことに決めた。
数年前から考えていたものの、実行に移していなかったアイデアだ。これを契機に、スタートしよう。
わたしにできることを、わたしがしたいことを、これからも少しずつ、やっていこう。