久しぶりの国内線。その混雑ぶりに驚かされる。わずか10年ほど前までは、見るからにビジネストリップの、スーツ姿の男性たちばかりが目についた。数年前までは、セキュリティチェックは男女別になっていて、女性の搭乗客は少なかったから、速かにすんだものだ。それが今では全ての客が入り乱れ、カジュアルな服装で 各地を飛び回る若者たちでいっぱいだ。
ラウンジもむしろ混沌で、落ち着かないほど。先日の取材で味見させてもらったメロンパン風のコーヒー風味パンがおいしかったので、わざわざ空港前で購入、ラウンジに持ち込んで食べた。サウスインディアンコーヒーとよくあって、おいしい。
さてさて、これから恒例の女子旅がはじまる。楽しみだ!
YPOフォーラム。月に一度のミーティングのほか、国内の旅、海外旅行、それぞれ年に一回ずつ実施して親睦を深めることがルールのひとつだ。
わたしがメンバーになって以来、香港、マイソール、マルタ島と女子友8人での旅を重ねてきた。今回の目的地は、チベット系インド人の友人デッキがコーディネートしてくれてのダラムサラの旅がメイン。そのまえに、わたしを含む3人のメンバーが、1日早めに起点となるアムリトサル入りし、観光することになった。
インドとパキスタンの国境。国旗の降納式が、毎日、両国の兵士らによって、エンターテインメントのごとく楽しげに行われるワガボーダーには、いつか訪れみたいと思っていた。そしてスィク教の本山であるゴールデン・テンプルにも。
もう一人の友、麗しきアーチャナが当地の要人と懇意にしていることから、特別待遇で双方の見学をさせてもらうに至った。ありがたき、幸運。
インドで働くにせよ、学ぶにせよ、暮らすにせよ、この国の文化的、社会的背景を知るためには、英国統治時代から印パ分離独立、そして今日にいたる歴史をはじめ、宗教、カースト(コミュニティ)、地理などの概観を知っておくに越したことはない。
坂田実施のインドセミナーでは、多様性の断片を知ってもらうためにも、そのあたりを厚く熱く語るのが常である。その歴史の現場を目の当たりにして、今日は感無量だ。
イスラム教、ヒンドゥー教、そしてスィク教。3つの宗教が 交錯する場所で。インドの広さ深さを思いつつ、隣国同士で戦い続けることの不毛さ、理不尽さ、に思いを馳せる。
国境で、互いの兵士が握手をしたように。国家間が、握手をすればいいではないか。1947年から延々と続いている軋轢の歴史に、いったい誰がいつ、終止符を打つのだろう。
書きたいことがありすぎて収集がつかない。
それにしても、アーチャナの美しいこと! 元ミスインディアは、内面の美しさも滲み出ているのだ。
これらの写真を見るにつけ、往年の富士フィルムのコマーシャルの名言が脳裏を巡るぜiPhone11!
「みほ、ミルクマン(牛乳配達人)」みたいだよ」と笑うデッキ。
自分に「ねずみ男かよ!」と突っ込まずにはいられない自虐の夜。
同じ歳の同じ人間なのに。なんですか、醸し出される雰囲気の、この違い!