ムンバイに戻って来た。いつもと同じ人ごみで、いつもと同じ喧噪で。蒸し暑く、日本の寒さがすでに遠い。9/11の1週間後、ワシントンDC宅からニューヨーク宅に戻ったときのような悲愴感は、当然ながらまったくない。 空港からの帰路、オフィスにいる夫をピックアップするため、タクシーでナリマンポイントに立ち寄っ...
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本日は火曜日ながら、祝日である。夫の会社は、ムンバイ株式市場の休日イコール休日となるため、地方や会社によっては休まないところもある。 今日は、ムスリム(イスラム教徒)の祝日だ。詳細は知らぬが、ともあれ、なにかを祝して「マトン・ビリヤニ」(ヤギ肉の炊き込みご飯)を盛大に食べる日らしい。マトン・ビリヤニ...
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夕べ、夫がデリー出張より戻って来て、家の空気が撹拌される。静謐な一人の時間と空間が、この男一人の存在で、どうしてここまでとっ散らかるだろうか、というくらいに、とっ散らかる。 玄関先に脱ぎ捨てられた靴、無造作に放り出された財布や時計や家の鍵、玄関ホールに広げたスーツケースから中途半端にはみ出した衣類、...
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朝晩は冷え込むものの、日中は太陽の日差し豊かで、ときには暑いほどのバンガロール。とはいえ、自宅にいれば、ほどよく心地よい風が吹き込んで来て、やはりここは暮らしやすい場所だと思う。 部屋が寒いと感じるとき、庭に出ると暖かくて心地よい。庭が暑いと感じるとき、部屋に戻ると涼しくて心地よい。つまりは、どちら...
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本日、夫のもとに "Thank you" という件名で、メールが届いた。先月末、テロの被害に遭ったホテルThe Taj Mahal Palace & Towerのタワー側が、21日午後7時より営業を再開するそうだ。 被害の大きかったオールドウィング(旧館)の修復にはまだ時間がかかりそうだが、いくつか...
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テロ以降、闇に溶けていたTHE TAJ MAHAL PALACE & TOWERに、灯りが戻った。今夜7時から、営業を再開したのだ。尤も、天蓋の麗しいオールドウイング(旧館)はまだ復旧に時間がかかるため、タワー棟のみのオープンである。 同じくテロの標的となった隣接する二つのホテル、オベロイ・ホテルと...
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11月26日のテロで被害に遭ったホテルは、海外のメディアでは「タージマハル・ホテル」と「トライデント・ホテル」となっているが、正確には、「タージマハル・ホテル」と「トライデント・ホテル」「オベロイ・ホテル」の3つのホテルだ。 オベロイ・ホテルに隣接し、内部の廊下で繋がっているトライデント・ホテルは、...
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クリスマス・イヴの夜は、普通に家で夕飯を食べ、普通に過ごした。食後は、先日の日本旅で仕入れて来た日本酒を冷やで飲み、むしろ渋ささえ漂うクリスマス・イヴである。上等である。 最近でこそ、インドは若干の「クリスマスムードを輸入」してはいるものの、あくまでも「若干」であり、注意を払わなければクリスマスシー...
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ゆっくりと時間があるはずの休暇も、瞬く間に過ぎていく。米国時代もそうだったが、インドもまた、「正月ムード」がない。大晦日のカウントダウンが終われば、静かな元旦と、普通に生活する人々。 アルヴィンドはすでに元旦の朝から打ち合わせをいれているし、2日は二人して健康診断に出かける。翌日3日はその結果を聞き...
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2008年のカウントダウンは、タージ・ウエスト・エンド (THE TAJ WEST END)で迎えた。 ムンバイのタージ・マハル・パレスに比べると、ずいぶんこぢんまりとしているけれど、コロニアル様式の白い建築物が、豊かな緑に映えて美しいホテルだ。 インド移住当初に滞在していたこのホテルにはまた、さま...
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