来週になり、明日になり、今日になり、昨日になる。
真新しかったはずの、2009年のジャーナルは、
気がつけば、すでに薄汚れていた。
最初の数ページの丁寧はやがて、
走り書き、修正の文字、
いろいろな、色のペン、マーカーの帯。
インドに来て、もう四度目の夏。
* * *
過去が増えれば増えるほど、
脳裏をよぎるさまざまも増えて、あふれて、
語っても語り尽くせず、
綴っても綴り尽くせず。
語るも綴るも、最早、
なんのためなのかもしらず、
途方に暮れる日没のころ。
どんどん歳を重ねるのに、
10年前、20年前、30年前と変わらなさすぎる、
心の一部を、持て余す。
季節の巡り。
月の満ち欠け。
潮の満ち引き。
降りしきる、桜の花びら。
降りしきれ、桜の花びら。