
長いと思っていた2週間の日本滞在も、いよいよ終盤である。本日未明、夫はつつがなくムンバイ宅に到着したようだ。 「福岡空港で、カステラを買ったよ! おいしかったから、美穂も買って来て」 とのことである。つくづく日本の食べ物が好きな男である。 午後、天神へと赴き、書店などを散策した後、新しくできたLof... Read more →
長いと思っていた2週間の日本滞在も、いよいよ終盤である。本日未明、夫はつつがなくムンバイ宅に到着したようだ。 「福岡空港で、カステラを買ったよ! おいしかったから、美穂も買って来て」 とのことである。つくづく日本の食べ物が好きな男である。 午後、天神へと赴き、書店などを散策した後、新しくできたLof... Read more →
ムンバイに戻って来た。いつもと同じ人ごみで、いつもと同じ喧噪で。蒸し暑く、日本の寒さがすでに遠い。9/11の1週間後、ワシントンDC宅からニューヨーク宅に戻ったときのような悲愴感は、当然ながらまったくない。 空港からの帰路、オフィスにいる夫をピックアップするため、タクシーでナリマンポイントに立ち寄っ... Read more →
●いたずらに、不安を煽られるなかれ。逃げることの無意味。 「根っからの怖いもの知らず」というわけではない。わたしの行動の一部をみている人からは、タフだとか、たくましいとか言われることの多い人生である。 しかし生まれついたときから楽観的で積極的、逆境に強かったわけではない。子どものころは神経質で心配性... Read more →
鋭い日差しが照りつける午後。自宅から、コラバまで歩いた。日本へ帰国する前と、なにも変わらない気がした。確かに観光客は少ないように見えたが、露店の兄さんの呼び込みも、物乞いの母子の顔ぶれも、なにも変わらない気がした。 攻撃を受けてから24時間後にはもう、営業を再開していたLeopold Cafe。ここ... Read more →
本日は火曜日ながら、祝日である。夫の会社は、ムンバイ株式市場の休日イコール休日となるため、地方や会社によっては休まないところもある。 今日は、ムスリム(イスラム教徒)の祝日だ。詳細は知らぬが、ともあれ、なにかを祝して「マトン・ビリヤニ」(ヤギ肉の炊き込みご飯)を盛大に食べる日らしい。マトン・ビリヤニ... Read more →
本日、約40日ぶりに、バンガロール宅に戻った。夫アルヴィンドはデリーへ1泊出張に出ており、明日バンガロールで合流する。つまりは、久しぶりに一人のんびりと過ごす夜だ。 日本からムンバイ宅に戻ったときにも、それなりにほっとしたが、バンガロール宅は、よりいっそう、ほっとさせてくれる。 バンガロール宅の「ほ... Read more →
夕べ、夫がデリー出張より戻って来て、家の空気が撹拌される。静謐な一人の時間と空間が、この男一人の存在で、どうしてここまでとっ散らかるだろうか、というくらいに、とっ散らかる。 玄関先に脱ぎ捨てられた靴、無造作に放り出された財布や時計や家の鍵、玄関ホールに広げたスーツケースから中途半端にはみ出した衣類、... Read more →
久しぶりに、折り紙ヴォランティアで聾学校へと赴く。生徒たちの面々は変わらず、みなとても元気そうだ。それにしても、相変わらず子供だかおっさんだかわからんな、という子供たちの顔ぶれである。 生徒の構成は、多分10歳から15歳くらいだと思われるが、とてもそうは見えない。 右写真の二人なんて、私服を着せたら... Read more →
朝晩は冷え込むものの、日中は太陽の日差し豊かで、ときには暑いほどのバンガロール。とはいえ、自宅にいれば、ほどよく心地よい風が吹き込んで来て、やはりここは暮らしやすい場所だと思う。 部屋が寒いと感じるとき、庭に出ると暖かくて心地よい。庭が暑いと感じるとき、部屋に戻ると涼しくて心地よい。つまりは、どちら... Read more →
