清澄な空気を吸う。覚醒する五感。
夢を見ているような情景。
ここもまた、インド。
朝の街を一人で散歩。雪を抱いた山脈を望みつつ、チャイを飲む至福。
ホテルの近くにあるカフェで食べた朝食のホウレンソウ入りオムレツがとてもおいしい。
英国統治時代に建てられた教会。
ヒンドゥの神を祀る寺院。
チベット仏教のマントラが、風に翻りながら願いを叶える丘。
茫洋と、とめどない国の片隅にて。
ヒマラヤ絶景を望む山道を2時間近くトレッキングしたあと、街中のチベット料理店でランチ。千切りされたショウガと蜂蜜がたっぷり入ったホットレモンがとてもおいしい。
チキンやマトンのモモ(餃子)を食べていたら、なんとも存在感あふれる男性の姿。スイス在住、音楽を通してチベットの自由を叫ぶ活動家でありミュージシャンでもあるロテン・ナムリン氏。
「生き別れのお兄さんですか?」と問いたくなるような、ものすごい親近感を覚えて、初対面だというのに、何度もハグをしてしまう。
午後は、YPOフォーラムのルールに則ってのミーティングを数時間。単に親睦を深めるだけではない。互いの信頼が確かになる、貴重な時間でもある。
ミーティングを終え、小さな繁華街に繰り出し、こんな場所でもあるのだ、踊って飲んで、食べられる場所。ロテンも合流しての、毎度おなじみ体力勝負なインド友らとの夜。どんな場所に旅しても、ぶれない彼女たち。タフであらねば。