ミューズ・クリエイションの新たな取り組みが始動した昨日。メンバーから有志6名が集っての、有意義なキックオフ・ミーティングを実施することができた。
「異国で育つ日本の子どもたち」についてを考え、適切でリアルな情報を、バンガロールから発信する。ミューズ・クリエイションを創設して以来、ずっと形にしたいと思ってきた活動だ。
もっと遡れば、日本を離れ、米国で働き始めたころからずっと、心にあるテーマでもある。
「適切な情報が、適切な時期に入手できていれば、回避できたはずの問題」を、折に触れて耳にし続ける歳月。
日本の未来を思う時、海外生活経験があり、日本人以外の友人らを持つ子供達の存在は、偉大なる「宝」だ。
彼らが、彼らなりに、異郷の地で伸びやかに暮らし学び、帰国後、自らの経験をフルに生かした学校生活を送れたならば、日本と世界を繋ぐ、どれほど貴重な外交家になるだろう。
しかし、日本という国は、帰国子女が住みやすい環境とは言い難い。どんなに時代が移り変わり、グローバルが叫ばれてなお、旧態依然。磨けば輝く宝石に、「敢えて」埃をまとわせ、くすませる傾向にある。
石を輝かせるも、大人。くすませるも大人。大人が子供らに、道を示さねば。そのためには、親が学ばねばならない。親が子供を守らねばならない。親が適切な情報を知る必要がある。
わたしがニューヨークに住んでいたころに起業したMuse Publishing, Inc.では、フリーペーパー”muse new york”を発行していた。その最終号(2001年秋号)が、この写真の冊子だ。丸ごと一冊を、海外に暮らす日本の子供たちに関する内容でまとめた。
この古いながらも、今に通じる冊子を読み返しつつ、また手元にある関連記事を整理しつつ、メンバーと相談しつつ、「どんなにささやかなことでもいいから」、役立つ情報を発信すべく、徐々に体裁を整えていこうと思っている。
本腰を入れて、取り組むべし。