今回滞在した「ホテル ザ セレスティン京都祇園」は、本当に地の利がよいホテルであった。臨済宗建仁寺派の大本山の寺院である「建仁寺」に隣接し、日々、建仁寺の境内を通過して出かけ、帰宅していた。ホテルに戻る前に、建仁寺の門を潜るとき、心の中で「ただいま〜」とつぶやいた。
建仁寺を開山したのは、日本に臨済宗を正式に伝えたとされる栄西。栄西は貴族だけでなく、庶民に茶の習慣を普及させた人物としても知られる。
先日も記したが、建仁寺の両足院では坐禅を体験できることから、夫は訪れた。また彼は、旅の間も毎朝のようにジョギングに出かけていたのだが、この建仁寺や八坂神社やなどにも足を伸ばしていた。
俵屋宗達の「風神雷神図」を間近にみられる法堂。天を仰げは、ダイナミックな「双龍図」が踊る。これは2002年、創建800年を記念して、小泉淳作氏により描かれたという。
1週間の間にも、艶やかなシャクヤクは散り、一方でツツジが咲き誇るなど、季節の移ろいを確認できた。四季折々の美の、有り難さ。
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