絵画を通して、神々の姿を具現化。貧富の差を超え、遍く人々に版画で芸術の世界を広めた伝説のインド画家ラジャ・ラヴィ・ヴァルマの生涯
インドで最も有名な画家のひとり、ラジャ・ラヴィ・ヴァルマの作品を保護し振興するNPO、The Raja Ravi Varma Heritage FoundationのCEOであるギタンジャリ(Gitanjali Maini)より共有してもらった4本の動画のうちの2本目。1本目は、ラヴィ・ヴァルマの末裔であるラクミニ・ヴァルマの動画を紹介したが、今回は、ラヴィ・ヴァルマ本人の生涯をたどる動画だ。
高貴な出自である彼は、英才教育を受け、想像力を育むに申し分のない環境のもとで育った。宮廷画家としてその名を馳せ、インド国内を放浪して多くの貴人を描いた。その一方、印象深いのは、自らの絵画を大量にリトグラフ(版画)印刷し、その絵を貧しい人たちにも普及させたこと。
人々が信仰する神々を色鮮やかな色彩とともに具現化した。当時の芸術界では間違いなく斬新な発想であり、周囲からの批判も多かったのではないかと、容易に想像がつく。この動画を見たことで、彼の生き様がより、魅力的に、興味深く思えてきた。
残る2本の動画もすばらしい内容だ。近々こちらも編集をすませてアップロードする予定。一連の動画、ぜひご覧いただければと思う。
●Thus Far 《ラクミニの軌跡》王女であり、ラジャ・ラヴィ・ヴァルマを祖父に持つ画家ラクミニ。
https://youtu.be/wBpjvA8QcrI
ギタンジャリは、バンガロール市内で、アートギャラリー「gallery g」を経営するなど、インドのアートに関わる多彩な活動を行っている。
*gallery g
http://www.galleryg.com/
https://youtu.be/_AItNSWzKFI