貧困層の子供たちが通う公立学校 (Government school)に、無償で給食を提供する世界最大の給食センター「アクシャヤ・パトラ」。
その母体であるイスコン寺院にて本日開催された、クリシュナ神を讃える祝祭に招待されたので、ミューズ・クリエイションのメンバー男子とともに訪れた。大勢の信者たちに紛れつつ、寺院内を案内していただく。
「ハーレー・クリシュナ!」とマントラを唱えるイスコン寺院(ISKCON: International Society for Krishna Consciousness)とその背景については、今年9月のクリシュナ生誕祭の祝典へ招かれたときの記録に詳細を残しているので、ここでは触れない。
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Currently, Akshaya Patra is feeding 1,762,133 children in 14,702 government and government-aided schools in 40 locations of 12 states.
現在、アクシャヤ・パトラは、全国12州40拠点、14,702の学校に給食を届けている。毎日、176万2133人の子供たちが、栄養のバランスが考慮された、健康的でおいしい昼食を食べることができている。同財団はまた、貧困層の子供たちの学習や技能支援を行っており、スポーツやダンス、音楽、料理などの機会を提供している。
詳細は、下部のリンクから、過去の記録をお読みいただければと思う。
我々夫婦は、2005年の終わりに、米国からインドに移住した。それまでのわたしは、概ね独立独行の人生で、他者との交流に積極的なわけでも、ヴォランティア精神に富んでいるわけでもなかった。
しかし、この地に暮らし始めて以来、「日常的に、目に見える貧困」から、目を逸らすことができなくなっていた。わたしとて、何かをすべきだとの思いが、こみ上げてきた。一方で、具体的な行動には踏み出せず、逡巡する時期があった。
そんな2007年のある日のこと。市内のインディラ・ナガールを車で走っている時、前を走る青いバスの背後に目がとまった。最後に載せている写真が、そのときのものだ。車中から撮影したものを、ブログに載せていた。
"Feeding for a hungry child is not charity. It's our social responsibility."
「お腹を空かした子供に食事を与えることは、チャリティ(慈善)ではありません。我々の社会的責任です」
この一文を読んだ瞬間、心を射抜かれた。このときはまだ、このバスの実態を知らず、その言葉にのみ影響を受けていたのだが、のちに市街南部のアクシャヤ・パトラの給食センターを見学した際、ここのバスだったと思い至り、改めて、深く感銘を受けたのだった。
今年はミューズ・クリエイションのメンバーとイスコン寺院内にある給食センターを訪問する予定だったが、なかなかスケジュール調整が難しく断念した。来年こそは訪れたいものだ。