本日、夫のもとに "Thank you" という件名で、メールが届いた。先月末、テロの被害に遭ったホテルThe Taj Mahal Palace & Towerのタワー側が、21日午後7時より営業を再開するそうだ。 被害の大きかったオールドウィング(旧館)の修復にはまだ時間がかかりそうだが、いくつか... Read more →
(写真:バンガロールのUBシティから市街中心部を見下ろす) 金曜の夕方の飛行機は込んでいる。主にはビジネスマンで埋め尽くされた機内。いつもは身動きが取りやすいよう通路側の席を取るが、あらかじめ電話でチェックインをするのを忘れていて、空港に到着したときには窓際しか開いていなかった。 本当は外が見られる... Read more →
ガラスの窓に激突したのが原因で、右目を傷めたために手術をし、今、ムンバイの実家で療養中だというジェイから先週末、電話があった。再会を約束して今日、久しぶりに会った。 本当はRoyal Chinaで本気チャイニーズな夕食をとる予定だったが、アルヴィンドが予約を入れ忘れていて 、気がつけばときすでに遅く... Read more →
テロ以降、闇に溶けていたTHE TAJ MAHAL PALACE & TOWERに、灯りが戻った。今夜7時から、営業を再開したのだ。尤も、天蓋の麗しいオールドウイング(旧館)はまだ復旧に時間がかかるため、タワー棟のみのオープンである。 同じくテロの標的となった隣接する二つのホテル、オベロイ・ホテルと... Read more →
毎月最終月曜日の朝刊に掲載されている、西日本新聞の『激変するインド』。先月日本へ帰り、多くの人が記事をしっかりと読んでくれていることを知り、今まで以上に、丁寧に伝えていこうという気持ちにさせられた。 一行たりとも、無駄な言葉を入れたくないと思う。 それにしても、老若男女を対象に、インドについて何も知... Read more →
11月26日のテロで被害に遭ったホテルは、海外のメディアでは「タージマハル・ホテル」と「トライデント・ホテル」となっているが、正確には、「タージマハル・ホテル」と「トライデント・ホテル」「オベロイ・ホテル」の3つのホテルだ。 オベロイ・ホテルに隣接し、内部の廊下で繋がっているトライデント・ホテルは、... Read more →
クリスマス・イヴの夜は、普通に家で夕飯を食べ、普通に過ごした。食後は、先日の日本旅で仕入れて来た日本酒を冷やで飲み、むしろ渋ささえ漂うクリスマス・イヴである。上等である。 最近でこそ、インドは若干の「クリスマスムードを輸入」してはいるものの、あくまでも「若干」であり、注意を払わなければクリスマスシー... Read more →
夕べ、バンガロール宅に到着した。人があちこちへ移動する年末年始だからこそ、普段、移動の多い我々はバンガロール宅でゆっくりしようと決めたのだった。 例年ならば、予約でいっぱいのインド周辺リゾート地も、世間の不景気と先だってからのテロの影響か、あちこちで「がらんとしている」との噂を聞く。 数日前、モルデ... Read more →
数日前に記した通り、今回の原稿は、要点をまとめるのに苦心した。削除すべき箇所については、今回、担当編集者のアドヴァイスを仰いだ。削除直前の、それでも結構絞り込んだ状態の原稿を残していたので、ここに掲載する。 ■『激変するインド』ムンバイ同時多発テロについての原稿、入稿直前の未削除分 2001年9月1... Read more →
ゆっくりと時間があるはずの休暇も、瞬く間に過ぎていく。米国時代もそうだったが、インドもまた、「正月ムード」がない。大晦日のカウントダウンが終われば、静かな元旦と、普通に生活する人々。 アルヴィンドはすでに元旦の朝から打ち合わせをいれているし、2日は二人して健康診断に出かける。翌日3日はその結果を聞き... Read more →
2008年のカウントダウンは、タージ・ウエスト・エンド (THE TAJ WEST END)で迎えた。 ムンバイのタージ・マハル・パレスに比べると、ずいぶんこぢんまりとしているけれど、コロニアル様式の白い建築物が、豊かな緑に映えて美しいホテルだ。 インド移住当初に滞在していたこのホテルにはまた、さま... Read more →