インド在住の方は、すでに自宅待機に入っていて、今更、買いだめや備蓄という感じではないと思いますが、もしもこの内容に共感されたなら、日本の方や、日本にご家族、友人がいらっしゃる方に、シェアしていただければと思います。
昨日、福岡の実家に暮らす母に伝えた内容でもあります。日本はまだ、東京を除いてはのんびりとしているところも多いようですが、いつどういう事態になるかわかりませんので、早めに準備をしておいたほうがいいです。
以下、わたし自身が、海外で24年間暮らしてきた中で、ぜひとも今「備蓄しておいたほうがいい」と思う食品を記します。
今回の件は、天災のような一時的なものではなく、病気の感染による隔離生活です。いつも以上に免疫力を高めるため「身体にいいもの」を食べることが大切だと思います。
日本には、優れた伝統食がたくさんあるにも関わらず、昨今では、インスタント食品や冷凍食品、レトルト食品など手軽なものが重宝されがちです。もちろん、すぐに食べられて便利ですが、それだけでは、強い身体を維持するのは困難です。若いうちはいいかもしれませんが、年を重ねると、出てきますよ、いろいろと。
わたしは駐在員ではないので、買い出し休暇などがありません。ゆえに、日本の食材は、年に1回訪れる日本やニューヨークで調達します。その経験上、あると助かる「長期保存が可能な日本の食材」を羅列します。なるたけ添加物が少ない、素朴で良質なものがお勧めです。
《穀物》
・米(できれば七〜八分搗き。白米よりも栄養価が高い。玄米がいいと言われますが、消化しきれない人もいます。ちなみにわたしは白米好きなので、白米しか買いません……)
・ごま
・キビやアワ
・小麦粉(パン、お好み焼き、お菓子、うどん、団子……いざというとき、いろいろと自家製できます)
・乾麺(うどんやそばなど)
《調味料》
・味噌、醤油
・天日塩(食卓塩ではなく、自然の塩)
・醸造酢(黒酢、玄米酢、果実酢など)
・天然だしのパック(化学調味料不使用のもの。茅乃舎は和風だしだけでなく野菜だしも重宝)
・塩麹
・ごま油
《日本のスーパーフード》
・梅干し(できれば「おばあちゃんの味」風な、直球の酸っぱさ、昔ながらの素朴ものを)
・ぬか床(発酵食品は非常に身体によい。我が家も日本から糠床を買ってきて、ニンジン、きゅうり、大根など漬けてます)
・納豆(個人的に好きではないですが、栄養価は高い。冷凍保存可能?)
《乾物》
・鰹節、海苔、乾燥わかめ、昆布、とろろ昆布、ひじき、千切り大根、干し椎茸、いりこ、麩、干しエビ。このあたり、本当にすばらしい食材です。
《フリーズドライ》最近の優れもの
・乾燥ごぼう、レンコン、ニンジン、トマトなど
《豆類》
・大豆、小豆、ひよこ豆、緑豆……なんでも。いざとなったら発芽させると栄養価が高まる
《ドライフルーツ》(日本の伝統食ではないが)
・アーモンド、くるみ、レーズン
《缶詰》
・お好みで! 個人的には鯖缶(水煮)が大好き。
……こうして書きながらも、何もかも欲しくなってきました。なお、用途、レシピは無数にあるので、ネットなどで確認を。
今でこそ、わたしは「インドでの食生活と健康管理」などのセミナーをやっていますが、若いとき(東京での20代)には、超ブラックな労働環境のもと、タバコは吸うは、コンビニやら出前やら、ユンケルやリゲインやらで、散々な食生活を送ってきました。若かったからよかったようなものの、体調は常に悪かったです。
30代で米国に渡り、ニューヨークでの生活、結婚後のワシントンD.C.での生活で、徐々に食生活が変わりました。それでも激しい腰痛や毎冬の喘息のような咳、諸々悩まされてきました。40代になってインドへ移り、アーユルヴェーダの健康法を学んだり、何もかも、素の食材から料理をするうちに、体調はずいぶんよくなりました。
どの国においても、昔ながらの素朴な料理が、人間の身体にいいのだということに気づかされる日常です。後日、「インド編」もシェアできればと思います。
以下のブログ記事も、ぜひお読みください。昭和40年生まれのわたしの経験を通し、日本の食生活の変遷を追っています。アレルギー体質や偏頭痛、その他多くの疾患は、食生活で改善されるものが多数です。
●真に健康的な日本料理を、日常の食卓に。
Truly healthy Japanese cuisine for daily meal, again.