◎昨日は、バンガロール東部郊外のホワイトフィールドにあるショッピングモール、VR BENGALURUにて、ミューズ・クリエイションは出店&パフォーマンスを実施した。
◎わずか15年ほど前までは、テックパークはできていたものの、ショッピングモールやホテルばかりか、スーパーマーケットもなく、生活にはかなり不便だった郊外エリアのホワイトフィールド。今では枚挙に暇がないほどの「新しきもの」が続々と誕生し、一つの街を形成している。
◎フェニックスモールと隣接して立つVR。夕方以降になると、人々が続々と訪れ、週末は毎度お祭り状態だと聞いていたが、まさにそれを実感した昨日だった。混み合う駐車場と周辺道路。帰路は界隈を脱出するだけで、30分以上もかかったのだった。
◎事の発端は、4カ月ほど前のこと。VRのマーケティング担当女性から、異文化交流のイヴェントを企画したいので、ぜひとも協力してほしいと連絡があった。地理的に、多くのメンバーが暮らす西部からはかなり遠く、ホリデーシーズンは諸々のイヴェントが立て込むので、断ったのだが、どうしてもということで、打ち合わせに赴いた。
◎VR本拠地シンガポールからの男性マネージャー含め、マーケティングの女性2名、男性2名、わたしを含めて6名でのミーティング。個人的なビジネスの側面からも含め、当方でできることを話し合った結果、ミューズ・クリエイションとしてクリスマスイヴェントにのみ、参加することになっていた。
◎ミューズ・クリエイションは、2012年の創設以来、OWCのクリスマスバザールに出店してきた。Overseas Women’s Club。バンガロール在住の外国人女性からなるチャリティを目的とした団体だ。ところが、年々、出店料が著しくあがる一方、来客数は増えず、年々、利益が落ちていた。
◎ミューズ・クリエイションはNGOであるうえ、ステージ・パフォーマンスなどで盛り上げている。主催のOWCには、少し優遇してほしいとの思いもあったが、それも叶わず、出店は去年限りにするつもりだった。ゆえに、「出店料は無料で場所を提供する」というVRの提案は、渡りに船だとも思った。
◎ところが、数週間前にVRへ連絡をとったところ、乗り気だった担当の女性2名はすでに会社を辞めていて、事情をよく知らない新しいスタッフに変わっていた。ゆえに、諸々連絡の齟齬があり手間取ったのだが……書きたいことはそこではない。
◎昨今のインド。若い女性の社会進出は、実に目覚しい。サーヴィス業、小売り、医療、金融、その他。コンタクトを取った先には、必ずと言っていいほど、若い女性の声がする。その兆候は2010年代に入った頃から徐々に見られていたが、2014〜5年に携わったマーケティングの調査の仕事で、意識変化の実態を目の当たりにした。その傾向が今、加速している。
◎「自信を持った若い女性たち」は、インドの中でもデフォルトになりつつある。先だって、国内線に乗っていた時も痛感した。10年ほど前の国内線は、スーツ姿のビジネスマンが多数、女性は数えるほどしか乗っていなかったのに、今は自由な服装の若い男女らが、機内を埋め尽くす。ラウンジにしても然り。むしろラウンジが混雑しすぎていて、外の待合室のほうがくつろげることもある。
◎多くの女性はまた、「起業家精神」が強い。最初からアントレプレナーを目指している人にもよく出会う……とこの話をしたら長くなるのでこのへんで。
◎かくなる次第で、昨日も、会場を訪れるまでは不明瞭な点も多かったが、担当者女性に頼んでおいたステージや音響も、わたしたちだけのために準備をしてくれた。ときどき小雨に降られたりもしたが、広いスペースで販売や折り紙、書道などを実施できた。
◎ハンディクラフト製品は、想像以上にたくさん売れた。全体に参加メンバーが少なかったものの、歌やダンスも披露した。女子メンバーが駐在員男性と結成しているア・カペラのグループも参加してくれ、販売や折り紙、書道の手伝いもしてくれた。
◎歌のときには、あまり集まらなかった群衆も、PINGAやJAI HO!が流れ出すと、驚くほどの人だかりになる。盛り上がっている時の写真が一枚もないのが残念!
◎長い1日のあと、夜、モール内のブリュワリーで乾杯。飲んで食べて語っての果てに、気がつけば10時間以上もモールに入り浸っていた。
◎「今のインド」は常に変化を続け、だから書き留め、発信していくことは、記憶の整理にも不可欠だと改めて思う。
◎蛇足:サンタクロースとツーショットを撮った時、肩をぐいっと組まれて、妙に照れてしまい、にやけた笑い顔になってしまったが、それもそのはず。中身はサンタクロースの「おじいさん」でも「おじさん」でもなく、モスクワから留学に来ている20代の「おにいさん」であった。中身とも記念撮影。さらに、にやけている。ふふふ。
みなさま、今回もお疲れさまでした!❤